27/31
1-5
結論を言えば、私の魔法力は昨日から一歩も進まなかった。見込みがある、とかではなく、微塵も変わらないのだ。全くの0といった感じである。
やっぱり加護が無いとスタートにも立てないのかなあ。アレッタ先輩の言葉が身に染みるだけの時間となってしまった。どうにもならないと言うならまあ、諦めるけど…ざんねん。
そして午後の就業時間。最初こそ魔法が使えないことへの落胆でテンションが低かったものの、最終的には作業に没頭していた。
そして、問題の夕方である。
「先輩! お願いします! 私、あの部屋戻るの絶対やなんです。そういえば言ってなかったんですけど、あれ喧嘩だったんだと思うんですよね」
「は?」
あまり自覚は無かったんだけど、見ようによっては喧嘩だと思う。私が一方的に怒ってるだけとは言えるけど。でもギルバートさんに原因があるわけだし。
そして、アレッタ先輩は遂に根負けしたらしい。
「仕方ない。今日だけは匿ってあげるから、明日はちゃんと仲直りなさい」
「仲直りできるかどうかはギルバートさんにかかってます」
「まったくもう…」
とはいえ。
「先輩、ありがとうございます! 女子会ですね!」




