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ジョージ夫婦、大混乱

「大体、ヨシヒロさん、そもそもおかしく無いですか?開拓し始めたの確か、つい一週間位前ですよね?それがもうこんなに田畑が広がってて、家もこんなに、しかも空にアラクネが巣を貼ってて、あの獰猛で有名な狼が人に馴れてて、しかも普通の?人と仲よく魔族が暮らしてるぅ?」


「奴隷さん達が着ている服も、貴重なアラクネシルクですわよ?アラクネシルクって貴族も欲しがる高級品かつ超逸品よ?手触り滑らかできめ細かくて美しく、かつ防御力に優れ、敵の攻撃魔法の効果も下げる国宝級の超逸品なのよ?普段着からアラクネシルク着てる?アラクネ従魔にしてるから当たり前な事なの?奴隷さん達もお肌が綺麗ですし、笑顔がとても眩しいですよ?」


 ジョージさん夫婦は

 混乱しているようだ。


「あー、まあなー、普通の人はこうなるよなー。」


「ヨシヒロさんだからなー」


「「「「ウンウン」」」」


「初めてお会いしたときにも、思いましたがヨシヒロさんは明らかに『規格外』過ぎますよ。滑らかに流暢に喋る従魔に、膨大な魔力、とても普通の人とは思えない。はぁ、とんでもない人と知り合っちゃったよなー。」


「俺もそう思う」


「私もー」


「「「「ウンウン」」」」


 どこから伝えたものだろうか

 一つ一つ説明して行くか。


「ええっと、ジョージさん、俺がこことは違う、よその世界から召喚されたって言えば信じます?」


「え?よその世界?召喚?」


「あぁ、10日ほど前にね、この先のなんて言った?王国の王様にスキル?か魔法?でまぁ、とにかく誘拐されて、この世界に連れて来られたの。元の世界に帰る方法が分からないから、その王国から抜けて来た。どうやら、この世界の人間よりスゴいスキルが有ったようで。そのスキルを使ってるうちに、スゴいステータスになっちゃったってわけ。ちなみにフェンとか軍曹なんかも俺が創ったものです」


「え?え?エエエエ」


「はい?」


 ジョージさんとリリーさんは

 混乱している


「でな?また俺が居た世界から、この世界に誘拐されてきた人達が、落ち着ける為の居場所を作る為に、ここを開拓してるんだ。」


「なるほど。あの『マンドリン』はその向こう側の世界の『楽器』ですか?ではあの『石鹸』も?」


「そうですよ?見たことない物はノーヒントでは、そう簡単には作れませんよ?」


「いやいや、見たこと有るものでも、普通は中々簡単には作れませんよ」


「スキルとか魔法ってとても便利ですよね。うちの世界にはなかったもの。」


「いやいや、スキルとか魔法が有っても実際難しいのだが。ふう、『規格外』って事がよーく分かりました」


「だよなー」


「だなー」


「「「ウンウン」」」


 職人ズとジョージさんは

 意気投合しているようだ


「でね、ここを故郷の住んでいた国の国名にちなんで『japan』と名付けて、色んな向こうの世界の物を宣伝をして、この世界に誘拐されてきた人達が、落ち着いて生きていける場所にしようと思っているんですよ。」


「なるほどー。あの『料理』や『調味料』も向こうの世界の物なんですね?」


「まぁそういう事です。あっ、そう言えばジョージさん前は冒険者を連れていたのに、今回はご家族だけで?それって普通に危なくないですか?」


「あぁ、それはそのー今回は、まぁリリーが居てるので、大丈夫かなと。」


「あなた?」


「リリーさん?」


「いえね、リリーは昔、冒険者をしてましてね。『血染めのユリ』の二つ名を持つ、個人単独でAランクの冒険者だったんですよ」


「血染め?」


「このリリーさんが?」


「何それ怖っ!!」


 職人衆ーズは引いている。


「あなた?もうあれほど、その二つ名を出さないでって言ったじゃありませんか。」


「すいませんでしたー」


 瞬○殺なら特殊エフェクトの後

 血染めの百合の背景が出そうな

 二つ名だな

 般若のリリーさん降臨

 ジョージさんは滑らかに

 流れるような動きで

 土下座をしている

 マリアちゃんは平然としている

 これはどうやらジョージさんちの

 家庭では日常茶飯事、

 通常業務のようだ。


「なるほどー、それで今回は護衛の冒険者は居なかったんですね?」


「は、はい。」


「まぁ今日はうちがおもてなししますよ?ゆっくり楽しんで行って下さい。」


「良いんですか?あ、こちらが代金になります。」


 カードと代金を受け取る。


「でね?こちらの商品を商業ギルドに登録しようと思っているんだけど、今までこちらの世界でこんな商品を見たことが有りますか?」


 ジェンガとリバーシを見せる


「いえ、見たこと有りませんね。どうやって使うんですか?」


「じゃあ遊んでいるとこをジョージさん達に見せてあげて?リリーさんは料理を一緒にしませんか?」


「良いんですか?」


 リリーさんは食いついた

 職人ズの奥さん達と

 メモを取りながら

 料理をする

 メニューはと言えば

 ハンバーグだ


「わざわざ肉をこま切れにするんですか?」


「向こうの世界では、肉の切り落とした余分な部位を集めて、料理したものです。」


「肉屋で捨てられたり、奴隷用の肉ってイメージが強いですよね。」


「美味しく料理すれば、どんな食材もたいてい美味しいですよ?勿体ないし」


「なるほどー。そんなに微塵切りに?野菜を混ぜて?見たことない料理だわ。先程からあちらで一生懸命混ぜているのは?」


「あぁ、あれはマヨネーズと呼ばれる調味料です。新鮮な産み立ての生卵が必要です。卵、お酢、油、塩が必要です。卵を日向に置いたり、古いものが入ると雑菌が入り易くて、腐ったりお腹を下したりするので、取り扱いには注意が非常に必要です。」


「生卵?そうねぇ。ここみたいに食材を冷す魔道具かアイテムボックスが必要かー。確かに『今すぐ』にはとても無理そうね」


「浄化の魔法があれば大丈夫かもしれませんが、腐って卵の中の成分が変化している恐れも有りますから、要注意です。商品として売り出すには、鮮度が良い卵の供給はもちろんですが、買い手の卵の保存方法も注意が必要です。温かい場所日当りの良い場所に食材を放置しますと、元が卵ですし生ですしとても腐りやすいので」


「はぁ、なるほどね。奥が深いわね。ん?あれ?でもこれ?とても美味しいわね。美味しいのに商品化出来ない。とてももどかしい。」


「時間的に余裕が出来るようになれば、私が冷たく保つ魔道具とかを、開発したりするんですけどね」


「そうねぇ。ね?そのアイデアを私が貰っても良い?マヨネーズはここだけの調味料にするには本当に勿体ないわよ。野菜も長もち出来そうだし、その魔道具はきっと使えるわよ?」


「良いですよ。どうぞどうぞ」

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