第15話 ~その頃・3~
作者「す、すみません。遅れ過ぎました!」
マロン「遅過ぎよ!」
ハーマン「そうだ、罰としてスクワット千回やれ!」
作者「そんなにやったら死ぬわ!」
いや、ホントすみません。出張トラブルd更新出来mせんですt(文字化け)
「皆さん大丈夫でしょうか?」
アンヴェの外界、亜空間にてコードイーター付きのアニカが逃げ出した時の為に配置に着いているティーナが地上で戦う皆を心配そうに見つめている。
「さぁな。だがアレだけアニカを助けるとか豪語したんだ。無理にでも結果を出さないと佐夜の奴、最悪協会から追放されるぞ」
「え、そうなんですか?」
たった今知った驚愕の真実。まさかの主人公降板の危機!?
「そうだ。マロンの加護がある以上、協会メンバーは1回死んでも命の問題は無いがその場合、コードイーターを討ち逃がす事になるからな。アレは逃げられると世界破壊者異常に厄介なものだからな。以前俺が討ち逃がした時はその後そいつを討つまでに百以上の世界が滅んだ。1年間の間にな」
「そ、そんなにですか?」
サングラスを掛け直しながら苦痛の表情をするゼクターにティーナは動揺を隠せない。
「それにあの時は俺一人で討ったからいいが今回は(マロンの)加護が無い奴等も作戦に(自主的に)参加している。生徒達が全滅したらそいつらは死ぬだろう」
「あ……っ」
そうでした、とティーナは今頃気付く。
そう、加護持ちの協会メンバーはともかくこの世界で保護した他世界の者達は当然『死に戻り』の加護など持っていない。精々誰かから神玉を事前に貰って死ぬのを防ぐしかないが神玉には限りがある。範囲攻撃などされたら集団1キルだろう。
「……けどまぁ、大丈夫だろう。なんせ佐夜は─────」
「佐夜さんは?」
そこまで言ってゼクターはうっかり口走りそうになったセリフを止め、ティーナが怪訝そうに見つめる。
「……いや、憶測だけで言うのは止そう。何かフラグが立ちそうなんでな」
「?」
変な伏線を残し、ゼクターはサングラスをクイッと掛け直す。
するとその時、
チュドォーン!!!
「!?」
「何だ、何があった!?」
地上で大きな爆発が起き、その爆音がここまで聞こえてきたのでゼクターはアルゴノートに詳細を聞く。
≪どうやら地上で巨大化したアニカを鎮圧すべく突貫作業で合体したロボがエネルギー漏れからの着火で爆発が起きた模様子≫
「何してるんですか!?」
その報告を聞いてティーナがつい吠えた。
≪一応爆発前にアニカの鎮圧には成功したそうです≫
「無茶しやがって……」
溜息を付きながらゼクターはズレたサングラスを直す。
ちなみに2人の近くにいた義信達日本人もその報告を聞き、ゼクターと同じセリフを言いながら(=_=)>こんな感じで敬礼していた。何故に?
後、ルルセナも分かっていないのなら一緒に敬礼すな。
「そういや機関の奴等は何をやってるんだ?」
「それが……よく分からないんです」
「は?」
そして最終作戦時から姿を消している機関の連中の詳細を聞くとティーナも良く分からない顔をしていた。
「詳細は半蔵さん達も分からないそうですが、なんでも時間を稼ぐようリクさんにお願いされたそうです」
「リク? あぁ、ゼロの弟か。それと半蔵達とどう関係あるんだ」
時間稼ぎは今地上で戦っている協会の生徒達がやっているので半蔵達は関係ない筈だ。
「なんでもコードイータの動きを抑えるのはそのコードイーターが産まれた世界の物を使えば良いとか何とか言ってました」
「……なるほど。要は時間稼ぎしつつ鉱石やら希少金属、その他諸共を半蔵達が急ピッチで採取・採掘してる訳か」
道理で何か各地で火花とかが散ってる訳だ。恐らく簡単に掘れる道具でも使っているのだろう。
≪アルゴノートより報告。アルゴノートより報告。たった今、佐夜と新がアニカに『魂中侵入』しました≫
「……とりあえず最初の関門は突破したか」
「最初?」
「てっきり機関の舞華さんの様に説得すればいいのでは?」とティーナは思った。
「佐夜は過去に1度、厳密には2度、魂中侵入をやっていたらしいがその対象は2人共生きた人間(厳密に言えば1人はエルフ)だ。しかし今回はアンデッド、しかも産まれてそれほど時間の経っていない相手だ。コードイーターに身体を乗っ取られているのもそうだが自我や思い出が確立し、己の中でキチンと形成されているかが今回の肝だ」
「肝、ですか?」
「あぁ、もしあやふやな自我のまま乗っ取られた場合、そんな軟な自我などとうに消されてもおかしくないからな。思い出に至ってもそうだ。自我が消えかかっていても思い出の記憶等があれば復活もあり得るだろうがアニカにとって記憶に残るほどの出来事ってあったか?」
「それは……」
そう言われてもティーナはアニカとはまだ会っても話してもいない相手。そんなの聞かれても分かる筈がない。
「それに佐夜はともかく一緒に同行している新の方も問題を抱えている」
「それは『闇』属性だからですか?」
コードイーターは勿論、強奪も属性は闇。
闇属性は簡単に力を手に入れられるのが魅力的だが、その一方で下手をすると心が闇に染まりあっさりと闇落ちしてしまう傾向にある。
おまけに闇属性は『悪意』にも染まりやすく暴走する事もあるので自己コントロールや感染を防ぐ為のプロテクトを張らなければならない。
「もし新の奴がアニカの中のコードイーターや悪霊共の怨念の悪意に負けれどうなるか。考えなくても分かるだろ?」
「佐夜さんが殺されるんですか? 新さんに?」
もし新が協会所属でマロンの加護を受けていたのならばともかく出会って間もない今は新の心は無防備だ。もしそんな新が悪意に染まればどうなるか……。
「佐夜さんもそうですが、外にいる人達も危ない……?」
「そうだ。それも含めて佐夜はアニカだけでなく新も救わないといけない。大変だな」
「そ、そうですね」
何でゼクターがあんなに佐夜を怒っていたのか今になってティーナは理解した。
「……さて、佐夜は自ら課したこの困難をどう超える?」
サングラスから覗く鋭い眼光を放ちながらゼクターは直で倒れているアニカを見る。
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プシュー(扉の空く音)
「ひ、酷い目に逢った……」
「まさかクシャミで死ぬとか笑えるwww」
「笑えるか!」
「同感よ、全くラキエルは……」
「ご、ごめんなさいぃ……」
突貫作業で合体したロボ、カイザークロスの爆発でリタイアした蒼太朗達5人と爆発に巻き込まれてリタイアした外の何人かがリザルームからブリッジへ向かう。
「お、帰って来たな。見たぜ、かなり無茶したろ?」
「あぁ、最後はラキエルの羽で詩紗がクシャミしてドカンだ」
「そこだけ聞くと意味が分からんな」
ブリッジに入るとそこにはOPに混じって健太とリベッタがいた。マックがジェスチャーでボンッと表現するがそこだけ聞くとホント意味が分からない。
「それでお前等はこの後どうすんだ?」
「どうするって言われてももうこれ以上何か出来る事ないだろ」
「後は佐夜がアニカを救ってからだなの話だな」
「それまで魔力を回復させないと」
と健太が尋ねると各々が待機を選択する。
「マックは?」
「AN? 俺か? 俺は勿論戻るさ。ロッテを一人ぼっちに出来ないからな」
「おー、ラブラブじゃねーか」
「まぁな。恋人だし」
「お、惜しげも無く言うね」
「何か聞いたこっちが恥ずかしいわ」
堂々とロッテとの恋人宣言するマックに聞いてきた女性陣が顔を真っ赤にする。
ちなみに健太は既に知っている為、「はいはいお熱い事で」と顔が(´_ゝ`)こんな感じになる。
「そういや健太が連れて来た管理人は何してんの?」
「ハズか? あいつは今機関に連行されてるぞ。何でもコードイーターの動きを止める材料の確保に協力させられてる」
「動きを止めるって既に止まってるじゃないか」
「一応念の為ってさ」
流石にこの広大な世界を短時間かつピンポイントで必要な物を入手するにはその世界を知り尽くしている管理人を使えば簡単らしく、半蔵達はハズを連れて各地を飛び回っているらしい。
ちなみに滅落時刻まで残り3時間を切っているのでそんなに猶予は無い。
「そういやさっきちらっと見えたけど機関と通信していた時話していたあの白衣を着たピンク髪の子、可愛くね? いや、俺ロリコンじゃねーけどそんな目で見るな!?」
爆発に巻き込まれて一緒に帰還した男子生徒がそんな事を言うと何かジト目で見られたので慌てて否定する。
「あの子はリクといってゼロの『弟』ですよ」
「また男の娘かー!?」
ドンドン増える男の娘の輪。これで何人目だよ!?
※:確かにリオは可愛いが別に男の娘ではない。髪がピンク色なのでそう見えるだけである。
マロン「全く……遅れそうなら事前に更新予約取りなさいよ」
作者「ご、ごめんなさい」
ハーマン「罰としてシャトルラン千往復じゃ!」
作者「死ぬ!」
で、ではまた……。




