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エピローグ

~エピローグ~


 「はあ、今日も女王代行すんのー?セシリアちょっと手え抜きすぎじゃない?」


 「んなこといわないでさっさと行く!うちは手が離せないの!それともこの書類の山の決裁を全部やってくれるってこと?」


 「わーったわーった、行くよ行きますよ。代行ってこういうふうに使うんじゃないと思うけど……」


 「何か言った?」


 「何も言ってません!行ってきます!」


 あの日、セシリアが人間宣言をして、それでもなおコリニアを治めることとなった日から、もう数か月が経とうとしている。セシリアは女王らしさを身に着けると同時に、私の前でよく笑うようになった。もう何の気兼ねもしていない。私は私で、ミレニアとセシリアに囲まれながら女王代行にいそしんでいる。すっかり闇魔法の出番もなくなった。


 そうそう、オーリスの方ではギブソンを押しのけて、ケルトが幕僚長、つまり軍の最高司令官になったらしい。ギブソンの方が適役だと思うけど、ケルトがねえ……まあ飄々としながらこなすでしょ。ルアンは修行を積んで今や一個師団を任されるまでになった。私との戦いがいい経験になったらしい。バルクのおっさんは……相変わらずのようだ。


 でも不思議な運命だよな。あのバルクのおっさんの部下がミスって、私をこの世界に呼ばなかったらこんな風になってなかったもんな。元いた世界が恋しいときも少しはあるんだけどさ、実は。でも、私の居るべき場所、やるべきこと、支えるべき相手、それらを見つけられたこの世界が、私は大好き。


 色んな事があったけど、今日も私は影武者として働く。それが、柏木ルカがこの世界に生まれてきた理由なんだ。自分が生まれてきた理由を見つけられないやつは多い。そう思えば私は恵まれている。


 「ルカ様~、ちょっと来てくださ~い!助けて下さ~い!」


 忙しくなりそうなときにミレニアに呼ばれた。私は苦笑いを一つして、


 「はいよー!ちょっと待っててな!」


 そう答えてミレニアの元に向かう。代行は後回しだ。全部済んでから王女として皆の前に行こう。優先すべきは……かけがえのない仲間たち!



~FIN~


 

勢いで、エピローグまで書いちゃいました。最後特に波乱は設けなかったですが、纏めたつもりです。小説何て書いたこともなかった私の作品を最後まで読んでいただいた方、本当に感謝します。次回作があれば、頑張って書きますので。またよろしくお願いします。最大級の感謝を込めて……

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