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エピローグ -答え 筋肉で呪いは殴れますー

背中でとてつもない爆発音を聞いたあたりでみんなが足を止めた。

「ほ、本当に化け物どもを消し飛ばしやがった」

「いやぁ、さすがの俺も死ぬかと思ったぜ! 敵の親玉が出てきてさ」

「となると記録の愚王?」

「そうそう」


回想

『てめぇは王様だな?』

ぶよぶよの塊が剛力の前に立ちはだかった。

塊が襲い掛かった。

攻撃が外れた。

『てめぇの攻撃はカメッ○スのハイドロポンプよりも当たんねぇな!』

剛力は爆弾を喰わせた。

塊は粉砕玉砕大喝采した。

回想終


「それで時間食ってな」

「そ、そうか」

私はうなずくしかなかった。

「ま、おかげでこれを回収できたけどな」

そういって剛力があの結局何のためにあったのかわからない銀貨を取り出した。

「ユダを模したヨーリア嬢の銀貨だ」

「……? ヨーリア嬢?」

「ん? こいつは女だぞ」

『え』

私たちは目が点になった。

「気が付いてると思ったが」

「いやいやいやいやいや、なぜそうなるし!」

「銀貨なのはユダの役割のほかに、性別を意味してるんだよ」

剛力はコインをこちらに見せてきた。

「銀は月と女性の象徴とされてるんだよ。それにヨーリアは裏切ったわけではないからユダではない。つまりこれの持つ意味は、ヨーリア嬢が女であることを伝えるメッセージだったんだよ。実際ユダの名前のアナグラムの裏には月が描かれてるしな」

裏には本当に月の絵が描かれていた。

「……友達だったのかねぇ?」

「百合だったとは俺得」

「あなたたち、とても不謹慎」

原田と野原は二人で興奮していた。

私は剛力に今回は完敗したことを悟っていた。

知識でも度胸でも、まだ私は足元にも及んでいないらしい。

「でさ、いいか?」

すると突然野原が手を挙げた。

「これ持ってきちった」

記録や資料などを野原は持ってきていた。だからあんなにカバンがパンパンだったのかと納得した。

「俺さ、イレ姫の名誉挽回運動をしようと思うんだ」

みんなが野原を見た。

正直、みんな驚いているだろう。

「解決したけど、解決してない。知ってる俺らが何もしなかったら、姫もヨーリアも永久に裏切り者だ」

野原は記録書を見ながら言った。

「なぁ、俺英語出来ないからみんな手伝ってくれないか?」

「馬鹿かお前は」

剛力がバッサリといった。

「リーダーだろ? 命令くらいしろ。力仕事は何でもできるぜ」

「俺は英語を話せるぜ野原、通訳は原田に任せな」

「女の子がいないと男臭いよね? 私も手伝う」

「私はそうだな、ならば先生などにも声をかけてみよう」

「み、みんな!」

「つぅか、みんなやる気だったろ?」

剛力が一言。


『もちろん!』


悲しみや辛さは、仲間と乗り越える。

きっとあの二人も、支え合っていたのかもしれない。

「よぉし、なら金だな。筋肉式アルバイトでもしますか!」

「なぁ剛力」

「なんだ阿武野」

私はにやりと笑った。


「お前、原田を助けた時の乱闘でヨーリアの霊にあってるだろ?」


それに対して剛力もにやりと笑った。


「ああ、助けを求められた。まぁこれでも主人公なので、そりゃぁ真剣になりますとも」


数か月後、私たちは西欧に向けて飛び立った。

あの二人のすべての因縁に終止符を打つために……。

しかし心配はしていない。

われらが主人公、剛力力也がいる限り、ハイジャックだろうがテロだろうが超常現象だろうが、まとめて何とかするだろうから……。


筋肉式END


今回で剛力編は終わりです。

さて、次回からは前回の告知通り三人の短編集を出します。

それらの観覧数で次の主人公が決定します。

以下がその短編の主人公です。


物理で解決ジェントルマン。

40代紳士が紳士的にお化けを攻略する!


物理で解決侍剣士

最強の剣術使いがお化けをぶった切る。


物理で解決二メートルムッキムキ男

誰かは言いません。


以上この通りです。


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