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拉致犯はゲーム神、ストレスゲージが振り切って悟りを開きました

 どうもこんにちわ。

 あの頃のゲームは良かったなぁ…なんて思う三十路の灰遊です。

 その思いを物語にしてみようと思って執筆を始めました。


 当然ですが、実際にあったゲームとかを出すわけにはいきません。二次創作は駄目らしいので、頭を捻って捻って捻り出して版権に引っ掛かったりしないように頑張ります。

 それでも、もしかしたら権利者による要請によって削除という可能性が0ではありません。

 そうなってしまったら読者様に申し訳ありませんので針に糸を通すかのごとく頑張りたいと思います。

 そよぐ風、草の匂い、頭のなかに流れるBGM…!?

 寝起きに違和感を感じた大輔は目を覚ました。

 見渡すとそこはいつもの部屋ではなく、見慣れない原っぱであった。

 何が起きたのかわからず混乱していると、コール音とともに目の前に表示されるCALLの文字。そこに意識を向けると、コール音が止み、知らない男性の声が聞こえてくる。


「おはよう、開田大輔君。気分はどうかな?」


 いつの間にか目の前に白の衣を纏った西洋風のイケメンがいた。


「誰だお前…」


 現状を理解できずとも、直感的にこの声の主が犯人だと感じて声に刺が乗る。


「おお、元気そうだね。じゃあ、説明をさせてもらうよ。」


 こちらの感情を無視して話を続けようとする男に待ったをかける。


「勝手に話を進めないで名乗りぐらいしたらどうなんだ?」


 こちらの指摘におどけた感じで質問に答える男。


「おおっと、そういえば自己紹介していなかったね。どうも、神です。個人的にはゲーム神とよばれたいけど、まあ、好きに呼んでくれたまえ」


 なんとも芝居がかった口調で神と名乗る相手に警戒心が強まる。


「ああ、そんなに警戒しないでほしいな。私は君の味方だよ。

 何せ、したいこともなくただ惰性で生きていた君をこの世界に呼んだんだ。

 ここは私が作った世界なんだよ。

 さっき自称したが、ゲームが大好きでね。好きが高じて世界を作ってみたんだよ。

 この世界は君が中学~大学生だった辺りのゲームを参考にして作ってみた。君にとっては正に黄金期の時代だね。寝る間を惜しんでゲームに励み、寝るために学校に通って、家に帰ってまだゲーム。

 過去の情報を見るかぎり、よく就職できたなって思うぐらい中学~大学の間はゲーム三昧だからね。

 就職できたのはあの先輩のお陰かな?

 ともあれおめでとう。君はこの世界のテストプレイヤーに選ばれたんだよ」


 あの時代のゲームという部分には惹かれるものがあったが、言っていることがあまりにも一方的過ぎて、喜ぶ事は出来なかった。

 ともあれ、三十路に入り感情だけで物事を進めても良いことはないと知っているため、実になる情報を探ろうと質問する。


「とりあえず、あんたが俺ををここに連れてきた理由はわかった。

 それで、テストプレイヤーはいつまでやればいいんだ?」


「一生だよ」


「は?」


「だから、一生だよ。せっかく色々と作り込んだんだ。

 しっかりとテストしてもらうまでは君を返す気はないよ。

 まあ、三十年も休まず世界を巡れば大体はテストできるだろうけど、生憎と私はまだこの世界は完成したと思ってないから、逐次アップデートさせてもらうけどね」


 さすがに大輔もこの物言いには許容出来ないものがあった。


「ふざけるなよ。勝手に連れてきておいて、一生拘束するだと?

 俺の人生をねじ曲げておいて、随分なことを言ってくれるじゃないか」


 怒りを露にして叫ぶ大輔だが、ゲーム神はどこ吹く風と口を開く。


「いやいや、最もらしく怒っているけどね。君が怒っているのは自分の意思を蔑ろにされたことであって、人生云々に関しては怒っていないだろう?

 なぜなら、君は人生というものに飽きていたんだからね。

 まあ、勝手に連れてきたことは謝っておくよ」


 謝って済む問題でもないとは思ったが、しかし、人生の部分については否定できず黙るしかなかった。


「さて、落ち着いたところで説明を続けさせてもらうよ?

 先ほど言ったとおり、この世界はゲームの歴史の一部分を切り取って参考たにさせてもらった。

 だから、単純に剣と魔法だけじゃなく機械も同じように馴染んでいる。纏めて言えば魔科学文明ということになるかな?

 もちろん、世界全てに適応されるわけじゃないけど概ねその文明の色が強いよ」


 気勢を削がれた大輔を他所に説明浜だ続く。


「で、肝心の君なんだけど、経験を活かしてとある力を授けちゃうよ。

 その能力はね、君の覚えているゲームの能力をこの世界に合った形で具現化するんだ。素晴らしいだろ?

 つまるところ君はその能力を使ってこの世界の主人公になれるんだ。その能力で是非この世界を楽しんでほしい」


 話を聞いているうちに気力の戻ってきた大輔は具体的にどんなことができるのか尋ねた。


「そうだね…。例えば、炎を使う主人公がいたじゃないか。

 君はその人物を思い浮かべるだけでその能力を使うことができる。

 ただし、注意点があっていきなり全ての能力をつかうことはできないんだ。

 基準となるのは君のレベルだ。

 要するに君のレベルがそのキャラクターの使える技を覚えるレベルに達していないと使えない。また、使えば君自信のMPを消費することになるよ。他にも細かい制約はあるけど、些細なものさ。

 つまりレベルさえ上げておけば、好きなようにキャラクターの技を使うことができる。

 もう一度言おう。素晴らしいだろう?」


 同意を求めてくるゲーム神にかなりのウザさを感じる。

 しかし、これは上手くすれば自分の望むように生きるチャンスなのではないかと思った。


「さてと、それじゃあその能力に名前をつけてもらおうか。

 何せこの世界で一点物の力だ。大輔君のセンスに期待しているよ?」


 いきなりの無茶振りに戸惑うが、確かに呼び名がないのも不便なので黙考する。


(単純なのはキャラクターメモリーだが、今一しまらない上に長い。

 考え方を変えて記憶から離れてみるか…。

 あの頃の俺はゲームがあれば幸せだった。

 ゲームの時間が至福…ならつまり天国だ。

 天国を召喚する…ヘヴンゲート?

 なにか安直な気がする。

 別にそれでもいい気はするんだが、ゲーム神に安直なんて言われたら腹が起ってしかたない。

 ここは一捻りしてヘヴンローダーとかどうだろう?

 うん、自分的にはこのネーミングは悪くないな。

 これでいこう)


「ヘヴンローダーだ」


「ほほう、なかなかいい名前じゃないか。前向きになってくれて嬉しいよ。

 じゃあ、私から能力名の決まった君にプレゼントだ」


 そう言われた直後に大輔の体を光が包む。

 光が消えると、それまでの大輔とは異なり長身で細身なイケメン顔になっていた。

 自分の体に違和感を感じつつゲーム神を問い詰める。


「なにしやがった」


「いやね、そのままじゃ生き辛いだろうと思って整形と肉体改造をしてみたんだよ。

 良かったね、これで女の子にもモテモテだよ?」


 どこまで人をおちょくれば気が済むのか…。

 怒りを通り越して疲れはててしまう大輔。

 しかし、こちらの気持ちなど全く顧みないゲーム神はまた別の話を始める。


「とりあえず必要な事は教えたからあとは自由にやってよ。

 ハーレム作ろうが現神人になろうが好きにしていいからさ?

 私は君を観察してニヤニヤしつつこの世界を作り続けるからさ」


 最早神との会話に疲れた大輔は録に反応しなかった。

 しかし、ふと思ったことがありこれだけは聞いておかなければと気力を振り絞った


「この近くに集落はあるのか?町でも村でもいいが、さすがに一人でサバイバル生活するのは勘弁して欲しいんだが」


「ああ、それを伝え忘れていたね。

 ここから北東の方角に進むとツィドって町があるよ。そこそこ大きい町だから冒険に出るとしても色々準備するといいよ?」


「金もないのにどうしろってんだ。連れてきといてホームレスとか洒落にすらなってないぞ」


 この神の場合、面白いからという理由でそんなことをさせる可能性もあったが、そんなものに付き合ってやる義理もないので釘を刺しておく。


「そこは頑張ってく…冗談だよ。

 はい、お金と簡単な武器をあげるよ」


 さすがに恨みのこもったジト目には抗えなかったようだ。

 渡されたのは、じゃらじゃらと音のする袋とナイフだ。

 袋のなかには材質の解らない硬貨?が二十個ほどつまっていた。


「この世界の通貨はニエルというんだよ。昔、L2ボタンがフッ飛んだせいで苦労させられたから、忘れないために通貨の名前にしたんだ。

 その硬貨を作ってるのは、私の眷属で偽造も変形も出来ないようになっているから、一種類の鉱物で単位別に賄えて管理がしやすいんだよ。

 価値は形で判断するようにできてるしね。

 正六面体が1エルニ

 六角柱が10エルニ

 板状のが100エルニ

 雫状のが1000エルニ

 球状のが10000エルニ

 10000エルニより上は球状に刻まれた刻印で決まっているんだよ。

 大きいお金ほどめったに使わないからね。形を変えるより刻印を変えたほうが作業の手間が減るから。

 もっとも、作業するのは私じゃないけどね」


 単一鉱物で作ってたら資源が枯渇するんじゃないのか?と思ったし、眷属の人?に同情もしたが現状で問題が起こっていないなら、奴との会話を広げる必要もないと判断して黙っていた。

 大輔の静かな様子を勘違いしたのかあわててナイフの説明に入るゲーム神。


「そしてそのナイフはね…。聞いて驚くがいい!実はただのナイフだよ」


 ゲーム神のもったいぶった後の暴露にも大輔は全く反応せず、白けたまなざしで見つめていた。


「い、いや、そこは驚くなり、突っ込むなりしてほしいところなんだけど…」


 今までマイペースに大輔をからかい続けたゲーム神もさすがにこの対応にはまいっているようだ。


「とにかくっ!これでほとんど漏れはないはずだ。

 それでは若人よ。いざ新しき世界へと旅立ちたまえ!」


 そう、強引に締めくくってゲーム神は掻き消えた。

次回以降はもう少し文字数が減ると思われます。

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