25 - アップロードが遅くなってごめんなさい!!!
「えっと…というわけで!ささやかですが、ひまりさんのための歓迎会を始めます!」
バレンタインデーの愛色の夜の始まりを知らせる夕焼けが燃え始める時刻。
サトルさんの歓迎の挨拶とともに歓迎会が始まった。
ささやかと言うには準備された料理のレベルが高い。
あまりにも高すぎる!!
巨大サイズのトマホークステーキ。
さらに、インターネットでしか見たことのない異国的な食べ物がサイドディッシュとして用意されている!!
「チチャロンにシカゴピザまで?? 東京にこんな食べ物を売っている食堂がありましたか!?」
私の質問に、サトルさんは満面の笑みを浮かべた。
「ハハハ!綾香さんのご両親はかなり高級なレストランを経営しているんですよ!だから、欲を言えばこんな贅沢な食事も可能なんです!」
「へえ......。」
アヤカさんは畏敬の念に満ちた私の視線を避けた。
「ふん!こんなことで改めて…。」
ほんのりピンク色に染まったアヤカさんの顔からは恥ずかしさがにじみ出る。
努めて違うふりをしているが、アヤカさんはサトルさんの褒め言葉に恥ずかしがっているようだ!
「そういえば、いくらでしたか? 私もお金を足さないと...。」
私が財布を取り出そうとバッグに手を入れると、アカネが肩に手を置いた。
「 ひまり、今日は私たちがご馳走したいんだから気にするなよ。」
「でも、この料理、すごく高そうだけど...。」
「ふふっ、秋彦さんは普段から倹約家だから心配ないわよ。」
「え? これ、割り勘だと思ってたんですけど?」
「へぇ~、あの日の新宿でのことは忘れたのかな?」
秋彦さんの目が大きく揺れる。
「え、新宿? 秋彦さん、アカネさんと新宿に行ってたんですか ?」
「へえ~何ですか、それ?アカネさんと秋彦さん二人だけの秘密って... これはレアですね。」
「......。」
どうやらみんな初めて聞く話なのか、アカネの発言に皆が疑問を口にする。
当然のことながら、顔色が青ざめた秋彦さんはそれに答えなかった。
ただ、一滴の冷や汗が石像のように固まった彼の顔に流れ落ちるだけ。
彼の沈黙が好奇心を刺激する。
「そういえば、今日は私が計算する日でしたね!忘れてましたね。」
秋彦さんの素早い納得。
それは屈服に近かった。
そしてその理由は、明らかに漏れてはいけない真実。
アカネはいったいどんな弱みを握っているのだろう......
とても気になる!!
「さあ!みんな食べ始めましょう!冷めたらもったいないから!」
アカネがビールグラスを持ち上げて乾杯のリクエストをし、私も含め全員がそれに応じた。
ビールグラスの一つが可哀想に震えていたが、今は気にする余裕はない!
だって,食卓の上の豪華な食事が自分たちを食べてくれと叫んでいるから!!
「ようこそ!そしてよろしくお願いします! ひまりさん! 乾杯!!」
「「乾杯!!」」
*
夫との夕食の準備をする代わりに、新しい出会いがもたらすわくわく感を満喫している。
この事実は、想像以上に強く私の罪悪感を掻き立てていた。
でも、私は夫に私が今怒っていることを知ってほしい。
(だから......今日だけはちょっと怒ってもいいと思う...。)
これはあまり賢明な行動ではないことはわかっているのだが、ビールの酔いに弱った私はそれを簡単に正当化した。
「ち......本当に酷い...。」
小さくつぶやいた本音を聞いてしまったアカネが声をかけてきた。
「どうしたの、ひまりちゃん、何かあったの?」
「え!?聞こえた!?あ、いや! ただ...。」
「ただ?」
離れていた期間があったとはいえ、アカネはまだ私のことを見抜いているようだ。
「夫が私を無視したよ...。」
一瞬で襲ってきた沈黙。
その瞬間、部屋の空気が止まったような気がした。
せっかくの楽しいひとときを台無しにしたような気がして、余計なことを言ってしまったと思ったが、もう手遅れだった。
「......どういうこと?」
「今日はバレンタインデーでしょ? それで朝に一緒に作ったチョコレートをあげようとしたが忙しいと言ってそのまま行ってしまったの...きっと今日がバレンタインデーだってわかってたはずなのに...。」
思わず言葉に涙が混じってしまった。
「ひまり...。」
「だから! 今、私は不機嫌なんだよ! 私の愛を込めたチョコレートが無視されたけど、いいんだよ! 今、私はきっと夫が想像もできないくらい美味しいものを食べているんだから!」
怒りに任せて、私はビールが入ったグラスを一気に空にした。
一人で抱え込んでいた悩みを吐き出したからだろうか。
急にすっきりした気分になった。
「ハハハ!そうです、ひまりさん! 美味しいものをたくさん食べて元気を出すのです!」
サトルさんが豪快に笑いながら、空になったグラスを補充してくれました。
「バレンタインチョコですか......そういえば、最後にそんなものをもらったのはいつだったか思い出せないですね。」
「え、秋彦さん、女性にモテるんじゃなかったんですか?」
「どういうことですか? 私は何年も一人で......いや、そもそもどうしてそんなことを思っていたんですか?」
「だって、コミックストームとかのオフラインイベントで、周りのブースの女性作家と話しているのをよく見かけましたから!」
「あ、あれは単純にお互いの作品についてフィードバックを交換するために話しただけで、プライベートな会話は特になかったんですよ。」
「それにしても秋彦さん...携帯の番号とか...個人のSNSアカウントのフォローとか、そういうのを許可してるんじゃないの?」
「それは普段の連絡のために仕方ないと思うんですけど...。」
「秋彦さん...それが私的な連絡ってやつですよ...。」
「え、そんな...。」
どちらにも偏ることなく、普通に健康的な感じを与える体型に負担にならないレベルの身長。
芸能人のような人工的な感じではなく、自然なハンサムな顔。
聞き取りやすい声。
そうだ。
確かに...
外見的にも性格的にも、秋彦さんは好感が持てるスタイルだ。
そんな彼に好意を抱いて近づく女性が多いというのも納得できる。
「秋彦さんはイケメンだから、当たり前かもしれませんね!」
本来なら心の中だけで思ったはずの言葉。
しかし、酔いのせいで、我慢すべきだった言葉を吐き出してしまった。
「ひまりさん!! 既婚者がそんなこと言ったら危ないんです!」
サトルさんが両手で頭を抱え、先ほどの言葉が信じられないという表情で私を見て言った。
わかっている。
でも今の私はなぜか素直さのレベルがMAX状態。
自分の考えを隠したくない。
「あ、ごめんなさい··· 少し酔ったみたいです··· しかし… 秋彦さんは本当にいい男だと思います···! 親切で··· マナーもいいし··· まるで私の夫のように...!!」
「ほら~ほら~ひまりちゃん! お水飲もうか?」
「 うん...。」
アカネは慌てて冷たい水の入ったコップを渡した。
「ひまりちゃん...いったい何杯飲んだの?」
「わからない...楽しかったから、ついつい飲んでしまって...。」
アカネがサトルさんを睨みつける。
「私...ちょっとトイレに行ってくる!」
「うん、一緒に行こう。」
「 いや、アカネ。一人で十分だよ!すぐ行ってくるから...。」
「 でも...。」
「大丈夫!私は大丈夫よ! すぐ行ってくるよ!」
私は私を支えてくれるというアカネの手を振り切って席を立ち、トイレのある場所に向かった。
よろめきながら部屋を出ると、後ろから皆の心配そうな声が聞こえてきたが、気にする余裕はない。
「ううっ...トイレ...ここだっけ?」
トイレに通じるドアを開けた瞬間、私を襲ったのはトイレの芳香剤の匂いではなく、爽やかな外の空気だった。
どうやら出口とトイレを間違えたようだ。
本来ならドアを閉めてトイレに戻るべきなのだが、爽やかな夜風に誘われた私の足取りはそのままドアを越えた。
闇が降り注ぐ路地...
ここはさっきの騒ぎが一瞬の夢だったかのように静かだった。
まだ冬の冷気の跡が残っている冷たい風。
それに私は熱くなった顔を冷やした。
見上げた空に星はない。
街の明かりに隠れて見えないのはわかっているが、残念だと思う。
だからじっと目を閉じて星を想像してみる。
まるで空中に浮かんでいるような気分。
私を悩ませていた些細な心配事から解放された今の静けさがとてもいい。
その時、6時を知らせるアラームが鳴った。
(あ...食事の準備をしなければならないのに...。)
当たり前のように浮かぶ夫の顔。
なぜだろう、
まだ疑問が解消されていないのに、彼への想いは冷めやまない。
もしかすると心のどこかで私が無駄な考えをしていることを認めているのではないか?
本当に私が無駄な心配をしているのならいいのだが···
もしその逆なら今のこの行動は···…
今のこの感情は正当化できるのかな?
(泣きたい...。)
「気分はよくなりましたか?」
「キャー!!!」
突然聞こえてきた声に反射的に叫んだ。
振り返ると、そこには秋彦さんが立っていた。
本当に申し訳ありません。
最近就職して時間が全く取れず、執筆活動のペースが落ちてしまいました。
お伝えしたい話は山ほどあるのに、時間の都合で書けないのは本当に悲しいことです。
次話はできるだけ早く作業してアップロードします!
今年が終わる前までに、命を燃やす覚悟で作業します!
お待ちくださっている方がいらっしゃれば…
本当にありがとうございます




