表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よくあるTL小説  作者: かなりあ
2章:要塞での生活
12/31

1-4

「次はどちらへ?」

「備品管理室へ」


 速歩きするアレッタさんに、普通に歩く私。気分は親鳥の後を追う雛である。まあ身長としては逆なんだけどね。

 アレッタさんは身長が小さい分歩幅も小さくて、速歩きされてもついていけるんだけど、話しかけても全然こっちを見てくれない。それが悲しい。


「どのようなご用事ですか?」

「あなたの服を見繕いに」

「私の服?」


 私の服装といえば、昨夜から変わらず膝上丈の白のワンピースにかぼちゃパンツだ。確かにこれだけだとちょっと肌寒いけど…。


「それ、下着姿ですから」

「えっ!?」

「…うるさいです」


 ごめんなさい。すいません。

 え、じゃあ私いま下着でふらついてる変態じゃ…。

 更に言うと、私下着姿でギルバートさんと一緒に寝てたってことじゃ…。


「アレッタさん、いえ、アレッタ先輩」

「……なんですか」

「わたしに常識を教えて下さい!」


 歩くスピードを少し早めて、アレッタ先輩の行く手を阻む。その勢いのままアレッタ先輩を見上げるように膝を折り、胸の前で手を組んで祈るように頼むと、はあ、と一息吐いてアレッタ先輩が答えた。


「私に頼むような内容ではないと思いますけど」

「でもアレッタ先輩しか頼れる人がいないんです!」


 ふん、とアレッタ先輩はそっぽを向いたけど、私は折れずに見据える。


 そのままじぃっと、じぃぃぃっと…


「分かりました、分かりました! ではまずはきちんと服を着てください。ほら急ぎますよ」


 どうやら私が勝ったらしい。私を避けてずんずん歩き始めたアレッタ先輩の跡を、先程の雛のようについていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ