美人な猫、、、?
「それでは最新のニュースです。獣人でありモデルのルルさんの雑誌が新発売されました。今人気のルルさんはドラマ出演も決まっています。それでは次のニュースです。ここからはスポーツ、、、」
ブチッ
「なーにが人気のルルさんよ。私の方が美人なのにっ!」
裏路地の小さなダンボールの家に一人の獣人がいた。中にはヒビが入って今はニュースを流している壊れかけのスマホとボロボロのブランケット。そしてパンが入った箱がある。
「今日も散歩に行こっかな。」
今その家、、、家と言えるかわからない所から出てきたのは白色の髪の毛に水色の瞳をしている獣人、名前は自称ユキ。本人にも名前がわからない。歩けば勝手に名前を付けられるのだ。例えばしろすけ、もち、ふわりちゃん、そらなど。本人は雪が好きなのでユキと名乗っている。
くるん。ボフッ!
彼女が消えた。、、、いや、よく下を見ると子猫サイズの猫がいた。ユキはもう獣人でいうと成人しているはずなのに何故か猫の時は子猫のままなのだ。気にしてはいないが不思議には思っている。
とてとてと歩く音がする。人混みの中に小さい猫がいる。
「かわいい!」
「何この子!ちっちゃい!」
「癒されるぅ」
(なんだこの人間たち。私を見てなにか言ってるな。私は美猫だから仕方ないか。罪深い猫で悪いなぁ。だけど、猫の姿だと人間が何言ってるかわからないな。)
これは自称ユキ、そして自称美人な猫のお話。




