13話 魔眼の男■
挿絵有ります。
ご注意ください。
ユアン・バラキンはこのオワセカのキャラクターの中で主人公の次に、強いキャラである
アニメでは敵に回るライバルキャラではなく、
主人公を支え共に戦う、裏表の無い、いい男。と言う設定だ
そんな彼だが、生い立ちが少し暗く少しの闇を抱えているギャップで
アニメ視聴者からの人気も高かった
彼の家バラキン家は、
二百年前最初に魔法が発現して魔物達を退けた者の、子孫だ
神話として名前が残るほどの活躍をした三人の英雄
凍土のイアン
煉獄のタカシ
雷鳴のオリオン
この者たちの子孫である家を皆は御三家と呼んでいる。
そのうちの一人凍土のイアンが彼らの祖である。
故にバラキン家の者は氷の魔法適正があり
その威力も並々ならぬものである。
例にもれずユアンは強力な氷魔法の使い手だ。
そこまで思い出して、ミライはこっそりと、ユアンとエリカの様子を伺う。
仲良く食事の乗ったトレーを持って、キョロキョロと辺りを見回すユアンとエリカ
その時バチリとユアンとミライの目が合った。
(ひぇ!ガッツリ目が合った!)
すぐにそらすが
隣のツバサが焦ったように小声で声をかけてくる
「ねえ、あの人たちこっちに来るんだけど、、これもイベントになるの?」
「ええ?いやこれはちょっと、私にも予想外だわ」
確かにミライとツバサの前の席は空いている
だがこちらに来るまでにもチラホラと空席はあった
恐る恐るもう一度ユアン達に視線を向けると、満面の笑みのユアンとまた目が合った。
エリカは後ろで少し不思議そうに、こちらへズンズン向かってくるユアンについてきている。
(ヤバい、完璧にロックオンされてるんだが!!なんでっ、!!)
(園田さん!どうするの??)
内心パニックだがお互い顔には出さず事の成り行きを見守ることにする。
そうこうしているうちにユアンが、二人の前に到着してにこやかに声をかけてくる
「やぁ、こんにちは、ここ良いだろうか?」
「ど、どうぞ、」
作り笑顔でそれに答えるミライだが右頬がヒクヒクとひきっつている
少し遅れてエリカも到着する
「ユアン!わざわざこっちまで来るなんて、知り合い?」
こちらを見て首をかしげている
かわいい
じゃなくて
「ん?まあそんな所かな」
そう言うとユアンはまたニッコリとミライに笑いかける。
(知り合ってないっつーの!!)
何故かグイグイくるユアンにツバサも隣で冷や汗かいている
「ふーん?私一乗寺エリカ。よろしく」
「あ、園田ミライです。よろしく」
「…ツバサ・ブラウンです、よろしく」
「ユアン・バラキンだよ。よろしく」
「ん?ユアン知り合いなんじゃないの?」
キョトンとするエリカに、
ユアンは曖昧な笑顔を返していた
正直ミライは今焦っていた。
一乗寺エリカだけであったのなら問題はなかったのだ。
なんとかフラグを立ててハーレムへの道第一歩、となる筈だったのである。
だがユアン・バラキンは今はまだ、関わりたくない相手である
それは何故か?
ユアンが魔眼持ちだからである。
本来ユアンがツバサと明確に絡むのはアニメでも一期の中盤でなのだ。
存在自体は一話から匂わされていたし名前は度々登場するのだが、こんなにガッツリ絡まれるのは想定外である
そもそもアニメで初期に登場しないのは
大人の都合である
彼は主人公につぐチートなので、登場させるのもなかなか難しいのでは無いかとミライは勘ぐっていた。
それに、今のミライ達にとっても彼の力は厄介なのである
彼の魔眼(真実の瞳)
その効果は、あらゆる生物、被生物の真実を見抜く
人で、あるならば嘘やその人の考えていることなどを見抜けるのだ。
被生物ならその物が何で出来ているのか。
そしてその物の使い方などが見える
例えば彼は飛行機の操縦免許など持っていないだろうが、コックピットに乗って魔眼でそこを見るだけで、操縦の仕方やその物の仕組みが理解できてしまうのだ。
それはあらゆる武器や機械などでもである
そこから導きだせる事は言わずもがなである
(やばぁー!今、色々とバレるわけにはいかないのにっ!せめてハーレムを作り終えてからじゃないと色々とまずい!!)
ツバサが、何やらユアンに話しかけられて、それに答えている。
とりあえず、ツバサに関しては大丈夫な筈だと自分を落ち着かせる
ユアンの魔眼は生物被生物関係なく見抜く、だが例外がある
それは禁術から生み出された人工精霊のツバサの事は見抜けないのである
アニメでも、ユアンがツバサに近づいた理由がそれである
なので今やばいのはミライがユアンに目をつけられることなのである
幸い今ユアンはツバサに構っているみたいだし、このまま影を薄くしてやり過ごそう
そう思い顔を上げるとユアンが、ミライをガン見していた。
もう凄いガン見である
ツバサと談笑してはいるが目がずっとミライをとらえている
(な、なんでぇー!!!???)
思わず視線をそらすと怪訝な顔のエリカと目が合った。
(ひぇっ!こっちも??!)




