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第6話 ~かつての友との別れ~

すみません、予定より2日くらい大分遅れました(_ _)

何とか書き上げて載せる事が出来ましたが、誤字郎…あるかなぁ?





「はーんちょう~~!」

 自分の役割を終えたルイが右手を大きく手を振りながら勇治郎の元へ戻って来る。左手に何かを抱えながら。


「やっと戻って来たかルイ……って何でお前チキンを大量に持って来てんだ?」

「お店を襲うモンスターを退治したらその店の店長に貰ったー。班長も食べる?(もぐもぐ)」

 左手に抱えていたのはドラム型パーティー用のチキン(味は2種類)。ちなみにそのお店は某有名なケン○ッキーおお店。


「……せっかくだから一つ貰おうか(むしゃむしゃ)。美味いな。流石ケ○タ」

「ふぁいうー(まいうー)!」

 ルイが大量に持っているので一つ貰って食べる勇治郎。2人が近くにあったベンチに座り揃ってチキンを食べていると、


「……何で2人共チキン食べているんすか?」

 右の方から戻って来たグラスがビニール袋に入ったペットボトルジュースを片手に唖然とし、


「あーっ!? 2人共アタシを差し置いて良い物食べてる!? アタシにも食わせローゥ!」

 正面から目敏くチキンを食べてる2人を見てニケが凄いスピードで戻って来た。ちなみにチキンを食べてる2人とニケとの距離は約1キロ。流石亜人、凄い視力。


 そしてやすしを除く機関のメンバー4人が揃ってチキンと飲み物をおやつ代わり(時刻は現在3時半)に食べる。

 今の所、戦うべき敵がいないとはいえ、4人が呑気にチキンを食べていると、


「コラー! アンタ達、仕事サボって何やってるのよ!」

「「「「っ!?」」」」

 何処からか怒鳴り声がして4人がビクッとなる。


 そこに居たのはアレンジ巫女服を着た黒髪ロング(一部ツインテール)の少女が腰に手を当ててプリプリ怒っていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ドッ───ゴッ─────ガガガンッ!!


「───ぅ……っ」

 かつての仲間だった5人の魔法少女からの猛攻に防戦一方の舞華。せっかく佐夜に回復してもらった体力や魔力ももう半分消費し、このままではさっきと全く同じ状況になりかねない。


「があああああっ!」

「っ!? しまっ───」

 そんな考えに至っている隙を付かれ、背後からの接近に防御と回避が追いつかない。すると、


防御壁ガードウォール!」


 ガキィン───


 援護無用と言われていた筈の佐夜が錬成術で舞華の背後に壁を作り攻撃を防ぐ。

「……これは…佐夜、あんた、手出しは無用って言ったでsh───」

「そんな事はどうでもいいから舞華、戦いに集中して!」

「……分かったわよっ!」

 意地でも自分でケリを付けたかった舞華だったのだが、実際防戦一方な上、呑気に話している場合ではない為、仕方なく佐夜の参戦を認めた。といっても佐夜自身の攻撃力はほぼほぼ皆無な故、防御や援護が中心になるが。


「───うぉらぁああっ!!」


 ダァァァン、と爆音を撒き散らせながらその他の闇落ちヒーロー達を蹴散らせていくやすし。その無双っぷりは最早世界破壊者(コードブレイカー)顔負けである。


「ふぅ……これでこっちは終わりっと。そっちは……まだ一人も倒してないじゃねーか」

「うっさいわねっ、これからよ!」

「……だってさ」

 振り返ったやすしが眉を顰めて言い、舞華が吠え、佐夜が溜息を付く。


「う~ん、ちまちまと連続攻撃してもキリがないね。……ならもう一斉攻撃だ」

「っ!?」

 幾重にも仕掛けた波状攻撃も佐夜の参戦で全然ダメージを与えられない事で業を煮やした(?)ピックルが指示を出し、魔法少女達が舞華と佐夜を取り囲み、一斉に襲い掛かる。


「────その攻撃を待っていたんだ、よっ」

 舞華が怯む中、佐夜が待ってましたとばかりにその場にしゃがみ込み両手を地面に叩きつける。


「『癒着吸引岩ロックスパイダーネット』!」

「え?」

 すると2人を取り囲む魔法少女達───のその背後から大小様々な岩が物凄い勢いで飛んで来てピックルがキョトンとした。

 そして、


 ガ、ガ、ガガガガ、ガシャーン!!


「「「「ガ……ガァアアアアアッ!?」」」」

 4人(・・)の魔法少女を巻き込んで岩同士が佐夜と舞華の頭上で集まり、何かこう……粘着物の様な物で4人の拘束に成功する。

 実はこれ、先ほど舞華が一人で戦ってい間、佐夜がピックルにバレない様、地面を通して岩に特製の粘着糊(透明)を錬成術で張り巡らせていたのだ。で、それを蜘蛛の糸状にくっ付け、後は敵が一斉に罠に掛かるのを待っていたのだ。

 ※:ちなみにこれ、リオの罠技の一つを教えてもらって改良した技ですww


「今だ、舞華!」

「っ、はあああああああああ─────」

 一瞬何が起きたのか分からなかった舞華だが、佐夜の言葉に気を戻し、ゆっくり落下してくるくっ付いた岩(in魔法少女×4)目掛けて拳を振り上げた。


槌音昇天オルガン!!」


 カッ──────


 そして舞華の拳が4人の魔法少女がくっ付いた岩に接触し、


 パァ─────ンッ!!


 岩は光の閃光を放って砕け散り、4人の魔法少女諸共光の粒子となって消滅した。


「はぁ…はぁ……後、一人」

「舞華後ろっ」

「っ!」


 ガキィン!


 残りの体力と魔力の殆どを先ほどの槌音昇天オルガンに費やした直後、舞華は最後の一人──いや、最初の仲間だった聖花にふっ飛ばされる。


「……よりによって最後に残った相手がアンタとはね」

 「これも何かの因果かな……」と舞華は呟き、尽きた体力を振り絞って立つ。


 ※:舞華は昔に魔法少女から戦乙女にジョブチェンジしているのであしからず。


「舞華、そんな身体じゃ無理だよ。ポーションを───」

「いらない」

「え……?」

 足がプルプル震えている舞華に駆け寄った佐夜がポーションを差し出すが舞華はそれを押しのけて拒否する。


「私は今まであの提供者ピックルを信じ、仲間が辛く苦しい時に助けてやれなかった。だから苦しくても聖花───あの娘を救うまではそれは使えない」

「で、でも……」

「大丈夫。佐夜、アンタ言っていたでしょ。バッドエンドからトゥルーエンドにする為に私を助けるって。それはもう十分過ぎる程に救われているの私は」

 佐夜の肩に手を置いて舞華は言い、ゆっくり歩きながら構えを取る。


「だからね佐夜。私も自分の力であの娘達を───ううん。提供者に騙され悲劇を迎えてしまった人達を救う人に私はなるわ」

「舞華……」

「それと佐夜、戦いはこれで終わりとは限らないから周囲の警戒をお願い。あのヤンキーの人も警戒はしているんだろうけど。一応お願い」

「わ、分かった。無理しないでね」

「ええ」

 佐夜にそう言って舞華は向かってくる聖花に立ち向かう。


 ドンッ! ガンッ! ガガンッ! ガキンッ!!


「くぅっ……流石に強い………」

 拳で戦う舞華に対し、元・相棒の聖花は剣を使うので、当然間合いや威力に差が出る。しかし自我が無い為、その動きは単純でかつてやっていた無駄な動き(フェイント)も無いから何とか回避や防御が出来ている状況。


「けどね聖花、流石にその動きにはもう……慣れたわ、よ!」


 パシッ!


 聖花の連続突きをすれ違い様に左に避けながら舞華は両手で白羽取りし、


 ドッ!


「ガッ!?」

 白羽取りで一瞬膠着した聖花を強めの鳩尾蹴りで怯ませる。そして強めに蹴った事で聖花の身体が若干宙を浮いた状態で舞華がとどめの一撃を放つ。


「マ・ツェル・ヴィ・セカルガ!」


 ドッ─────


 両手を光らせた状態(上記の技)で聖花の腹部に双掌底を当て、


 ショオオオオオ────────


「ア……アアアああああぁぁぁぁ…………っ」

 舞華の両手から放たれた光が聖花を貫く。すると聖花が纏っていた穢れが全て祓われ聖花は意識を失い舞華が慌てて聖花を抱きかかえる。


「舞華、やったの?」

「ええ。終わったわ」

 すると少し離れた場所で周囲の警戒をしていた佐夜が駆け付けてきた。


「最後の方見てたけど、この人の穢れ祓ってなかった?」

「うん。祓ったわよ。それがどうかしたの?」

「いや、それが出来るならさっきの4人も殺さずに済んだんじゃない?」

「ああそれね………」

 駆け付けた佐夜がそんな事を言い出し、舞華は少し言い辛そうに言う。


「この娘達はね。あの提供者ピックルに穢れを注ぎ込まれただけじゃなく、身体中も弄られて強制的に強くさせられていたのよ。その所為で例え穢れを祓って正気に戻ったとしても……今度は寿命で死んでしまうわ」

「え……じゃあ、その人は何で」

「何で殺さずに穢れを祓ったかって? それは……」

 舞華が何故聖花を直接殺さないのか言おうとした時、


「ま、まい…か………」

「っ、聖花………」

 聖花が目を覚まし動かない手を必死に上げて舞華の手を掴む。舞華も聖花の手を握り、元・相棒の聖花の名を呼ぶ。


「わた…し……た…ちを…とめてくれ………て…あり……が…と……ね………」

「こっちこそごめんね。私がもっと早くピックルの悪事に気付いていたらこんな事には……」

 自我が長らく失っていた所為で話す機能が劣化しているのか上手く喋れない聖花に舞華が懺悔する。


「うう…ん……。もしまいか…が……はやめに…きづいていたら……たぶん、まいかも………わたしたちと……おなじめにあってたとおもう………だから……」

「だから?」

「だからむしろ……まいかがあいつの手からのがれることができた…だけでわたし……ううん、わたしたちにきぼうがわいた……の」

「どういう事?」

 少し話して少しだけ言語能力が回復した聖花が舞華を庇い、心中を話す。


「わたしたちはねがった。もし……やつらのじゅばくがとけたひとがいた…り、たくらみをしってにげられたひとがいたらいつか……わたしたちをころしてくれることを……。そしてまいか、あなたが……きた」

「これで深い闇から解放されると思ったのね?」

「うん……」

 舞華の手を弱弱しくも力いっぱい握る聖花に舞華も握り返す。


「あっ、舞華。この人、身体が……っ」

 大人しく黙っていた佐夜だったが、舞華と話す聖花の身体(主に足の部分)を見て息を飲んだ。

 そこには少しづつではあるが、足先からどんどん光の粒子になって消えていく光景があった。


 そう、これが聖花達の末路なのだ。直接殺しても、穢れを祓って自我を取り戻させても、散々弄られ続けた上酷使され続けられた身体は既に限界を迎えていたのだ。

 では何故舞華は直接聖花を殺さなかったのかというと、聖花はなんと、自我を保っていたのだ。しかし、それを表に出して提供者にバレようものなら洗脳なり色々されて残った自我も消されてしまう恐れがあったからだ。

 その上聖花にはテレパシー能力があったので、表面上の身体は舞華と戦ってはいたが、聖花は心の中で既に舞華とコンタクトを取っていたのだ。故に自我が無い他の魔法少女とは違う方法を取ったのだ。

 だがそれも自我が戻るのはほんの数分だろう。既に聖花の身体は少しづつ消えかけているのだから。


「聖花、今までありがとう。そしてごめんね」

「うん、こっちこそありがと舞華。そして願わくば……」

 この時点で聖花の身体はもう腰まで消えかかっている。


「あの提供者(くそったれ)に一発、お見舞いしたかったな……」

「それは私がやっておくわ」

「うん。私じゃもうそれは敵わないから……後はお願い」

「うん……うんっ(涙)」

 そして胸辺りや左手も消え、


「バイバイ舞華……また、どこかで…会おう……ねっ」

 

 そう、涙を流しながら笑顔で聖花は消えていった。


 握った舞華の手に己と他4人分の変身アイテムを残して………。


最後はつたなくもシリアスな感じで終わりました。

舞華の手に残された5人の魔法少女達の遺産がこの後、舞華にどう影響するかは後日明らかになります。

次回は5/21になります。早いなっ。

では。

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