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第二話 バナナ弁当。
「ぬぁさん、今日は何弁当ですか?」
そう尋ねてきたのは視覚障害のある利用者さんだった。
私は自分の手元を見つめて……、数秒黙ってしまった。
何弁当……???
これって、何弁当なの???
そもそも弁当と呼べるような代物じゃないと思うのよ、これ。
手元のタッパーの中にあるのは、白ごはん。
申し訳程度に、隣にカップもずく。
その横にはバナナが2本。
弁当と呼ぶにはおこがましいお昼ごはんが、私の前に立ちはだかった。
「……っ、バナナ弁当……?」
悩みに悩んで絞り出した答え。
中身を見ていないその子は、どんなものを想像しただろうか。
考えるだけでも恐ろしい。
“事実は小説よりも奇なり“というけれど。
今日14日。給料日25日。給料日まで一週間どころじゃないよ、もっとあるよ本当は。……とほほ。




