番外編1 ~クリスマスイベント前半~
マロン「ちょい出しかしてない!?」
クー「……まだ前半だから」
作者「ですです」
マロン「次こそ期待!」
作者「ギリギリ間に合ったー」
「「「「「「「クリスマース!!!」」」」」」」
リオの掛け声と共にクリスマスパーティが始まる。
「なるほどのぅ。これがあの『苦しみます』会の合図なんじゃな」
「いや違うから。つか何で太刀持ってんの椿姫!?」
「え、違うのか?」
「詩織、お前もか!?」
「クリスマスはそんなドMなイベントじゃありませんわっ」
クリスマスを『苦しみます』と勘違いしたモジりあるあるな2人に清良と花蓮が慌てて止める。もし止めるのが遅かったらきっと聖夜が文字通り真っ赤に染まっていただろう(笑い事じゃねぇ)。
「くっ、やっと本編に出れたわっ」←マロン
「……長かった。1年くらい」←クー
「いや、そんな時間経ってないだろ」←ヴァン
「ふん、そんなの筋トレしていれば時間なんて気にしなくなるわ!」←ハーマン
「こんな日に暑苦しいのは勘弁して!」←楓
「おぅふっ!?」←ハーマン(楓にクナイを投げつけられて尻に刺さった)
こっちはこっちで何故か泣いている理事長達が感極まっているのか何やら騒いでいる。
「クリスマスという言葉は元いた世界でも薄っすら聞いた事あるが何で赤い衣装なんだ? それに何で鹿(トナカイの事)が空飛んでんだ?」
「覚助は勉強不足でござるな。クリスマスに出てくる『さんた』や『空飛ぶとなかい』は架空の存在で実在しないでござるよ。いたら確実に戦争の道具にされるからのぅ」
「暗殺と空襲か!?」
「……いやアンタ等何言ってんの!?」
壁紙に飾られたサンタとトナカイが空を飛ぶ絵を見て覚助と御剣が何やら不穏な会話をし、そこに偶然通りかかったいずみにツッコまれる。
「……何か懐かしい気分になるな、これ」
「そう、ね。去年のクリスマスが終わったと翌日に勇者召喚されたから。あの時の事は今でも鮮明に覚えてるわ。ね、真桜?」
「ガタガタガタガタガタガタ────」
「ぅわ。真桜が『青鬼のたけし』みたいになってる!?」
「真桜、しっかりして真桜ー!?」
「こっちはこっちで大変な事に………」
クリスマスにトラウマを持ってしまったいた真桜を正義と愛沙が介抱しているのをさなえが目撃しつつもあえて触れないでおこうとその場を立ち去った。
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「ケッ、クリスマスなんてホント下らねぇ」
そう言い放つ月は隅っこの方で壁にもたれながらチキンをワイルドに食っている。
「やっほー。楽しんでるww?」
「いや楽しむも何も1人で飯食ってるのを見て楽しそうに見えるのか、あ゛?」
「ううん。見える訳ないじゃないwww」
「酒でも入ってるのか? 草が妙にウザい……」
ロンリーで友達の少ない月に絡んだのは先ほど感極まって泣いていたマロンだ。だが既に酒でも入っているのか、会話にいちいち草(ww)が生えている。
「ほらあっち行って他の連中にでも絡んで来いよ。アタシはここで飯食ったら帰って寝る」
「えー、またまたぁw。そんな気合の入った服なんか着て皆に見て貰えないのはもったいないわよww」
「え、いやこれはリオの奴がこれ着ないと飯食わさないって言うから───」
「そんな言い訳はいいから皆に見せに行くわよ~~ww」
「ぅ、ぬわぁっ!?」
リオに半強制的にミニスカサンタコス(髪も下ろしている)を着せられた月が酒が入ってやや強引さとご機嫌さが増しているマロンの見た目からは想像できない筋力で無理矢理皆の前、パーティー会場のど真ん中に連れて行かれる。
「お? 何だ、月の奴来てたのか……って凄い恰好してんな?」
「サンタコスはともかくミニスカとか攻めてるねぇ~」
「流石ヤンキー」
「ヤンキー関係無い。でも可愛い♪」
「~~~~~~~~~っ」
友達は少ないが、唯一普通に会話できる面々に囲まれて月は真っ赤になって縮こまる。
「こうしてみるととても特攻服着てる奴には見えないよなー」
「うむ。これぞ『くるすます』の奇跡じゃな」
「『苦しみます』が残ってる。残ってるぞ」
「なぬっ!?Σ(゜□ ゜)」
未だ椿姫は『苦しみます』から抜けない様だ。ドMなの?
「何だ何だ? Oh~、ルナ可愛い恰好しているな。ギャップが凄いZE」
「むぅ……以外に胸が大きいデス」
「普段の凶暴さが嘘の様だ」
「お、お前等ぁ~~~~~(真っ赤)」
そして騒ぎを聞きつけたマック達も月を見て褒めまくり(?)、月は拳をワナワナさせながらも恥ずかしいのかゆっくり後退する。
ドンッ。
「あ、ごめん……。っ!?」
「ん? ……月か、今日は珍しく女の子らしい恰好してるな」
後ろに誰かがいる事を考えていなかった月がぶつかったのは少しほろ酔い状態のゼクターとティーナの義理親子。
「いつもは特攻服ですが今日はとっても可愛いですよ」
「ああ、可愛い可愛い」
「っ!!?」
可愛いと言いながら何故か月の頭を撫でるゼクターに月は更に顔が赤くなり、
「も、もう嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~」
遂に羞恥心に耐え切れなくなったのか顔を両手で覆って走り去ってしまった。
「はぁ……お父さん、酔うと誰これ構わず頭を撫でる癖、直した方が良いですよ」
「そうか? だったらもうティーナの頭も撫でていられなくなるんだがそれでもいいのか?」
「それとこれは別です!」
「えぇ………」
父親が他の子の頭を撫でた事が不服だったのか少し不貞腐れて注意するティーナにゼクターはそう返すと思いっきり手の平を返された。
ちなみに月はマロンの指示にて楓に寮まで送ってもらい、とりあえず普段着に着替えて会場に戻って来てもらった。
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「……みんな、パーティ楽しんでる?」
「あ、クーちゃん!」
「いや楽しむも何もまだ始まってからの雑談しかしてないし」
「………もうお腹いっぱいで眠くなってきた」
「早すぎだろメメット!?」
一方こちらはクラス再編成前の担任クーと優李達4人が会話している。
「それよりクーちゃん。佐夜っちは見た?」
「……今日はまだ見てない。何かあの子に用事?」
相変わらず佐夜をライバル意識している(?)優李が佐夜をご所望。
「用っていうか優李がこの後のイベントで勝負したいから探してるんだって」
「今何気に馬鹿ってルビ振らなかった!?」
「……イベントってダンレボ?」
「うんそれ」
「スルー!?」
そしてクーと加奈にスルーされてショックを受けた優李はメメットに慰められる。
「お、噂をすればあそこに居るのが佐夜じゃないか?」
「何!? どこどこ!?」
「……あっち」
「……発見!」
分かりやすい効果音を出しながら優李は佐夜の所へ猛ダッシュで向かった。
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「はぁ……リオの奴、何でこんな物を持って来てるんだよ………」
月の時と同じくいつもの服装ではなく乙女的な服を着ている佐夜は羞恥心のあまりレニアナ時に入手しているお気に入りのローブで全身を隠しながら出口付近でたむろっている人達がそこを退くのを隅っこで待っている。
「佐ー夜ぁっち!!」
「うひゃあ!?」
月の時もそうだったが、皆がある程度グループで会話をしている中、1人で佇んでいたら逆に目立つ為、佐夜もあっさりバレて優李に背後から捕まった。
「何でローブなんて着てんの? ほら、脱いだ脱いだ!」
「や、ローブ取らないでっ」
いきなりの不意打ち&握力の差によって佐夜はあっという間にローブを剥ぎ取られた。
「ず、随分気合の入った衣装、だね?」
「だから取らないでって言ったのに………」
そして優李は佐夜が着ている衣装を見てそっとローブを返した。
何でかというと、優李はてっきり月と同じミニスカサンタコスをしているものだと思ったからこそ二番煎じだと言わんばかりにローブを剥ぎ取ったが、佐夜が着ていたのはサンタコスではあるが一般的な普通の赤色なやつではなく、先日元いた世界で行ったライブの衣装なのだ。
おまけにあの時の再現という事で美里に憑依されていたのか女の子Verでの恰好なので最早少女的な可愛いというより美女寄りになってしまっているので、この状態で皆の前に出れば注目は集まるだろうが佐夜にとっては羞恥プレイ以外の何物でもない。
「……はい」
「うん……」
その事を優李は一瞬で悟った為、生温かい目でローブを佐夜に返し、佐夜も悟られた事を理解し、多くは語らずにローブを受けとり、急いで羽織って空いた出入り口に向かって走り出す。
ドンッ!
「うが!?」
「うわぁ!?」
しかしまたしても佐夜に障害が訪れ、会場に入って来た人達とぶつかって尻餅を着いた。
「痛つつ。誰だ、いきなりぶつかって来たのは!?」←やすし
「あや、佐夜じゃん」←ルイ
「久しぶり」←勇治郎
「っすね」←グラス
「ですね」←ゆかり
佐夜と激突したのは機関のやすしで、今日は協会だけでなく機関のメンバーも数名誘って参加する事になったらしくたった今到着した。
「あわわわ、佐夜、大丈夫か? 怪我は無いか!? お腹は無事か!?」←やすし
「相手が佐夜と見るや一瞬での手の平返しww」←ルイ
「いやお腹は関係無いだろ」←勇治郎
「相変わらず美里さんへの愛情がぱねぇっす」←グラス
「といいますかローブの下、綺麗な格好していますね」←ゆかり
「あ……」
やすしにぶつかった衝撃でローブが半分脱げてしまい機関の人達に見られる。
「かはっ。さ、佐夜……何だその恰好………!?」
「ぅお、凄い美人さんになってるっす!? モデルさんっすか!?」
「どちらかというとアーティストでしょ。でも綺麗~」
「やすしが惚れ直すのも無理はないな」
「む~~。負けた……」
せっかく優李以外のメンバーに見られずに済んだというのに予想外の人達に見られて佐夜は硬直する。ちなみにゆかりは佐夜と自身の胸を比べて敗北感を感じている様だ。
「と、とりあえず立てるか佐夜?」
「あ……あ、あああ………」
「佐夜?」
とりあえず倒れている佐夜を起こそうとしたやすしだが何か佐夜の様子がおかしい。わなわなと震えている。
「やすしさんの、馬鹿────!!!」
「のすとらっ!?」
起き上がりからの渾身の右パンチが炸裂し、やすしをふっ飛ばした佐夜は顔を真っ赤にし、凄い勢いで去って行った。
「い、生きてるかやすし?」
「さ、佐夜に嫌われ、た………?」
「……物理より精神的ダメージの方が大きい様ね」
「なむあみ何とか」
「そこはキチンと覚えた方が良いっすよルイ」
佐夜=美里に嫌われたと意気消沈するやすしに機関の人達は何と声を掛けらた良いのか分からなかったそうな。
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「何やってんだあいつ等?」
「あ~あ。せっかくおめかししたのに、さやや帰っちゃった」
「お前の仕業か・よ」
「にゃあ、痛い痛い~~」
月佐夜との騒ぎの原因がリオにあると知ったヴァンはリオをウメボシの刑(両拳でこめかみをグリグリするやつ)にした。
※:後半につづく。
義信「つか俺、今回出番無いな」
透「私もです」
義信「次回は出番あれば良いな」
透「……ですね」
ではまた。




