湖横断
「なーに勝手に泣いてんの」
何をどうしたらこうなったのか。答えは簡単。キレたからだ。そしたら大の推定15歳が泣き出した。以上。
元の世界の価値観が通らないのはわかる。そもそも俺にそんな価値観があったのか不明だが。だが女の子を泣かしちゃ駄目だろう。これは世界共通でいいと思う。要は、あの少年はユニコーンから荷物を引ったくって泣かせた。そういう事だ。
今から湖を横断しようと思う。そしてここで出てくるは水上ブーツ。原理はスケート選手のスケート靴と同じ原理だ。ついでに艦娘セットも装備しておく。
…控えめに言って。広い!琵琶湖ぐらいはあるんじゃなかろうか。そしてさっきからチラチラ映ってる影。アレかな?あのクソでかいオオサンショウウオかな?ひとまず魚雷を撃ち込みたい所だが、かえって刺激するかもだし、奴の固有スキルを取り込みたい。あの巨体で速く動けるんなら推進力的なスキルだったり抵抗DOWN的な機動性が上がるスキルを持ってるかもしれないし。なんて思ってたら真下からガブリンチョ。つかさず魚雷二門全弾叩き込む。怯んだ隙にウル○ァリンクロー
あれはモササウルスみたいなやつで、抵抗DOWNやら視覚補正なるものがもらえた。視覚補正はテッポウウオみたく屈折を補正出来るということだろうか。検証してみたいところだがモササウルスの調理と移動で忙しい。
モササウルスを加工しつつ湖を横断し終えた。やっぱ琵琶湖ぐらいの広さはあるわこれ。それで腹が減ったのでモサ肉を食べる。………うん。トカゲっぽいワニの肉。そもそもワニの肉なんて食った事無いけど。
例の街へ進む。集落の住人曰く、故郷の歴史博物館があるらしい。そこに何かしらのヒントがあると睨んだのだ。
なんて考えてたら、
「「あ」」
勇者ヨシヒコと鉢合わせた。
「誰が勇者ヨシヒコだ」
「いきなり何言ってんの」
ラインハルト、ジャベリン。…ラフィーは置いてきたらしい。
「ラフィーはどしたの」
「なんか錯乱してる」
「へぇ。なんで?」
「なんか、『わたしは、だれ?』的なこと」
「へぇ」
ダメだ。反応しずれぇ。だから逃げる。サラバダー。「あっ、おい!」なんて聞こえた気がするが、俺は増えるぜ!なんたってデコイを走らせたからな!ハハハ。




