第19話 ~決戦・その8 終前~
はい、未だPCが復旧しないのでネットカフェからの投稿です。
来週には復旧し、投稿も早くなるかと思います(多分)
ちなみにサブタイトルの一部が『カ○ジ』っぽくなってますが、これは単純に省略しているだけです。
これもPCが復旧次第変更する予定です。
「ふぅ………」
全裸で『魔導士』を物理的に潰したベリアルがター○ネータ(登場シーン)状態からゆっくり起き上がって深呼吸しながら正義達の方へ向く。
「え…ちょ、お、おま、股間隠せぇっ!」
「「きゃあああああっ!!」」
全裸なので当然下半身のアレがモロ出し。それをモロに見てしまったリオとユフィが手で顔を覆って悲鳴を上げる。
「わっ、おっきい………」
が、リオは指の間からしっかりとベリアルの股間をガン見していた。変態か!
あ、変態か。なら何の問題もないか?
「ふっふっふっ。皆、何を恥ずかしがっている? 俺に恥じるものなどn──ぶらばはっ!?」
ドカカカカカカカカカカカk────────
「汚いもの見せるなぁ~~!!」
「「「「「「~~~~~~~っ!!(怒)」」」」」」
「な、何をすrkwtんそhふぁpqls!!?」
「「「あ、あははは……」」」
漫画やアニメの様にチャア達にボカボカされるベリアルに正義とリオ、ユフィは苦笑いしかできない。
「──────はっ!? 佐夜! 早く佐夜の所へ向かわねば!」
「「「「「「「「きゃあ!?」」」」」」」
すると突然、ボコボコされていたベリアルが何かを思い出したかのように起き上がり、群がってボコっていたチャア達はベリアルが立った衝撃で尻餅を着いたり、ベリアルに引っ剥がされたりして悲鳴を上げる。流石、腐っても将軍。
ちなみにベリアルが思い出した何かというのは勿論、佐夜の事。
「だから股間隠せって! 丸見え過ぎてモザイク出来んわっ!」
「おっきい………」
「何でガン見しているのですかリオ!?」
チャア達を引(?)っぺ剥がして立ち上がったのでまた股間の物がモロ出しになり、3人がまた混乱する。
リオに至ってはもう手で顔を覆っていなくガン見状態だ。
いやあああああああああああああああああっ!!!!
「「「「「「「「っ!!?」」」」」」」」
そんなこんなでダラダラしていると、遠くの方で誰かの悲鳴が聞こえた。
「今の声………『真桜』か!」
かつて拉致られる前に聞いた懐かしい声に正義が反応。
「あっちの方から聞こえたよ!」
この中(ベリアルを除く)で魔王(真桜)の部屋がある方向を知っているリオが、それに沿って声のする方向を指差す。
「陽菜ちゃん。陽菜ちゃん。……ダメです。応答しません」
ユフィが陽菜々に何があったのかを聞こうと電話を掛けるが繋がらない。
「もしや佐夜の身に何かあったのかっ!?」
そして、この場で一番、佐夜を好いている(笑)ベリアルが動く。全裸で。
「「「「「いいから早く服を着ろ!!」」」」」
未だに全裸で動き回る変態に全員がツッコむ(チャア達も含む)。
「佐夜───────────っ!!!」
遂には全裸のまま、佐夜達の居る所へ猛スピードで走って行った。
後にその光景を『ベルガイア』で見ていたヴァンはこう言ったという。
「何か、後撃の巨神に出てくる奇○種みたいだった……」
と。
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「おーい。大丈夫か?」
「………」
「……な、訳ないか」
一方、魔王領の外で将軍2人と戦っていたゼロは先ほど服用した薬の効き目が切れたのとその薬の副作用で全身の筋肉が悲鳴を上げて倒れ、そのまま動けなくなった。
その動けない状態で剛が声を掛けるが、ゼロは目線だけで「大丈夫じゃない」と物語っていた。
「……正直、ここまで理不尽で論外な存在だとは思わなかった」
「あん?」
「こっちの話だ。気にしなくていい………」
ゼロはうつ伏せのままここで起こった事を思い返していた。
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剛との戦いの途中で乱入してきた将軍夫婦『卑劣』『傲慢』と対峙する為にやむなく剛と組んだゼロ。
戦闘前、ゼロは「壮絶な戦いになるだろうな……」っと心を構えて銃を構える。
対する『卑劣』『傲慢』夫婦も詠唱の準備に入る。
だが、その戦いは一瞬で終わった………
ボッ─────────
「へ………?」
グシャッ────────
「ポッ────!!?」
ドォ────────ン!!
「…………は?」
上記のセリフや効果音だけで、一体何が起きたのか読者には分からないだろう?
ダイジョウブ、俺も分かっていない(byゼロ)
と、とりあえず、見た事をそのまま言うぞ?
まず、世界破壊者の四月朔日・剛が『瞬動』で2人に接近。
で、そのまま『卑劣』の顔面を撃ち抜き破裂させ即死させる。
次に反応が遅れた『傲慢』の顔を両手で思いっきり叩き、これまた破裂させて即死。
最後に頭部を失った2人の遺体が落下中に剛が爆裂魔法を使用して身体ごと消滅。
これで戦いは終了。
所要時間は僅か10秒も満たない。
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で、しばらく呆然としていたら薬が切れて副作用が出て全身筋肉痛&痺れ状態になり、ゼロは地面に平伏しながらこれまで起こった事を思い返していた。
≪だから言っただろ。世界破壊者に常識なんて無いってよ≫
「うるさい……」
すると亜空間内に漂う艦『ベルガイア』内のモニターで一部始終を見ていたヴァンがニヤケ声(?)でからかってきた。
「それで? 邪魔は消えたがお前はどうする? まだ戦うか?」
「……いや、どう見ても無理だろう。普通に考えて」
うつ伏せの状態で剛に木の棒切れでツンツンされているゼロが吐き捨てる様に言う。正直喋るのもきつそうだ。
「俺はここで仲間が(転送で)回収しに来るのを気長に待つさ………」
「そうか。じゃあ俺は行くz───────」
いやあああああああああああああああああっ!!!!
「「っ!!?」」
剛が踵を返して魔王領へ向かおうとした時、丁度その魔王領からここまで聞こえる程の悲鳴が聞こえた。
「おい、四月朔日。すまないが急いで魔王領に向かってくれ。嫌な予感がする……!」
「それはどちらにせよ行くからいいけどよ。お前は? 行かないのか?」
「俺はここで仲間に(転移で)回収してもらいつつ、その仲間に行ってもらう」
ゼロの言う仲間とはおそらく『ベルガイア』に乗っているヴァンの事だろう。
「状況によっては俺の仲間やお前の仲間まで危険が迫っている可能性が高い。俺の仲間は簡単にはやられはしないだろうが、お前の仲間や、万一の事もある。将軍の2人をあっさり殺せるほどの実力があるお前なら何とかなるだろう」
「俺に命令してるのか?」
「いや、これは『依頼』しているんだ。現状動けない俺の代わりに行ってくれとな」
「ちっ……ゎかったよ」
「ああ、動ける様になったら俺もいく」
ゼロの言い方に命令っぽさを感じて殺気を放つ剛だったが、『依頼』なら話は別だ。
「じゃあ、先行くぞ」
「ああ、俺の仲間に遭ったら『ゼロの代わりに来た』と言ってくれ。じゃないと無駄な争いになりかねない」
「ああ……面倒くせえ………」
細かい事(?)も頼まれた剛は溜息をしつつも空を飛んで直接魔王領へ行った。
「で、ヴァン。魔王領の方はどうなっている?」
誰もいなくなった谷路の脇で壁にもたれかかりながら(剛が飛んで行く前に引き摺ってもらった)、スマホで会話する。
≪ああ、ユフィとリオ、それに何か勇者っぽいやつ(正義の事)の無事は確認済みだ。けど佐夜と陽菜々はスキャンのみでしか確認できていないから無事かどうかは分からん。恐らく特殊な空間内にいると思う≫
「そうか。じゃあ悪いが俺を回収しつつヴァン、代わりに現場へ向かってくれ」
≪分かった。透、ゼロの回収を頼む≫
≪はい≫
そしてゼロの身体はその場から消え、亜空間内に漂う艦『ベルガイア』に転送された。
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あとがき地獄↓
リオ「は~~おっきかったー」
何かを思い出して夢うつつな表情を浮かべるリオ。
ヴァン「何かリオの様子がいつもよりおかしい気がするんだが、気の所為か?」
ユフィ「いつもよりおかしいって、貴方も大概ですね……」
ゼロ「リオが普通じゃないのは今に始まった事じゃないだろ。恰好からしてな」
ヴァン「ははは、同意」
ユフィ「ダメですねこれは………」
そろそろ第二章も終盤です。佐夜達の身に何があったのか。
それは次回で。