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恋逢 〜大金持ちの女性と出逢った話〜  作者: ふかし


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1 大金持ちの女性と出逢った話

 私は「ふかし」という芸名で、顔を出さずに、カバーソングを発表する歌手活動をしている。本名はもりもとあつしという。身長160センチ、体重75キロだ。


 夢を見た。イイ島という土地に私はいた。新しいアルバムを出し、ツアーも終えて、一ヶ月の休暇を取っていた。ひとり旅だ。島は温かく、街並みはアジアンテイストだ。バイクが沢山走っていた。男性は私と同じように、髭を生やしている方が多かった。女性の化粧は薄く、健康的な方が多かった。


 レストランに入った。外から見て、タバコを吸っている方がいたので、そのお店にしたのだ。ガパオライスの大盛りにした。本格的で、今までに食べたことのない調味料の味がした。美味しかった。食後のコーヒーと共に、加熱式タバコを吸った。都会的な女性がひとりでいるのが目に入った。妖艶な雰囲気があり、悪い女という感じがした。目があった。笑い掛けられた。私も微笑みを返した。


 声を掛けたくなったが、彼女はお店を出てしまった。お店の外で、幾人かの男と話していた。そこでも目が合った。お金持ちなのだろう、常にお付きのひとがいるのだろう、と思った。あなたは車に乗って、去っていった。まだあなたの香りがそこに残っているような気がした。おそらく、強めの香水を使っているだろう。そんな印象だった。


 街を少し散歩した。ヤシの木が生えており、南国の雰囲気があった。木々は葉が大きく、艶々としており、植物の強さを思わせてくれた。肌を露出した女性が歩いていた。決して下品にならず、健康的に見えるのは、良いことでもあり、残念なことでもあった。いつか、どこかでナンパするかもしれなかった。場所は海岸が良いだろうと、そちらに足を向けた。


 美しい海だった。水着の方が沢山いた。下着だとエロティックに映るのに、水着であると、見られることをあまりにも前提としているので、すけべさが足りなかった。それでも、グラマラスな女性を見かけると、目が吸い寄せられた。臀部につく砂が素敵だった。楽しい休暇になりそうだった。


 ホテルへ戻った。加熱式タバコを吸い、水を飲んで、ゆっくりした。小説を読んだ。電子書籍で読みかけていた、「ハイスクールハックアンドスラッシュ1」という作品だ。学園もので、ダンジョンもので、尚且つエロだった。男子同士の格闘もあり、青春をしていた。女子のキャラクターが魅力的だった。男子の性の慰みものにされる為に、その学園に入学することを許されているのだが、入るまで女子はそのことを知らない。その運命に従うものもいれば、抗うものもいた。主人公と関係を持つ女性は、他の男子とは致さなかった。主人公も好感が持てるキャラクターだった。


 エロが激しかったので、むらむらした。アダルト動画でも観ようか、と考えたところで、ドアをノックされた。この島に知り合いはいないので、不審に思ったが、ホテルの人間だろうと思って、ドアを開けた。


 レストランで目が合った、あなたが立っていた。真っ赤なドレスを着、化粧を濃く描いていた。夜の時間にはまだ早い気がしたが、美しかった。それと危険な香りがした。


 「入れてくれるかしら?」と問われたので、「どうぞ」と招き入れた。「どうして俺のホテルの部屋が分かったんですか?」と尋ねると、「内緒」と返され、キスをされた。


 「私を抱く? 抱かない? どっち?」と問われた。今度は私からキスをした。あなたの背中のファスナーを開き、撫でた。綺麗な肌をしていた。首にキスをした。豊かな香水の匂いがした。フェロモンを嗅がされたような心地になり、頭がぼーっとした。


 あなたは綺麗な下着を着けていた。胸はDカップほどあり、均整の取れた身体をしていた。「モデルみたいだ」と言うと、「今はただの女よ」と返った。あなたを素裸にさせ、愛撫をした。あなたは情熱的に喘いだ。


 あなたは私に跨り、腰を揺らした。官能的な眺めだった。「この島に来て良かったよ」と言うと、「もっと愉しませてあげる」とキスを送ってくれた。あなたとなら、何処までもいけそうだった。


 事を終えた後、あなたを腕に抱いて、加熱式タバコを吸った。あなたに紙を渡された。連絡先と、こことは違うホテルの名前と、部屋番号がメモされていた。マナカと書かれていた。「下の名前は?」「私はマナカよ、ただのマナカ」「分かった、マナカと呼ぶ」「そうしてくれると嬉しいわ」


 あなたの美しい黒髪を撫でた。あなたは全身にお金を掛けていそうだった。かなり裕福な状況にあると思われた。ホテルもおそらく高級なところで、部屋はスイートかもしれない、と想像を膨らませた。


 あなたは私を愛撫し始めた。休憩はそんなに取らせてもらえないようだった。私も触れると、じっとしてて、と言われた。全身を愛され、口と手で、二度目の果てへと導かれた。


 「君は最高だ」と言うと、「もっと色々確かめてから言って、逢ったばかりよ」と返された。「分かった、今度逢えるときを愉しみにしてる」「私も愉しみにしておく」とキスをされた。


 ふたりでシャワーを浴びた。身を寄せ合っていたので、三度目が始まってしまいそうだった。あなたは常に情熱的なようだった。そういう女性は好みだった。あなたを抱き寄せた。私の首にキスをされた。あなたは唇も美しかった。


 私はあなたの危険な香りにハマりそうだった。あなたにとっても、私がそうなればいいと願い、何度もキスをした。今はまだ、あなたの唇のほうが上手に思われた。あなたはドレスを着、裸を隠してしまった。「ここでいいわ、見送りはいらない」と部屋のドアのところで言われた。その口調が絶対的だったので、私は従うことにした。最後に甘いキスをして別れた。部屋にはあなたの残り香が舞っていた。

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