1-8
ギルバートさんはそのままベッドへとその身を預けた。囚われの身である私もそれに抗えず、一緒に横になる。
「えっちょっとセクハラ!」
「セクハラ?」
「同意もしてないのに抱き締めないでください!」
お腹のあたりに回っている腕を外そうと藻掻くも、鍛えられたギルバートさんの腕はびくともしない。
「大人しく寝ないならお仕置きを執行するがいいか?」
「いいわけないじゃないですか!」
言うことを聞かずに暴れていると、お腹にあった腕が一瞬浮いて、胸に触れる。
「っひい! 何してるんですか! 離して!」
「お仕置き。これ以上がほしいなら吝かではないが」
クロウさんの大きな手がささやかな胸の膨らみをとらえ、柔らかく揉んでくる。皮の厚くなった手のひらにはマメがあるらしく、敏感な部分に触れてこそばゆい。
さらに耳元で囁くように言われてしまい、びくりと肩を揺らした。
「んっ、あ、やっ、」
これ、まずい。こそばゆいだけじゃなくて、なんか、お腹のほうまでむず痒くなってくる…。やめてほしいのに、うまく力が入らない。
「ああ、いい子だ。」
大人しくなった私に、ギルバートさんは満足そうにつぶやく。
途中から揉まれることはなくなったが、相変わらず腕は胸元に置かれて落ち着かない。言うことを聞かなければ躊躇はしないという警告だろうか。
しかし、抱き込まれているせいか次第に全身がぽかぽかと暖かくなり、しばらくして意識は眠気に沈んでしまった。




