第10話:【告発】偽聖女の化けの皮と民衆の暴動
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本日午前中だけで 117 PV という素晴らしいスタート。読者の皆様の熱意が、リアナの復讐をより苛烈にさせます。
ついに暴かれる「偽聖女」の真実。
空に映し出された自らの醜態に、エルナはどう抗うのか。
掌を返した民衆の恐ろしさ、どうぞ存分に味わってください。
「和平交渉」という名の身勝手な命乞いを一蹴された王宮内は、もはや修羅場と化していた。
水は腐り、食料は尽きかけ、街には病の影が忍び寄る。かつてリアナを「魔女」と罵り、火をつけた民衆の怒りは、今やその矛先を「代わりの聖女」であるエルナへと向けていた。
「……出なさい、エルナ! お前の祈りでこの呪いを解くと言ったではないか!」
エドワード王子の怒声が、豪華な装飾が施されたエルナの寝室に響く。
エルナはベッドの隅で震えながら、真っ黒に変色した『聖女の首飾り』を握りしめていた。
「無理よ、無理! あれは、お姉様が……リアナお姉様がずっと魔力を込めていたから動いていたのよ! 私には、最初からそんな力なんて……!」
「……なんだと?」
王子の顔から血の気が引いていく。
その時、王宮の外――王都全土の空に、巨大な「影のスクリーン」が浮かび上がった。
それは、リアナが魔王アスタロトから授かった深淵の魔力で作り出した、真実を映し出す鏡。
『皆様、ごきげんよう。……素敵な地獄を過ごしているかしら?』
空から降ってくるリアナの鈴を転がすような声に、民衆が、そして王宮の人々が凍りついたように空を仰ぐ。
『今日は、あなたたちが愛してやまない「真の聖女」の、本当の姿を見せてあげるわ』
影の中に映し出されたのは、数年前の光景。
幼いエルナが、リアナの寝室に忍び込み、彼女の魔力を吸い取る呪具を設置する場面。そして、今回の「呪いの捏造」を王子と企てた密談の瞬間。
エルナの口から漏れる「お姉様さえいなくなれば、私がこの国の女王よ」という醜悪な嘲笑が、王都の隅々にまで響き渡った。
「……嘘だ……エルナ様が、僕たちを騙していたのか……?」
「俺たちは、本当の聖女様を火にかけたのか……!?」
静寂のあと、王都を揺るがしたのは、地鳴りのような「怒り」だった。
「エルナを出せ! あの偽聖女を、今すぐ広場へ引きずり出せ!」
「魔女はあっちだ! 俺たちを騙した偽物を殺せ!」
暴徒と化した民衆が、王宮の門を突き破り、なだれ込んでいく。
テラスからその光景を見下ろしていたリアナは、隣に立つアスタロトの肩に頭を預け、冷たく微笑んだ。
「……ふふ。自分で蒔いた種だもの、最後まで刈り取ってもらわないとね。エルナ」
王宮の廊下を、逃げ惑うエルナの悲鳴が駆けていく。
本当の復讐劇は、まだ幕を上げたばかりだった。
最後までお読みいただきありがとうございます!
真実が白日の下に晒され、ついにエルナが追い詰められました。
彼女がかつてリアナに味合わせた「絶望」を、今度は彼女自身が体験する番です。
次回、第11話:【生贄】暴徒の群れと見捨てられた王女。
王宮内に侵入した民衆の前に、エドワード王子が取った「最悪の選択」とは……。
このままの勢いで、本日中にさらなる更新を予定しています!
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