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情報収集

 目の前に一人の少女が立っている。

 ウェーブがかった赤紫の髪。青い目。

 目から光は消えている。


 何故、俺の前に立つのかが分からない。わかるのは、雷を操るユニコーンと氷を操るユニコーンを使役していること。彼女の周りに、何が浮いている事。


 2体の使役しているユニコーンを倒し、本体へ斬り掛かるが、棒立ちの彼女の顔を見た瞬間、動きが止まる。

 時は少し遡る。率直にいえば、俺は、ジャベリンを殺した。それで怒りに呑まれ、マグナも殺した。


 そのまま狂っていたかった。クラスメイト二人を殺した事から逃げたかった。

 浮かんでいる何かに吹き飛ばされる。立ち上がる気力なんてサラサラない。

 少女が近づいてくる。そして手を首にかける。

 (楽にしてあげようか)

 頭の中に、透き通る声で聞こえた。俺はその言葉に身を委ねる。

 苦しい。苦しい。苦しい。気持ちいい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 またか。また未来予知か。つまりあれだろ。そのうち何かヒドイ事が起こるから最悪、こうならんようにな〜て事だろ。でもどこでそんなフラグが立つんだ?


 現在、人里へ来ている。ここで蟷波の情報を探ろうという根端だ。姉さんの記憶を見る。というのも手だが、俺という存在が乗っ取られる危険があるからやらない。


 集まった情報は、魔物が全く来なくなった。というのがメインだ。あとは、大蛇の森という森で蜘蛛の巣が確認されているという事。

 うん。行ってみないと分からない。


 だがその前に観光だ。

 そういえば、近くに迷宮があるという。その迷宮は、下に潜れば潜るほど、魔物の強さが凄くなっていくという。伝承によれば、その迷宮の最下層には、世界の中心があるらしい。

 今来ているのは、その迷宮についてのあれこれがある博物館だ。迷宮の伝承から住んでいる魔物の種類までなんじゃらほいとある。

 魔物の図鑑は、完結に言えば地球のウィキペディアに似ている。ページを立ち上げ、誰かが書き込み、間違いがあれば別の誰かが修正し、より正しく、間違える。

 そこで、蟷螂系列の図鑑を観ていたら、謎の蟷螂のページがあった。書かれているのは容姿と目撃者の一部の考察。それ以外は空欄。

 察しのいい人は判るかも?

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