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幻影道R 第九巻   作者: SAKI
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「商業区防衛戦・中編」その1

 皆が夜の支度の為に今日は誰もいない、病院に戻るとアヤちゃんが話を通してくれたお陰でそこまで怒られなかった、だが武器や防具の装飾品を持って行こうとしたら白い目で見られてやむを得ず私愛用の武器や防具、装飾品は全て諦めた。


 そしてまた出掛けると院長から少し怒られたけど今からやることを考えるとありがたいと思えてしまう。


 それでも私は戦わないと、育った場所を守る為に、思い出を守る為に。


「キリちゃんのお守りが無いから少し不安・・・うわこの羽織布ちょっと穴空いてる・・・道具や武器をしまったり逃げる時に壁に擦れたりしたからかな・・・ミニスカートは外せない!こんな時でもお洒落は捨てないなんてやっぱり普通じゃないよね!」


 武器や道具、簡易治療も入れて・・・後は携帯食料なんかもありかも。今回は死ぬかもしれないから胸当ても仕込もうかな・・・んっ、少し重いけど脚はが軽装備だからまだイケる。


「もうすぐ夕方か・・・」


 いつも見る雲一つ無いオレンジ色の景色は今日は何だか嫌な予感がする。


 胸がざわつくとまたあの炎が胸を焦がす。死にたくない、出来れば逃げたい、そんな負の感情が湧き出るが私は今度は負けないと押し殺すように唱えた。


「皆を守る為に炎をを燃やす、呪いだろうが病気だろうが私は絶対に逃げないし負けたくない!」


 ”負“の感情を払拭して私は最後に服や身体を見る。


「顔良し、元気良し、肩慣らし良し、足も動く、武器や防具も良し!最後に可愛さ良し!」


 私は装備点検や身支度を終えて作戦場所である噴水広場へと向かった、空はまだオレンジ色だ。

 

 外に出るとそよ風が吹き、心地良い風にうっとりしていると裾が捲れスカートを押さえながら気持ちを和らげながら近辺を窺うが避難するどころかまるで今日も平和が続くような喧騒とした声があちらこちらと聴こえる。

 

 それがとても不安を彷彿とさせるんだ。私は皆が集まる暇を持て余し、少しの間だけ近くのベンチで腰を降ろすことなった。

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