正体、、?
「、、、、、、」
「、、、、、、」
車の中に入って約3分。流石に大通りで話し合うわけにはいかないので、大通りから来た道を戻っていたのだが車の中は沈黙に包まれていた。
何故だって?黙ってないでその子供から話を聞けだと?よく考えろ、これは誘拐一歩手前だぞ。そんな状態の中喋れるわけないだろ!
そんなことを頭の中で考えていたら車の中はかなり険しい雰囲気になってしまっていた。
そんな雰囲気の中急に声をかけられたものだから、、
「あの、、、」
「うわあ」
変な声が出てしまった、「集中しているときに声を掛けられる」これ以上に心臓に悪いことはないだろう。そう、稲川淳二の怖い話や、ホラーゲームよりも。
しかし、そちらから話しかけてくれるのならありがたい、喋りかけてくれなければ私はこのまま一言も喋らずに``本部``へ着いていたことだろう。一応平静を装って返答をしてみる。
「な、なんだい?」
「?、、声が震えてるよ?」
ばれたか。
「、、、気にするな。。。で、どうしたんだい?」
「こ、、これって誘拐にならないんですか?」
なりますね。
まさかそこまで言われるとはな、まるで私の頭の中をのぞかれているようで気味が悪い、。。
しかし、誘拐を認めてしまったら後々まずい気がする。
「いや、これは一時的な保護だ。」
「そう、、、」
「それより、君はどこから来たんだい?無理して言わなくてもいいが行ってくれるとありがたい。」
「分からない。」
彼女はきっぱりとそれだけ答えた。
「、、、年は?」
「20、、」
「ヴぇ」
また変な声が出てしまった、20歳?今まで私が子供だと思っていた人が20歳だと。。。
信じ切れなかった私は何度も聞き返したが、回答は「20歳」だけだった。
「よし、君を信じよう。」
押してダメなら引いてみろ、疑ってもキリがないからここは信じることにした。
「ありがとう。」
ここで、ほんのりと、、この人?の顔に笑顔がうかんだ、中世的な顔立ちなためまだ性別はわからないが、かなりの美少年、もしくは美少女だった。
ここで私は禁断の質問をしてしまった、みんなは絶対にこんな質問はしないようにしよう。
「失礼を承知してお聞きします。性別は?」
「生物学上では女です。」
「分かりました。」
なんて最低な男なんだ私は、、20歳の美人の肩に「性別は?」最低だ、、、
しかし、このまま質問を続けていれば彼女の探している母親にたどり着けるかもしれない、このまま質問を続けよう。
「私はこの後少し行かなくてはいけない場所があるんだ、君はどうする。お母さんを探すか?」
「それより、少し聞いてもいい?」
「、、、ああ。」
まさか質問で返されるとは思っていなかった。
「あなたはなんで大通りまで出てきたのですか?」
「、、、、」
この質問は、当然と言えば当然なのだが、むやみやたらに答えるわけにはいかない。
実は``本部``の存在を知っているのは軍部と内閣府のみ、なので「``本部``の一員としてきました」とは言えないのだ。
「、、、色々あってな。」
結局こんなあいまいな答えになってしまった。
「そうですか、、それではあなたは、怪物を知っていますか?」
これはかなり驚いた質問だった、恐らく怪物とはあの「ミュータント」とやらの事だろう。
「大通りに出た「ミュータント」とやらなら知っているぞ。」
「ありがとう。」
回答なっていない。さっきからかなりの不思議ちゃんだと思っていたら、これはド級の不思議ちゃんだ。
そんなことを考えていると、彼女告知から驚くべきことが告げられた。
「あなたは、私の質問に答えてくれたから私もあなたの質問に答える。もうお母さんは探さない。私のお母さんがその怪物よ。」
作者コメ
なんで若干の笑いを入れてしまったのだろうか、自分でも疑問だ。




