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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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エクストラ「異形の傭兵」 その2

「エインデ、こっちは殆ど破壊できたぞ」


 目的である近未来開発区・商業区の工場は無事終わったようだ、こちらもあらかた片付いたと報告すると数分程度で合流する。


「まだ・・・終わらんぞ!!」


 最後の一人であるどっかの騎士団団長が剣を持ち突撃してくる。


「仕方無い、武器は拳だけにしてやる」


 百は超えた死体を踏み潰しながら真っ向勝負を挑む。彼の剣術はまあまあ良い。


 鋭い斬撃を入れるとすかさず隙を光魔法の移動と攻撃を兼ねた手段として使えるメテオロールスターと呼んでいる魔法で背後を狙いながら刺突する。


 中々悪くない手段だ。


「くっ、いつまでも逃げ切れる!?」


 団長としては悪くない能力だ、俺が仕掛けた罠さえ見破れば殺さないでおこう。


「くっ、また逃げるのか!?」


 なんとまあ立派な騎士道精神だ、真面目な奴は嫌いではないが視界が狭いのは許し難いな。


「移動や剣撃を混ぜて遠ければ光魔法や水魔法を使う、悪くないは無いが」


 これで決めると豪語した彼は恐らくもう死ぬだろうな。


 一直線の真っ向勝負の袈裟斬りをしたその次の瞬間俺が初めてここに来た場所まで距離を取り、罠を避けるように逃げ込み愚か者は罠を発動させる。


 闇魔法で使える透明になる糸は本当に便利だ、死体と死体に巻き付けて人が通ると丁度足を切断するのに丁度良く、奴の足は簡単に切り離されてしまった。


「視野が狭いな、一から出直した方がいい」


 顔を上げようとする彼の顔を氷で纏わせた氷砕を使い一撃で絶命させる。


 検証終了、こうして集まって来た奴等は全員死に絶えた。

今回はあまり情報が手に入らなかったが目的も成功したので良しとしよう。


「リーダー、そっちは終わった?」   


 全ての敵を排除すると見計らったように出て来るクラフト、担いできた魔力粒子砲は後一発撃てるようだ。


「仕上げださっさと・・・む?」


 放てと言おうとしたが発展途上区、商業区から不気味な遠吠えが聴こえた。おかしいな、生物の声が聴こえるにしてもここから商業区は普通に行けば二時間以上掛かるぐらい遠い、それなのに眼の前にいるかのような声が商業区から聴こえるとはできますとはあまりよろしくない状況だ。


「クラフト、ここは俺が破壊する、それが終わったらさっさとユイがいる商業区へと向かうぞ」


「ん、ああ?」


 突然の予定変更に一度は困惑したもののすぐに準備を整えて出発した。


 何事も無ければ良いのだが何故かとても嫌な予感がする。


 俺はクラフトの後を追うために手短に破壊して当初の目的は無事達成はされた・・・まさか俺の知らないロボットがこの世に存在するなんて深くは考えてはいなかった。

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