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第八話~国の決断~
血染めの死神が無差別殺人を始めたらしい、と言う噂はすぐに街から街国から国へと広まっていった。
次は自分かもしれない、そんな恐怖を抱く人が増えていった。何も知らない子供が外へ出ることを禁止し、中には仕事に長期休暇届けを出すものもいた。
そして、ついにその国々の責任者が重い腰を上げなくてはならないほどの悲劇が起きた。
ひとつの国が一夜にして・・・いや、そんな生ぬるいものではない0.1秒またはそれ以下の短時間で姿を消したのだ。国のあった場所に残ったのは大きな黒い跡だけだったという。
人々はこれまでの比ではないほど恐怖を感じ国を統率するモノの元へと集まり出した。彼らは会議を開き、血染めの死神・・・否、殺戮兵器の処分について話し合った。
彼らは一つの結論へと行き着いた、殺せないのならとじこめればいいと・・・ ・・・ ・・・




