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第20話 ~まど化(八つ当たり)~

作者「新年明けましておめでとうごzばぁっ!?」

クー「………あ」

まろん「ごめん、勢い余って羽子板が飛んでった。大丈夫?」

ヴァン「……駄目だ。完全に気絶してんぞ」

 着物で羽付きを楽しんでいたマロンとクーだったが、マロンの振りが勢い余って羽子板が手からすっぽ抜け、作者の頭部に直撃。ダイレクトアタックでHPは0。


ハーマン「ならば我が代わりに挨拶しようではないか。ぬりゃあ!!」

マロン「新年早々暑苦しい物見せるなぁ~(怒)」

ハーマン「2度mがはぁ!?」


ヴァン「元気だなぁ」


 という訳で今年も宜しくです。ではどぞ。


「佐夜様、新さん。お待たせしました」

「「何で天使に成ってんの!?」」

 神々しく天使化してしまっているアニカに2人は敵を前に思わずツッコむ。


「──というか、何か見た目が某・魔法少女アニメの概念神に成ったあの子に似てないか?」

「ふふ、だとすれば佐夜さんは差詰さしずめ、時を止める重火器使いですね?」

「いや俺、闇属性じゃないし」

 ………2人は何を言っているのだろうか?


 まぁ、確かにアニカはピンク髪(佐夜のDNAを貰ったので髪の毛半分から先は亜麻色化しているけど)で、背中に2対の天羽、頭に2重の天輪、おまけに亡霊達から引き剥がした時は裸だったのにヘルゼムルから出て来た時は白のワンピース(フリル付き)を着ている。多分自分で生成したのだろう。


「佐夜様、どうしました?」

「アニカの姿が予想外だったから2人してちょっと現実逃避ってた。というかアニカ、何でその口調と俺だけ様付けなんだ?」

 佐夜のDNAを取り込んでからアニカの様子が前と全然違う事にようやく口を挟む。


「はい。うch……私は一度、新さんが行った属性剥奪ゴッソでその存在因果が無くなって消滅しかけました」

「それは新が言ってたな」

 一瞬、アニカが元の口調に戻りかけたが言い直した事にはスルーし、話を進めさせる。今は霊達もエグゼィもこちらに気を向けていないが、いずれすぐ元に戻って襲って来るだろう。


「その際、佐夜様のDNAを取り込んで因果律に結び付けた所、私の中に膨大な知識量が入ってきて、その結果こうなりました」

「え、俺の髪の毛にそんな効果が!?」

 新事実のエポックメーキングな事に佐夜はビックリ。いや、ビックリし過ぎて何を言っているのか語り手も分かっていない。


「……恐らくですが『女神』属性の添付によりアニカは佐夜の『眷属』になったのではないでしょうか?」

「眷属て」

「その通りです」

「マジか!?」

 新の仮説に半笑いで否定しようとしたがアニカに肯定されてしまった。


『PPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPPP──────(怒)!!』

『HOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOっ!!!』

 

「っ、もう動き出しましたか。2人共、早く脱出しましょう」

 アニカの変貌にツッコミを入れている間にピヨリから復活したクトゥルフのエグゼィと亡霊達に一瞬ビクッとしたアニカだが、新しく入れ替えて手に入れた力により少し余裕がある様で、疲れている2人を気遣って早めの脱出を促す。


「いや、アニカちょっと待って下さい。佐夜さんと一緒に少しでいいのであの化け物を食い止めて貰えますか?」

「え?」

「新。何かするのか?」

 アニカが自由の身になったのでもうこれ以上ここで戦う必要は無いのだが何故か新がストップをかける。


「ここにはこのヘルゼムルのレベルを上げるのに最適な餌が豊富にあるのでそれを刈り取り、同時にあの化け物の力を削ぎます」

「おい、それってまさか!?」

「あの亡霊達、ですか!?」

 その数1万以上いる亡霊達を食べるとか正気の沙汰じゃない。


「元々あの亡霊達の目的はこの世界の破壊。僕(というかメアリー)の目的もこの世界の破壊なので取り込んでも賛同してくれるでしょう」

「大丈夫なのか? アニカの時みたいに自我とか失ったりしないだろうな?」

 霊とはいえそれぞれ自我が残っている奴もいるだろうから万が一アニカみたいに乗っ取られでもしたら目も当てられない。


「大丈夫ですよ。僕にはヘルゼムルがいますから。では早速ですが行きますよ。1~2分時間を稼いで下さい」

「もう!?」

「わ、分かりましたっ」

 いきなり会話を打ち切って新は亡霊達の元に突っ込んで行き、アニカはエグゼィの相手をする事になった。佐夜は後方から休憩しつつアニカの援護に回る。


『『『『『『『『ふぇえええええええ~~~』』』』』』』』

「……何かやる気の失せる泣き声(?)ですね」

 ヘルゼムルがバクバクと亡霊達を喰いまくっていると変な泣き声(?)が聞こえてきてちょっとげんなりする。一応デバフ的な効果は無いっぽいがやる気は失せる。


『DQNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN!!!!』

「何を言ってるのか相変わらず分からないがどうやら怒ってるっぽいか?」

「正直怒っているのはこちらなのですが?(怒)」

「怖い怖い。アニカ、笑顔が怖い!」

「ふふふ………」

 天使なのに暗黒な笑みとか怖すぎるわ!

 まぁ、よっぽど身体の自由を奪われた事が悔しかったのだろう。某・アルティメットな【まど○】よりも多く光の矢をエグゼィに当てている。いや寧ろハチの巣にしている。

 ダメージは効いてはいるんだろうが決定打にはならなさそうだが今は時間稼ぎ程度で十分。


「やぁぁぁ─────っ!!!!!!!!!!!!!!」

「いや、おいちょっとアニカ、撃ち過ぎ撃ち過ぎ!?」

 目覚めたばかりでまだ力が馴染んでいない事に不服なのか、はたまた憂さ晴らしなのかひらすらエグゼィに撃ちまくっているアニカに若干佐夜が引いている。

「……何やってんですかねあの人達は?」

 残飯処理(?)をヘルゼムルに任せつつ自身の能力の最適化を行っている新はやや暴走気味のアニカと周りを見ていないアニカの援護で手がいっぱいの佐夜を見てジト目になる。


『ふぉおおおおぉぉぉぉぉぉ………』

「っと、ようやく全ての亡霊達を喰い終わりましたか。佐夜さん、アニカ。もう時間稼ぎはいいですよ」

「やぁああああああああああああああああ!!!」

「アニカ落ち着けぇー!!」

「まだやってるんですか………」

 無茶苦茶撃ち続けているアニカを佐夜は止めようとするが、目がグルグル状態でヒャッハーしているアニカは聞く耳持たない。さっきの神聖さはどこ行った?


「はいはい、とりあえずさっさと脱出しますよ。ヘルゼムル」

『おkー』

「にゃああああぁぁぁぁぁぁ…………」

「ぉぅ………また喰われた」

「ほら、佐夜さんも行きますよ」

「はいはい」

 暴れるアニカを再びヘルゼムルがぱっくんちょし、のた打ち回っているエグゼィを余所に佐夜はこの為に残していた魔力で3人まとめて光を包み、この精神世界から脱出する。


『lぽkmんじうhbvgytfcxdれsざqwっ!?』

 エグゼィが立ち直った時には時既に佐夜達は脱出した後で、同時にアニカが正式に解放された事でエグゼィもこの空間から外に引っ張り出される。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ・・・・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。

 ・・・。




 


 バチンッ!!!


「ぅぉっ!?」

「っ!?」

 中に入っていた時間は結構あったが実際は一瞬の出来事で佐夜と新は無事現世に戻って来たと同時に何故か吹っ飛ばされる。


「戻って来ましたか。佐夜さん。アニカは?」

「ここにいる。気を失ってはいるが呼吸はしているから問題無い」

「そうですか」

 アニカが無事だった事でようやく新の心配事は収まった。


「おい、お前等無事か!?」

「佐夜、その子はもう平気?」

 するとふっ飛ばされた事で離れていた愛沙と多少が駆け寄ってくる。


「ああ、3人共無事戻って来たぜ」

「その代わり佐夜さんの髪の毛が半分以上犠牲になりましたけど」

「あの佐夜の綺麗な髪が!?」

 佐夜の髪がボブ程にまで短くなっている事に気付いた愛沙は劇画で驚く。


「そんなのでいちいち驚くな。髪なんていくらでも伸びるだろ」

「何言ってんの!? アンタの綺麗な髪にどれだけのファンがいるのか知らないの!?」

「え、何その新事実!?」

 どうでもいい情報を知った。


「あ、あのー皆さん? 取り込み中だと思いますがちょっと宜しいですか?」

「どうしました?」

 愛沙からのどうでもいい情報でちょっと動揺した所でシャルルとベレッカが声を掛けてくる。


「その子を世界喰い(コードイーター)から救ったって事は何となく分かったけど。アレ、どうすんの?」

「「「「アレ?」」」」

 ベレッカとシャルルが指差す方。そして遠巻きにいる他の者達が見つめる、とある場所へ佐夜、新、愛沙、多少が目を向けると────



『くぇrちゅいおぱsdfghjklzxcvbんm!?』

 そこにはアニカから引き剥がされた世界喰い(コードイーター)のクトゥルフっぽいエグゼィが瘴気と触手を纏って上空に佇んでいた。



「な、何だアレ!? あんなのがその子の中に居たのかよ!?」

「な、何か嫌!? 生理的に何か凄く嫌ぁ!?」

 エグゼィとアニカより佐夜と新を先に気にしていた為、気付かなかった多少と愛沙はその圧倒的気持ち悪いフォルムの化け物に驚愕していた。

 そりゃそうだ語り手もクトゥルフっぽい何かって言うんだからキモいに決まってるさ。


 いあ、いあ、クトゥルフ、ふたぐん|(壊笑)。


「あー、そっか。アニカから引き剥がしたら当然外に出てくるよなぁ」

「正直アニカを救う事を優先していたので完全に失念してました……」

 アニカの中で退治していたのならともかく、単にアニカから引き剥がしただけなのでその後の展開は読めた筈なのに余程アニカが心配だった2人は完全にエグゼィの事は頭から抜けていた。


「愛沙、ちょっとアニカを頼む」

「え、佐夜?」

 アニカを抱きかかえていた佐夜はアニカを愛沙に渡し、

「多少君。みんなを連れてここから離れて下さい。ちょっとアレを滅っしてきますので」

「滅するてお前……」

 新は愛沙達を連れてここから離れろと言って2人は立ち上がり、


「「さぁ、アニカの身体を弄んだ罪を償ってもらおうか!?」」

 エグゼィに向かって走り出した。



作者「………(死んでいます)」


クー「………次回も宜しく」


 次回の更新は少し遅れて1月12~13日になります。

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