19.ありきたりな説明回
お久しぶりです。
学業とか、勉強とか、ゲームとか、勉強とか学業とか忙しく遅れました。
遅れた一回目がただの説明でごめんなさい。
うーん
「ご主人?ご主人様?何考えてるんですか?……おい主人公!!」
「なんだ、ミカか。どうした?」
咲たちは現在馬車に揺られて次の街に向かっていた。前の飛行魔法もどきを使おうかと思ったが、一瞬すぎて旅っぽくないという理由で却下になった。
ユリアは馬車の運転をしている。
「いや、なんか考えてるみたいだったんですけど。どうしたのかなって。」
「ああ、なんかよく考えたらいきなりすぎるよなと思って。」
「いきなり?」
雫も混ざってきた。
「ああ、城を出てたった三ヶ月ちょっとで1000レベまで行くか?しかも何度も死にかけて。あの状況でそんな簡単に黒神竜とか倒せないと思うんだけど。」
「ご主人様が強すぎるだけではないかと。普通、あんな敵の攻撃の反動をそのまま返すような剣技、この世界でも珍しいですし。」
「あと、普通にラノベを読みまくったせいで、臨機応変な対応ができたとか?」
「剣技に関しては、師匠による地獄を味わったといっておこう。」
コクコク!!
雫が激しく同意というようにうなずいていた。
「ただ、城を出るときも異常にクラスメイトから離れたかった。普通に考えてあの時点でクラスメイトが自分たちにかなうわけがないのに。それに、雫の進化の魔力と言い、自分の魔眼と言い、不思議パワーと言いなんか覚醒するタイミングが良すぎるんだよな。覚醒の理由も取ってつけたみたいなもんだし。それこそラノベの主人公みたいに。なんでやろ。」
「……あんたもろ主人公だろ。」
なにかミカがつぶやいていた気がする。横で雫がまた激しく同意している。…?
「そもそもなんで俺たちだけ勇者の称号がなかったんだろ。謎は深まるばかりだ。
まあそれはいいとしてだ。よく考えたら俺はこの世界やら魔法についてよく知らない。ミカ、説明よろ。」
「はー。了解です。今更過ぎません?」
「知らん」
「まぁいいや。とりあえず全体的に説明しますね。
まず、この世界は魔法と剣の冒険ファンタジーみたいな世界で。様々な種族が住んでいます。エルフやら獣人やら人間やら。んでそれぞれの種族ごとに国をもってますね。
今私たちがいるのは人間国です。そして、魔族の国から攻撃を受けているとのことで勇者召喚が行われ、その中に混じってご主人様方が召喚された。このあたりは、首都に近いですし、そこまでの被害はありませんね。」
「なんか戦争中にしては平和だなと思ってたけど、さすがに平和すぎないか?」
「広いんですよ、ものすごく。」
「なるほど。」
「で、このあたりでは黒髪とか、名字からの名前の読み方も少し珍しいですが、そういう人たちの村や町もあって冒険者もいるのでそこまで不思議に思われることお少ないご都合主義という言葉にぴったりな世界ですね。」
「みんなカラフルな人たちがいっぱいいたのに特になんともなくこれたのはそのおかげか。」
確かにご都合主義な。
「んで、人間が戦ってる魔族ですが、強いんですよね。数は人間の十分の一ほどなのに強いんです。人海戦術の前に、人が近寄ることすらできないレベルの強さです。ご主人様たちにも当てはまります。」
「余計なことは言わなくていいよ。」
「当てはまります。重要なことなので二回言いました。」
「んで?」
「それじゃ、次の話です。えーと、世界というか魔術、魔法系の話ですけど、教え忘れてた魔法系の話があったんです。魔法陣ですね。
これは、魔法自体というか、魔法系の技術的なものなんですけど。魔法陣をうまく使えば、使えない属性の魔法であったりとか、大規模な魔法であったりとかそういうのが使えるようになるんでいいんですよね。ただ、戦闘中に用意できるほど簡単じゃないんで限られますけど。」
「なるほどな。魔法陣のメリットとは?」
あまり使えないものが、あるわけはない。何かしらのメリットがあるはずだ。
「同じ魔法を魔力がつながる限り使えるので、魔石や使用者の魔力がなくなるまで使えます。
後は簡単に、ライターとか生活の中で使いますね。火をつけるためにいちいちあんな『八ハー』なんて乗りのいい詠唱をしたいですか?」
「ないな。うん。」
「ないですね。」
「ない。」
「ないよね。」
「でしょ?」
全会一致でなかった。
「まあ、詠唱しなくてもいいって理由で、自分でコンパクトだったり、魔法を選択できるような魔法陣を埋め込んだ魔石を作ったりして、戦闘でも使う人いますけどね。ただ高いんです。そして、選択できるような魔法陣は、複雑すぎて自分でもある程度の魔力操作が必要なんです。
わたしたちがやってる無詠唱も、魔力を決まった通りに流さなきゃならないのでかなりの魔力操作技術がいるんですよ?選択式魔法陣を使えるレベルの魔力操作技術を持っている人であれば、さらに頑張れば無詠唱を使えますね。
私の場合は、よく魔法では『イメージが大事』ってラノベとかで言われますからそうなんだと思い込んで、うまく気づけなかったんですよね。」
ふむ、確かにそういっているラノベは多い。
「なるほどな。確かに、魔力の流れだといわれるよりしっくりくるか」
「はい。そして、さらに魔法陣というのは魔法陣に書いてある線の通りに魔力を流しているのではなく、魔法陣の線が表してる指令の通りに魔力が流れているんですね。それも、無詠唱が発見されにくかった理由でしょう。」
「なるほどな、いわば魔法陣とは、人間から魔術に指令を出すための翻訳者となる、プログラミング言語のようなものか。」
「いわれてみればそんな気が、プログラミングできるんですか?」
「少しな。ゲームとか、コンピューターとか好きだし。」
「はあ、そういえば永遠と銃弾を生み出し続け、無限の弾薬を誇る銃の時、魔法を埋め込んだ魔石作ってましたよね。あれ、魔法陣じゃなきゃ。どうやって作ったんですか?」
あれか、あれは……
「ミカの言う通りだ。」
「えっ?」
「魔法を埋め込んだ。」
「?」
「魔法陣を介せずに、直接。」
「はーなるほど。成る程。すごいなーやっぱこの人。どんだけ魔力が必要なことか。
成る程。確かにそれなら、本当の魔法陣かもしれません。指令じゃなくて、正しい魔力の流れ自体が埋め込まれてるんですからね。」
言われてみれば、そうなのか。
「あ、この世界についてですよね。あまり多いので端折りますけど。
あとは、人間国レーガン、魔族の国ブラッドのほかに、獣人国カラバ、エルフの里グランド、精霊たちの住む霧の樹海セーセル、竜族の隠れ家蔵垣、人魚の国ルーセン、鬼族の住む仙斬斎、どこにも属さない者たち、もしくはさっき言った様々な種族が暮らす、交流国家ゼロスがありますね。」
「結構あるな。」
「はい、特に大きいのはレーガン、ブラッド、カラバですね。その次あたりがルーセンで、それ以外はそこまで大きくはないです。それでもアメリカより少し小さいくらいですが。レーガン、ブラッドなんかは、ロシアの1.5倍分くらいあります。」
「ヤヴァイな。」
「はい。全部見て回るには、やっぱ魔王を倒さなくても止めることが出来れば後が楽ですね。」
「そうな、じゃあ、この国の後は魔王を対処し、旅行をする感じでいいかな。」
「はい、そのためにはレベル上げですね!」
「は?」
「当り前じゃないですか、今のご主人様と、雫さんは100レベのごぶりんと力比べしても負けますよ?人であれば80レベの村人と、腕相撲で負けます。」
???なんだって!?
普通に、同レベで比べると、咲たちのSTRより弱い人は子供でも少ないです。
このあたりは次回で




