番外編2 ~クリスマスイベント後編~
マロン「いや、もう大晦日なんだけど!?」
作者「ご、ごめん……」
クー「………むしろ後数時間で新年」
作者「それは当たり前でしょ」
大晦日と正月はセットだし。
ハーマン「ならば鍛え収めしようではないか。ふんふんっ」
マロン「ハーマン、本編にはまだ出番無いのに存在感凄いわね」
クー「……キャラ濃い」
ちなみに家の掃除をしていたので遅れました。多分皆さんも掃除してますよね?
佐夜が機関から遊びに来たやすしにぶつかっての羞恥プレイで逃走後、場の雰囲気を取り戻すべくマロンとクーが目配せし、
「みんなー! これから超ビンゴ大会やるわよ~!!」
「………わぁーパチパチパチー」
ステージに上がったマロンがマイク片手に皆に告知しクーがやる気の無い拍手をする。
「ビンゴ……か。景品が超豪華って聞いていたけど何があるんだろうか?」
「んー、最新式のマッサージ機に炊飯ジャー、掃除ロボにブルーレイプレイヤー、この辺は普通だな」
「でもあれ見てみ? 有給1年分とか無限収納とかもあるぞ」
「無限収納はともかく有給1年分は学生の俺達とか機関の人達には無意味じゃねぇ?」
「その場合は他の人の景品と交換可だってさ」
何やらガレストや浜谷達、その他モブ化連中が説明乙している。
「お、おい。あれ見てみろ!」
「え、まさかアレも景品なのデスか!?」
「Oh、太っ腹だなぁ」
そんな中、目敏く一級品の景品を健太達が発見する。
神玉100個。
これは是非とも欲しい。なんせ残機が100も増えるのだから。
ちなみにその他の景品は各最新家電一式に加え、イニシエで使える有名飲食店の優待券や亜空間で移動する為の小型キャンピングカー、SAYAのニューシングルも収録されているDVD・BLセット等々。欲しい人からしたら喉から顔(?)が出るくらい欲しいだろう。
今回は真ん中のFREEマスは無しの25マスの数字を80の数字からランダムで作られたビンゴカードを各自に引いて貰ってからのスタートとなる(引かさないで配ると当たらなかった人が後で苦情を言いに来る恐れがある為)。
ちなみに景品が貰えるのはビンゴを2列作る事が条件で早い者勝ちだ。
「んじゃあ早速行くよ~♪」
「………ちなみに佐夜の分は公正を規すため私がやるから無問題」
詳しいルール説明を言い終わり、熾烈なビンゴ大会が始まる。
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10分後─────
「ん~~。『31』!」
「ビンゴです!」
なんと最初に2列を達成したのはユフィ。勿論欲しい景品は神玉───ではなく物質界の最新式の家電一式(想定価格350万ほど)を貰った。ちなみに何で神玉を欲さなかったかというと、
「私、結構運が良い方で神玉は結構ストックがあるんですよ。なのでここは他の人に譲ります」
と殊勝な発言をし、満足気な顔でゼロの元に戻って行った。
き、気を取り直して次行こう。
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「お? ラッキーな数字『77』!」
「「ビンゴ!!」」
おっと今度は2人同時にビンゴ達成した模様。一体誰が───
「「あ……」」
「よりにもよってアンタ達かぁ」
同時にビンゴ達成したのは何とリオとルイだ。
で、勿論2人が欲しい物は神玉100個。しかし貰えるのは1人だけ。
なので、
「「じゃーんけーん────」」
「「ほいっ!」」
ドグシュッ!
先手必勝と言わんばかりにジャンケンなのにグーで互いの顔にクロスカウンターを決め、
「「キュ~~」」
綺麗にダブルKOした。
「……えっと、この場合どうなるの?」
「景品を貰える2人が気絶したのでノーカン、という事で────」
マロンがニヤリと笑ってそう言おうとすると、
「「ノーカンは嫌ー!」」
気絶していた2人が一瞬で起き上がり、喧嘩は止めて仲良く神玉を半分こした。
その後、仲良く料理を「あーん♪」し合っている辺り、本当は仲良しだろお前等。
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その後────────
「ぅわ、変なフラグ立てなきゃよかった!」
と学生なのに有給1年分を手に入れてしまった浜谷。
「きゃっほー! SAYAのニューアルバムぅ────!!」
隠れ佐夜ファンだって事がこれでバレてしまう優李がSAYAグッズを入手。
「お、これで自由に亜空間を移動できるな?」
「その前に免許取らんと運転出来ないだろ」
「何だと!?Σ(゜□ ゜)k」
元の世界に残してきた部下達を心配する詩織こと信長だが局地型キャンピングカーをゲットしても当然運転免許など持っている訳がない。勿論清良も17歳で次元転移に逢っているので当たり前だが持っていないので運転する人がいない。
「炊飯ジャー貰ってもな……。佐夜にあげるか」
「さっきの事も謝らないといけないっすもんね」
「うるせぇ」
「痛いっす!?」
ニヤニヤするグラスを殴るやすしはさっきの事をどう謝ろうが画策する。
「にゃ、これはアタシんだ!」
「いいえ、私が先にゲットした物です。貴女こそ離しなさい!」
行列の出来るお店への優待券1年分を同時にビンゴした猫耳ニケと兎耳リアが睨み合う。その後決闘で決着を着けるといって外に出て行ったがどうなったかは知らない。
「即席攻撃道具一式、か。何気に佐夜の作ったストック玉も入ってるな」
「ストック玉は貰っても良いですか?」
「ん」
ゼロの特殊銃やレプリカ神器(数回使ったら壊れるやつ)、佐夜のストック玉(ランダム200個)その他の便利攻撃道具をゲットしたのはゼクターだが正直いらないので欲しい奴にあげる事にしたそうだ。ストック玉はティーナが貰っている。
「ひゃっはぁー! 黄金バットだぜ。これで人をふっ飛ばしまくるぜー。────って、なんでやねん!!」
「Oh、久しぶりのNORIツッコミー」
「といいますか何故バットなのデス?」
昔のスマ○ラで登場した1撃ふっ飛ばしKO出来る黄金バットをゲットした健太は一通りノリで『ひゃっはぁー!』した後、バットを地面に叩きつけた。だがこのバットが後日大活躍しようとは本人はこの時思いもしなかっただろう。
「砂糖10年分て………」
「あはははっ、名前の通り『さとう』をゲットしたなぁー」
「こんなん食ったら糖尿病どころか血管詰まるわ!」
「シュガ!?」
佐藤は肩ぽむしてきた義信の顔に砂糖の袋(1kg)を投げつけた。
「く……っ。何で私だけエログッズなんだ………」
誰がチョイスしたのかはあえて言及しないが、どう見ても大人の玩具(100万円分)を獲得してしまったのはルルセナ・クッコローセだ。
「く……」
「「「「「「「……………」」」」」」
「な、何見てるんだ?」
「「「「「「「ちっ」」」」」」」
ルルセナが「く……っ、殺せ!」と言うのを待っていた連中がいたのだが寸前でルルセナが気付いてしまったのでテンプレは聞けなかった。
そんなこんなで超ビンゴ大会は無事終わり、引き続きトランプの進化系『テトラン』や『スマ○ラSP』による大乱闘。
物質界以外のメンバーによる『桃太○電鉄23』で貧乏神が変身する度キン○ボンビー(その他ボ○ビー含む)出現で阿鼻叫喚の連続。
勿論、毎日業務で忙しいマロンもこの時ばかりは仕事を忘れ、皆と一緒にはしゃぎ回っていた。
「………あれ、そういや佐夜は何処だ?」
一歩後ろで皆を見守っていたヴァンは先ほど逃げて行ってから戻って来ていない佐夜を周りを見て探すがどこにもいない。
「外か?」
そしてヴァンはバルコニーに出る。
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「佐夜、ここに居たのか」
「ヴァン……」
推測通り佐夜はバルコニーで黄昏ていた。
「さっき出て行ってから戻って来なかったけどどうしたんだ?」
「ちょっと、ね」
パーティーが始まってから少し佐夜の様子が変だったからどうしたのか聞くと佐夜は黄昏た感じで苦笑する。
「………」
「………」
それ以上は深く聞かず、2人は黙って夜空を見上げる。
「すまなかったな間に合わなくて」
「ん、何の話?」
すると突然ヴァンが謝ってきて佐夜はきょとんとする。
「いや、な。もしあの時レニアナでイングって奴を射殺されずに護っていたら今頃こうなっていなかっただろ?」
「え、でも次元転移に逢った者達って元の世界に帰れるのなら送還されるんじゃないの?」
「そうだ。だが例外もあるだろう?」
「例外?」
元の世界に帰れるのなら帰されるし、元の世界が滅落・停止しているなら協会や機関が保護するのが一般的じゃないのか?
「はぁ、お前アルフィーニで会っただろ。俺達が保護しにきた時点で『家庭を持っている』もしくは『妊娠している・させた』時は戻るか、その世界で生きていくか、を選べるだと」
「あ~、そうだったね。でも何でそれとイングが関係あんの?」
少なくともマナやノン・ロロ、エミリアとは恋人関係ではない。
「……お前とイングは恋人関係じゃないのか?」
「え? いやいや。違う、違うよ!? イングとはそんな関係じゃないから!」
「は? いや、だってお前とイングには『ライン』があったし」
「ライン?」
「アレだ。物質界で言う『赤い糸』だよ。俺は一応(堕)天使だからな」
「え……ええぇっ!?」
ここでまさかのカミングアウトに佐夜は動揺を隠せない。まさかイングとの間にそんな物が出来ていたなんて………。
「だからイングが死なず、お前が蘇生術を行わずにいたら天罰を喰らう事も無く今頃は恋人になっていただろうよ」
「いや恋人はおかしい! 僕とイングは男同士だよ!?」
「………は?」
一瞬佐夜が何を言っているのは分からないヴァン。
「………。……………。……あ、あぁ~~。そうだった………。失念していた」
「忘れないでよそんな大事な事っ」
ずっと女の子女の子しているからすっかり佐夜の性別を忘れていたヴァンは頭を抱えた。何時から佐夜を女の子だと思い込んでいたんだ?
「じゃあ何で黄昏ていたんだ?」
「黄昏って訳じゃ無いけどこの時期、クリスマスになるとどうしてもイングの顔がチラついてね」
どのみちイング関係じゃねーか。
と、ヴァンはツッコみそうになるがあえて何も言わない。
ヴァンが黙ってる間、佐夜はレニアナであった事を話す。
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実は地下ダンジョンのミッションがくる前、レニアナには四季は無いけど佐夜がレニアナに落ちて来てから時期的にも丁度クリスマスの時期なので皆に「クリスマスはこうするんだよ~~」的な事を語っていた。
で、その後地下ダンジョンの話が来たのでクリスマスはそれが終わってからやろうという話になった。
しかし第一章の通り、王城でのイング殺害からの蘇生術、そして天罰喰らって記憶消去されたので最早その約束は果たされない。
けど佐夜が気になっているのはそこではなく、その後のダンジョン内でイングと2人きりになった時、イングが佐夜にこっそり放った言葉だ。
「このミッションが終わって『くりすます』の後に佐夜と2人きりで話したい事があるんだ」
「話したい事?」
何かを決心した様な表情をするイングにその時の佐夜はイングが何を言おうとしているのか分からなかった。
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「いや誰がどう考えても告白だろこれ」
「ですよねー(棒読み)」
今考えるとあからさまな告白だって事が分かる。
もしゼリア軍やヴァン達協会メンバーがレニアナに来なかったら佐夜はイングにどう返事していたのだろうか?
「今は女(の身体)だから告白されても問題は無いだろ|(笑)」
「いや問題しかないから!」
いくら今は女の子で一人称が僕っ子だからってそっちの趣味は(多分?)無い。
「ん? それは何だ?」
すると佐夜はポケットから封筒を取り出し、ヴァンがそれを覗き込もうとする。
「これは天罰を受けて記憶が無くなったイングが目を覚ます前に書いた物だよ。ほら気を失っているイングを家に連れて行った時、僕が出てくるまで少し時間あったでしょ?」
「あー、あの時か」
「その時に置き手紙を書いたんだけど結局手紙は置かずに持って帰ったのがこれ」
封筒から手紙を取り出し2人で見る。
その内容はあえて言わないが、イングへ綴った思いが込められていて感謝と謝罪の言葉が書いてある。
「………。その手紙は捨てるのか?」
「どうだろう? 何となく行き場の無いこの手紙だけど捨てるのも勇気がいるよね」
イング宛に書いたのに本人には届く事が無い手紙をどうしようかと佐夜は困り顔で笑う。
その時、
「うおっ!?」
「ひゃあ!?」
突然の突風に驚いた2人。
「あ──────」
「手紙が────」
当然不意打ちの突風に驚いたら手に持っている手紙も離してしまい、手紙があっという間に暗闇の中へ。
「く……っ」
「ヴァン行かなくていいから!」
「!?」
咄嗟に飛んで行こうとするヴァンだったが佐夜は止めた。
「多分あの風が悩む僕の未練を断ち切る踏ん切りを着けてくれたんだと思うからもういいよ」
「いいのか?」
「……うん。大丈夫」
「……そうか」
佐夜がそう言うのでヴァンは飛ぶのを止める。
「………」
「………」
そして2人して再び空を見上げ、満月を見る。
何となく「月が綺麗だな」と沈黙を破る為ヴァンはそう言いかけたが、そのセリフはプロポーズの言葉なので「つk──」と言いかけて慌てて止めた。危ない危ない。
「こらぁー!!」
「「っ!?」」
すると沈黙を破ったのは背後から猫パンチをかましてくるリオだった。頬を膨らませてポカポカと2人を叩くリオはとても可愛らしいが怒っている理由が分からない。
「何、良い雰囲気出してるのさー!」←プンプンリオ
「お前は何を言ってんだ?」←呆れ顔ヴァン
「良い雰囲気ってそんな……(ぽっ)」←わざとらしく両手を頬に当てる佐夜
「お前はお前で何で顔を赤くしてんだよ!?」←ツッコミヴァン
「ほらぁ!」←ぷんすかリオ
「え、俺の所為か!?」←衝撃ヴァン
「あははは」←手をパタパタさせる佐夜
リオがやって来てくれたお陰で場が和んだ3人は桃鉄中で大騒ぎしている会場へと戻って行った。多分またボンビーが凶悪変身したんだろう。
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一方その頃─────
「そろそろクリスマスかぁ。今年も彼氏出来なかったなぁー」
「クリスマス? 何ですのそれは?」
「………何かの儀式?」
「名前の響きからして怪しい物じゃないな」
案内屋の香山がそう呟くとイング達が食い付いた。
少し説明するのに時間が掛かるので近くにあった自販機でジュースを飲みながら説明。ちなみに自販機があるのでここが物質界だというのが分かる。
「うぷっ!?」
すると突然強い風が吹いてきて何かがイングの顔に当たった。
「大丈夫ですのイング?」
「何その紙? 手紙?」
「………何かの魔法陣が書いてあったりして」
「「それは無い」ですわ」
「(´・ω・`)」
思いっきりハモり否定されて絵文字顔になるマナ。
「んなっ!?」
そんな馬鹿をやっていると手紙の中を見たイングに衝撃が走る。
それはイニシエで佐夜が紛失したイングへ宛てた手紙そのものだった。
そのお陰でイングはほんの少しだけ記憶が戻り、ますます消えた7人目への捜索に力を入れるが、逆にこの世界に飛んで来た所為でここにはいない佐夜をしばらく探す羽目になってしまうがそれは割愛。
「いつか絶対見つけ出してやるからな──────あや!」
飛んでる間にスペル文字の一部が欠けた所為で間違った名前を覚えてしまったイングが再び決意を固めた。
メリークリスマス!
マロン「最後の『メリークリスマス』はいらないんじゃない?」
作者「それはほら。一応ね」
クー「………それより来年への挨拶をしないと」
ヴァン「来年も宜しくな!」
マロン・クー「「セリフ取られた!?」」
来年も宜しくお願いします。




