閑話 ご主人様は真っ赤4
今日は二話分更新予定です。
次は二十時になると思います。
人によっては好ましくない表現があるかもしれません。
この場面は飛ばしても問題ありません。
「ふー、気持ち良いわねー」
「遠征中はまともにお風呂やシャワーなんて出来なかったからな」
私は遠征から帰りまずはお風呂に入っていた。
遠征中、私の使い魔は思った以上に役に立った。
ドラゴンだがその小さな体で信じられない程の成果を上げてくれた。
その労いを込めて念入りに洗ってあげる。
「気持ち良い? どこか痒い所はない?」
「んー、大丈夫―」
私の使い魔は自分の背中に手が届かない。
その羽の先まで綺麗に洗ってあげた。
「次は俺が洗うよ!」
「そう? じゃあ背中をお願い」
使い魔は器用にタオルを扱い、私の背中を洗う。
少しくすぐったかったがそれがまた気持ち良かった。
「それじゃあ次は前を洗うね!」
このドラゴンの幼生はたまにこういう所がある。
なんというかエロいのだ。
人間の生態に興味があるだけなのかもしれないけどね。
「そう……たまにもお願いしようかしら?」
何となくだがからかってみようと思った。
「えっ、は、はい!? いやその……えええ!?」
そして自分から言っておいてこれだ。
なんというか情けない。
本当にドラゴンなのかと疑いたくもなってくる。
実は人間の子供が化けているのでは無いか、と言う風にね。
「はぁ……これだから童貞は……」
「ど、どうていちゃうわ!」
そしてあからさまに動揺し言葉遣いも安定しない。
それは一体どこで習って来たのかと思ってしまう。
「童貞が許されるのは学生までよねー」
「マジで本当にへこむので止めて下さい……」
「やっぱり私が相手を探さないといけないのかしら?」
「はい?」
「貴族の風習でそういうのがあるのよ。
ケーゼの件はそれも関係してたんじゃないかしら」
「……シャルさんも経験がおありで?」
「……無いわよ。女性はまた少し別なの。
もう既に先の事が決まっている許嫁……私の場合は妾だったけど、そういう場合以外は普通しないわ。
出来ちゃったら学業に支障がでるしね」
良い子の生徒諸君! やれば出来る。
そう言えばレーレン先生がこんな様な事を教えてくれていた。
「でもドラゴンは別か。ドラゴンの生態とか風習とかあるの?」
「そんなの知らない」
私の使い魔はドラゴンについてほとんど知らない。
自分の事なのに。
「でも俺は……シャルが良い……」
「ん?」
幼生はそう言って私の体を舐めて来た。
初めはチロチロとそして次第に強く、この前のようにペロペロと。
「あん、あは。くすぐったいわ」
幼生はそんな言葉聞こえないのか夢中になって舐めている。
そして私の胸に吸い付いた。
まるで人間の赤ちゃんだった。
ドラゴンには胸とか無かったと思うんだけどね。
見えないだけであるのかしら?
「もう……そんなに舐めたいなら……」
私はドラゴンを踏みつけながら言った。
「私の足でも舐めなさい!」
まったくこのエロドラゴンはいつもそうだ。
「いやあの、私奴がそのような恐れ多い事は……ふぎゃうっ!」
言い切る前に更に強く踏みつける。
ただ靴は履いておらず素足でだが。
何度言ってもこの空想物語本を書くのを止めない。
何がこのエロドラゴンを突き動かすのだろうか。
「はぁ、馬鹿だ馬鹿だとは思って来たけど……。
まさか変態だったとはね……」
あり得ない! あり得ない!
人間とドラゴンだなんて考えた事すらない!
人間に興味を持ってそれが身近な私に向いたとでもいうのかしら!
「あ、あ、そんなぐりぐりされたら、あぅうう!」
しかも内容の所々に真実が混ざっているのが怖いわ……。
貴族の風習だとか私が経験が無いだとか。
まったくどこで覚えてくるのかしら!
テレパシーでは伝えたい事以外分からないはずだ。
なのになぜか頭の中を見られている気すらしてしまう。
「ふぇえ、ふぁあ、ふぎゃああー」
あ、ちょっと強く踏み過ぎたかしら?
まぁ良いわ、躾けは厳しくしないとね。
「私の足を舐めろって言ってるのドラゴンは人間の言葉が分からないのかしら?」
これくらいで良いかな。
次に謝ったらもう許してあげようと思っていた。
「……は、い」
ドラゴンは本当に私の足を舐めてしまった。
チロチロとそしてペロペロと空想のように徐々に強くだ。
「あーん」
そしてついに指を咥えてちゅぱちゅぱといやらしい音を立てる。
その異常な光景に私は戸惑っていた。
いや顔が熱い。
これは高揚だろうか?
弱者を虐げ従わせる事に興奮している?
そ、そんな事ある訳が無い!
「や、止めなさいよ! 本当にする馬鹿がどこにいるのよ!」
私は慌ててドラゴンを引き剥がした。
「今夜は外で反省しなさい!」
そして私は外へとドラゴンを投げ放った。
私は一体何をしていたんだろう?
ドラゴンのその異常な行動に当てられ、私も狂ってしまったのだろうか。
いくら考えてもその答えは出なかった。
そして先ほどの行為を忘れられない。
私は顔を赤く染め、恥ずかしさでいっぱいになるだけだった。




