初任務・当日
気が付けば夢の中にいた。俺は体が縮み、子供に戻っていた。
何か懐かしいそんなところにいた
白いワンピースを着た女の子。一人で泣いている女の子だ。ただ延々と泣いている女の子がそこにいた。
なぜだろう、とても懐かしいような感じがする
ドンドンとドアをたたく音で目が覚めた。
どうやら夢を見ていたようだ
「おい、起きろ神道君。朝だぞ」
どうやら清水が起こしに来てくれたようだ。
時計を見ると集合時間30分前だ。
朝食をささっとすまし、武器を持って外に出た。(服装は前日着替えたままだ。)
「すまない、待たせた。」
「うむ、おはよう、大上君も中川君も待っているぞ」
集合場所に行くとそこには、大上、中川以外に衛生兵として雫さんがいた。
おそらく、雫さんは案内も兼ねてなのだろう。
「諸君、では出発前に最後の確認だ。装備等に不備はないか確認しろ」
そういわれ皆が確認する。そして恐らく不備がなかったのだろう。確認が終わった。
「それでは諸君にこれを配っておく。通信機だ。主な使用目的は基地より教授に指示をしてもらう。」
そういわれ小さな通信機をもらい通信確認をした。
「それでは出発だ、諸君。遅れるなよ」
そういわれ小さくも重い扉が開かれた。
基地の外は洞窟のようだ。おそらく、外の光で目をやられにくくするためだろう。
洞窟は長く狭かった。実際のところそこまで長いものではなかったのかもしれないが、そう感じさせられた。
久しぶりに見た外の世界は変わり果てていた。生きているものがいるのだろうかと思わされた。あちこちで煙が上がり、動くものはまるで見えなかった。
「神道、ここがどこかわかるよな。」
大上が唐突に聞いてきた。
「わかりたくなくてもわかるさ」
わかるさ、東京だ。
目の前にひろがる景色は変わり果てた東京の姿だ。
シンボルである東京タワーにスカイツリーは錆びているが、何事もなかったかのようにそこに立っている。
「これは…ひどいな…、教授に聞いた以上の被害だ」
『ザザ…交信確認。みんな、聞こえるかな』
と通信機から教授の交信が来た
「あぁ教授、聞こえるよ。報告以上にひどいありさまだな東京は」
『そうだね…原型といえばあのツインタワーくらいさ。しかし、そこで立ち止まっていても仕方ない。これから指示するルートに従って進んでくれ、といっても詳しいルートは雫君が知っているけどね、基本は雫君に従ってね』
「じゃあみなさん私についてきてください」
ふと俺はおかしいと思った。
なぜ本来重宝すべき衛生兵が先陣を切るのか、ルートなら後ろから指示でもすればいいだろう。
怪しいと思った
「おい神道、ぼさっとすんな」
と注意され考えるのをやめてしまった。
今思えば、この時俺が指摘すべきだと思った。
結局俺はみんなの軍経験が浅いという勝手な理由をつけて納得してしまった。
その後もなにも危ういことなく目的地に着いた。
「何事もなくあっさりついちゃったね」
「うむ、あっけないというかなんというか。しかし無事で何よりだ。」
「隊長、みなさんあれです」
と指差した先には、キリシタンが作り上げたと思われるキリストの紋章が彫られたコンテナがあった
これは、神が自分たちの信仰者に与える食糧だ。ということはこの周辺にキリシタンがいる可能性が高い。
奴らは戦闘力はないが、神を呼ぶ。厄介な連中だ。
「清水さん、さっさと頂くもん頂いて帰りましょう。長居は危険です。」
「うむ、そうだな」
と清水ら三人が食糧を取りに行ってる間、俺はさっき気になってたことを雫さんに聞いてみた
「雫さん、隊の先頭で行動しろとはだれの指示だったんだ?」
「あぁ、あれは教授の指示です。教授がいうにルートを知ってる人が先頭にいた方が動きやすいだろうって」
教授が?仮にもあの清水が別隊の隊長を任せる男がそんな指示を出すとは考えにくい…
まさか、と思ったその時
『ザザ…た、隊長…やられました。基地は…壊滅…ただちにその場から撤退を…』
ハカセの声だ。しかも基地が襲われた。
疑問は確信になった。教授は、奴はスパイだ。
恐らく、ハカセがもっていて教授にない技術を盗むためだろう。
「清水‼みんな‼通信機を壊せ‼教授に逆探知され神からの襲撃が来るぞ‼シールも紋章も役には立たない可能性がある‼」
「てめぇがなんで指示を‼」
「大上君、言い争ってる暇はなさそうだよ…」
「敵襲か…」
なんてこった、こんなとこで戦闘なんてな。周りにあるのはビル、しかもどれも崩れかけ。
退避は無理、しかし戦闘で勝ち目は
「神道君‼ショットガンを使うんだ‼敵がひるんだすきに総員シールの使用および紋章の使用、どれも重複使用をな‼」
「清水‼だからシールや紋章は役に立たない可能性がある‼みんな死ぬぞ‼」
「ハカセに言われてた。絶対にシールと紋章を重複使用するなと。だれにも見えなくなり代償に音も光もない世界にしばらく閉じ込められ危険だと、これにかけるしかあるまい」
「ちっ…あんたも危ない橋をわたるのが好きだね…、了解、ここまで来たらそれにかけてやるよ」
「うむ、いいぞ。大上君は渡しておいた閃光手榴弾の用意‼私の合図で投げろ‼」
「了解‼」
「合図をしたら中川君は雫君を守れ‼神道君は私と大上君が投げたものを撃ていいな‼そして雫君はシールと紋章のスタンバイ‼では作戦開始‼」
激しい攻防だ、俺たちはハカセの編み出した武器で応戦するも、奴らには効き目がない、ただ攻撃が一時的に止まるだけだ、しかし、奴らの攻撃を受けようものなら死を覚悟するほかない。
俺たちの抵抗もむなしく、徐々に逃げ場を失い、俺たちは一か所に固まりつつあった。
その時
「いまだ‼」
清水の合図だ。大上と清水は同時に何かを投げ、中川は雫さんのそばへ
「神道君‼撃て‼君のショットガンならできる‼」
俺は構え撃った。
しかし
「おい、何も起きねえぞ‼」
外した…
「大上君、みんなを頼む」
清水はそういった。
そして、一人で神の気を引くために神のいる方へ走った
すべての神が清水に気を取られた瞬間、何も聞こえなくなり、何も見えなくなった。
雫さんがシールと紋章の重複を使ったのだ。
何もかもから隔離されたその時おれはただ思った。
俺のせいで清水は死んだかもしれないと
どうも、鈴仙Rです。
まずこの作品を読んでいただきありがとうございます。
最近学校でテストがあり結果が悪くても何も気にしない私でありますが、唯一現国のみ10位という破壊力です。
これもこうして小説を書いている成果なのかなとおもっております
さて、今回紹介するキャラクターは大上君と中川君です
大上 凍
身長179㎝ 体重85㎏ 18歳
体格がでかく、がっしりとした体形。清水に一目置いている。
神人戦争以前は学生だが一度留年し、現在高校3年。
頭のキレは悪くないのだが喧嘩っ早い。
何か気に入らないことがあるとすぐ切れる。
妹のことがすごく大事で小さいころから両親代わりに世話をしていたため見た目に似合わず家事等が完璧にできる。
中川の温厚な性格と相性がよく彼の前では穏やかな一面もある。
中川 優
身長168㎝ 体重48㎏ 17歳
年の割には体が小さい。本人もそのことをよく気にしている。
だれよりもやさしく名は人をあらわすというのか名にピッタリな人柄
あまり争いを好まず、神人戦争に参戦せざるを得ない時も最後まで反対した。
大上とは軍で知り合い、ともに脱退し清水のところへ
争いを好まないのだが一度キレるとなにかとても怖くなる
ある意味一番怒らせてはいけない人




