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ハーフライフ  作者: スノウ
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武装計画


ドラッグストアで、風邪薬から始まって、整腸薬、胃薬、解熱鎮痛剤、目薬などなどの、買えるだけの市販薬を段ボールで7箱分大人買いをした。


そのままガソリンスタンドを2つ回り、10リットルの携行缶をあるだけ買い占めて、13個分のガソリンも積み込んだ。 


これは街をまわると言う、バンデラス達のジムニー用に用意した。


僕は朝から考えて居た、ジムニーの武装計画の為にオートバックスへと向かった。


「おにいちゃん、そんなんで本当に大丈夫なの?」 と、僕の計画を聞き、みのりは心配そうに言った。


僕の肩の噛み傷を見ているだけに、余計不安を感じるのだろう。


「多分、、」 僕はあの魔獣の群れの中にまた入るのかと思うと、背中を冷たい汗が伝うのを感じた。


オートバックスの駐車場の、端の方に着陸した。


降りる時には他の客たちが、周りに群がりスマホで撮り始めていた。


僕とみのりは店内に入り、車のシガーソケットから電源を取れるサーチライトを探した。


車の事など何も分からないので、店員を呼び、相談した。


「スズキジムニーのシガーソケットから電源を取って、明るいサーチライトを2つか3つ使える様にしたいんですけど、、」


僕は出来るかどうか訊たずねてみた。


「このインバーターを使えば、2つなら大丈夫ですね。」 と、AC/DCインバーターと言うものを勧められた。


「このライトだと55ワットて4300ルーメンの明るさで照らせますから、2つ付けても大丈夫ですよ。」 と、彼は教えてくれた。


「あの、ルーメンって何ですか?」 僕は訳が分からず聞いてみた。


「明るさの単位ですね。 ちなみにジムニーのヘッドライトが3600ルーメンですから、このサーチライトの方が明るいですね。」


と、丁寧に教えてくれた。


「あの、これは相談なんですが、このサーチライトで横を照らしたいんですよ。 後ろも照らそうと思ったらどうすれば良いですか?」 と聞いてみた。


「えっと、配線なしで直ぐにと言うなら、、これですかね。」 


彼はゴツい懐中電灯を勧めて来た。


「これは明るいですよ、6500ルーメンですから。」 と、ニコニコしながら言った。


「時間はどれくらいもつんですか?」 と僕は聞いた。


「6500ルーメンのハイモードで、約3時間です。」 


と彼は自信満々に答えた。


「これ、全部下さい。」


僕は陳列棚ちんれつだなに積まれた、12箱の懐中電灯を即座に買い占めた。


「おにいちゃん、マジで魔獣相手に懐中電灯? ヤバくない?」


みのりは真顔で聞いてきた。


「分かんないけど、何か不安かも。 懐中電灯だし、、」


僕は時間も無かったので、店員の言葉を信じて会計をした。


15万円の支払いだった。


僕は生まれて始めて、1万円もする懐中電灯を買った。 12本も。


そう、僕の計画は、明かりで武装して狩りをする、そんな単純な計画だった。


一方向だけ明かりを暗くすれば、そこから襲ってくる魔獣をカイルが仕留めてくれるだろう。


効かなければ、また一晩中走り回る事になる。


僕は懐中電灯に命を賭けた。




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