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第一話 米に救われました。
「お弁当を買うお金もないとは……」
近くの安いスーパーのお弁当コーナーで、私は一人呟いた。
安いものでも399円。
もう一度財布を開く。
何度見ようともそこに入っている額は変わらない。……232円。
ため息が出るのも仕方がないと思う。
どうしよう……。
給料日まで、あと一週間もあるのに。
何も買えず。
何の解決策も見つからないまま、自宅に着いてしまった。
今日、食べるものあるかな……。
台所の棚の下で目が留まる。
「…!……あった」
そこには、米袋。見た感じ、まだ半分ほど残っていた。
私はさっそくお米を炊いた。
そして、炊けたご飯を盛り、ポットのお湯を注ぎ、お茶漬けの素をふりかけて混ぜる。
入れる順番なんて気にしない。
温かい茶漬けが、冷え切った心も温めるかのように、身体をじんわりと温めていく。
「……おいしい」
お米がお家にあってよかった…っ……!!!
目尻に涙が浮かぶのを感じながら、私は今日のご飯を噛み締めた。




