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よくあるTL小説  作者: かなりあ
1章:冒頭
8/31

1-8

 ギルバートさんはそのままベッドへとその身を預けた。囚われの身である私もそれに抗えず、一緒に横になる。


「えっちょっとセクハラ!」

「セクハラ?」

「同意もしてないのに抱き締めないでください!」


 お腹のあたりに回っている腕を外そうと藻掻くも、鍛えられたギルバートさんの腕はびくともしない。


「大人しく寝ないならお仕置きを執行するがいいか?」

「いいわけないじゃないですか!」


 言うことを聞かずに暴れていると、お腹にあった腕が一瞬浮いて、胸に触れる。


「っひい! 何してるんですか! 離して!」

「お仕置き。これ以上がほしいなら吝かではないが」


 クロウさんの大きな手がささやかな胸の膨らみをとらえ、柔らかく揉んでくる。皮の厚くなった手のひらにはマメがあるらしく、敏感な部分に触れてこそばゆい。

 さらに耳元で囁くように言われてしまい、びくりと肩を揺らした。


「んっ、あ、やっ、」


 これ、まずい。こそばゆいだけじゃなくて、なんか、お腹のほうまでむず痒くなってくる…。やめてほしいのに、うまく力が入らない。


「ああ、いい子だ。」


 大人しくなった私に、ギルバートさんは満足そうにつぶやく。



 途中から揉まれることはなくなったが、相変わらず腕は胸元に置かれて落ち着かない。言うことを聞かなければ躊躇はしないという警告だろうか。


 しかし、抱き込まれているせいか次第に全身がぽかぽかと暖かくなり、しばらくして意識は眠気に沈んでしまった。





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