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推敲推敲推敲

 一度書いた文章を見直し、修正することを「推敲」と言います。


・誤字脱字などの明らかなミス

・長すぎる一文を二つに分割する

・読点の追加と削除

・改行位置の変更

・しっくりこない表現を一度消し、もう一度考える

・カッコイイ一文を思いついたので追加する


 例を挙げるとキリがないのですが、難しく考える必要はありません。

『 自分が通読して「読みにくい」「ダサイ」と思った部分を直す! 』

 これだけです。

 ストーリー作りで大切なのは作者の創造センスですが、推敲でものを言うのは作者の読書センスの方です。簡単なミスの修正なら誰にでもできます。しかし文章の読みやすさや、美しさについての分析には良書の読書歴が必要です。良い文章、良い小説がわからなければ、自分の小説を読んでもどこが悪いのかわからないですから。


 それから、経験のある方も多いと思いますが、執筆している間は軽いトランス状態になっています。

 自分の意識が物語の中に入り込むような感覚で、そこに集中しているあまり注意力が著しく下がっている状態です。文章を書くリズムは読むリズムとは違うので、「執筆脳」の時は自然だった文章が、「読書脳」の時にはテンポの悪い文章になっていることも。

 トランス状態が解除され、書いた内容を忘れたくらいが推敲に丁度良いタイミングです。頭を冷やした状態で文章を見直すことで、作品は格段に良くなるでしょう。


例:執筆時には、自分の場合、一文が長くなって「、」が妙に多くなってしまうので、推敲でこれを減らすことが多いです。

      ↓

  私の場合は執筆時に一文が長く、読点が多くなります。推敲ではこれらを修正することが多いです。



 大量の文章を直しながら進めていると、いつの間にかまた注意力が散漫になってしまうはず。それを回避するため、推敲は数回に分けることを推奨します。

 さらには、せっかく修正した文章にミスがあることも多いので、一度通して推敲が終わった作品はもう一度推敲します。

 推敲が終わったら、また冷却期間を置いてもう一度。最低でも計3回はした方がいいでしょう。


 ちょっとウザイ作業ですが、私の場合は3回推敲したところで、いつも必ずどこかに脱字があります。デビュー作では最終稿提出直前に、ミスを潰すためだけに5回推敲しました。内容を全部知っている長編小説を、精読で5周。執筆時や改稿時に何度も読んだうえでのコレは、正直しんどい。


 ちなみにその際には、原稿を全部印刷してから推敲していました。

 印刷推敲の利点は以下の通り。


・執筆時とは違う紙原稿で読むことで、見飽きたPC画面よりも脳を新鮮な状態にリセットする作用がある

・修正する部分と修正案を考えながら赤ペンで書き込み、PC入力時には冷静に入力に専念できる

※PC入力しながら修正文章を考えるとタイプミスで脱字の原因になるので、自分は修正時にかなり気を使っています

・ファミレスで気楽に推敲できる (←ここ重要!)


 いつも縦書きで書いているなら横書きで推敲するなどの工夫をすると、印刷するのと同じくらいに脳のリセット作用があります。

 地味な作業ですが、地味に大切。それが推敲です。 M

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