ホワイトデー記念SS
ディルクにたまたまホワイトデーの話をしたら、ディルクのおうちにお呼びだしされました。
私の手の中には、可愛らしくラッピングされたマシュマロ。
「ほわいとでーは本命…大好きな人にましゅまろをあげるんだよね?俺が作ったから、味はおいしくないかもしれないけど、まずくはなかったから!」
ディルクの手に包帯が巻かれています。
「…怪我したの?」
「あ…その、火傷…しちゃって…あっロザリンド!?」
ディルクの手を取り口づけをして癒す。ディルクの手にマシュマロをのっけて口を開ける。
「食べさせて?」
「う、うん…」
ディルクは動揺しまくりつつ、私に食べさせてくれる。甘くてとろける。
「おいし…」
「本当に?おいしい?」
ディルクはキラキラした瞳で聞いてきます。何故だろう。乙女力が完全に恋人に負けてる気がします。
普段料理をしないけど、恋人に喜んでもらおうと手を怪我しても諦めず頑張って作ったとか、可愛すぎる。
「うん。というわけで、ディルクもあーん」
マシュマロを口にくわえる。
「へ?」
「はあく(はやく)」
「は?え?んんんん!?」
無理やりちゅーしてマシュマロを入れてやりました。
「ちょ…むぐ」
「…せっかくだから、この方法で食べさせて?お願い」
「…………んむ!?んー!?」
ディルクはその後、プルプルしながらもちゃんとマシュマロをぜーんぶ食べさせてくれました。
涙目になりつつ、キス…じゃなかった食べさせてくれるディルク……永久保存ですね!
ホワイトデー、最高です!!




