第5話 説明
実に不思議だ。突然、見たことも無いようなバケモンに襲われて「死ぬ」と思った…
しかし俺は生きていて、逆にバケモンが頭から血を流し、消えていった。
…すると今度は爽やかな微笑みを浮かべたハンサム野郎が現れ、
「やっと見つけました」
…だそうだ……。
ダメだ。何がなんだかさっぱりだ。誰か説明してくんないか?お礼ならはずむぞ。…そうだな。俺の大事なブタさん貯金箱を…………
「やはり、相当混乱しているようですね…」
そのハンサムは呟いた。
どうやら俺は考え事をすると周りが見えなくなるらしい……。気を付けなければ。またひとつ新たな欠点が生み出されてしまった……
「本当に大丈夫ですか?返事くらいしてください…」
「あぁ…」
大丈夫な訳ではないが、一応返事はしておいた。しかし…これは一体……?
そうか。なにも俺が無い頭で考えることもない。こいつに聞けばいいんだ。俺がハンサムに向かって問いかけた。
「なにがどうしてなんなんだ?」
…我ながら、なんとまぁ間の抜けた質問だろうか……。
聞きたいことは腐るほどあった。いや、昨今の保存技術の発達からしてなかなか物は腐ったりしないだろうが、そんな技術を駆使しても腐ってしまうほどの量の質問があったはずだ……
落ち着け!俺っ!こんな時は素数を数え………
「…まぁ、それが妥当な質問でしょうね…」
ハンサムは言った。
あれ?もしかして俺なぐさめられてる?残念な人みたいに思われてる?
「とりあえず、こちらへ…。ここに居てはいつ襲われるか分かりませんから…」
言われるがまま、俺はそいつについてゆく……。
小さい頃に「知らない人についてっちゃだめよ!」なんて言われたような気もするが、そんなこと言ってられない。少なくとも、こいつからは明確な敵意が感じられない。
……まぁ、一般人の俺の勘なんて当てにならんのだが……
照りつける太陽。
まきあがる砂。……ひとつ理解した。俺は砂漠が嫌いだ。
今になって疲れが出てきたのか、全身がだるい。普段使っていなかった脳も、最近の急な労働時間の増加によって悲鳴をあげている。…気がする。
砂漠を歩くこと数分。小さな小屋が見えてきた。どうやら着いたようだ。
「ここなら安全でしょう」
ハンサムはこちらに向かってスマイルを振り撒くと、小屋の中に入っていった。俺も続いて中に入る。
この小屋は町の外れにあるようで、窓からはそれが見える。小屋の中は殺風景で、かといって何もない訳ではなく一対の椅子と大きめなテーブルがあり、その上にこじゃれたティーセットが置かれていた。
「僕がこれから話す事は事実です。…ですが、信じるかどうかはあなたに委ねます」
…俺は今、そいつと向かい合って座っている。こいつは突然何を言ってんだ?一体どんな話をするつもりなんだ?
…また質問が増えてしまった。あんまり増やさないでくれ。もう保存容量はいっぱいなんだ…。俺が余計な心配をしていると、そいつは口を開き、こう言った。
「この世界は、あなたたちの世界から見れば『異世界』です。そして僕はこの世界に住む妖精です」
俺の思考はフリーズした……。
…つづく
秋田犬ですm(__)m
長くなるので、読み飛ばしていただいても結構です(笑)
やっとメインキャラが出せました。…まさか5話も使うとは…
とりあえず彼は解説役です。詳しくは次回の後書きで紹介します。
今回はちょっとしたパロディを入れてみました。でも作者はそのマンガをあまり読んでません……。荒木先生とファンの方ごめんなさいm(__)m
これからもそんな小ネタを盛り込みながら書いていくと思います。広く浅くがモットーなので、メジャーなものからマイナーなものまで……叩かれない程度に。
もし、元ネタがわかった時は、ニヤりとしてください(笑)
たぶん知らないネタでも笑えると思います。
次回は説明ばっかりで、ギャグ少なめになると思います。王道で勝負出来ない作者なので……orz な内容になってしまうと思います。
だから事前に謝ります。
本当にごめんなさいm(__)m
…それではまた次の後書きで。




