エピローグ
最終話です。
こんな零細小説を探し出して、読んでくださってありがとうございました!!
感謝。
【元気ですか?そっちはそっちで楽しそうで良かった!
でも、忙しい時期に向こうに行くことになってそれは本当、ごめん。
そっちはもうすぐ暑くなる頃かな?
海には気をつけてね?リリアは泳げるから心配なかったか!】
私はリリアに…といっても向こうの私なので、遥で…
私はハルカだけど、リリアで…こんがらがるので、向こうの私ってことにしよう。
向こうの私に手紙を書いていた。向こうの世界に戻った時はちょうど3月だった。
戻るときにきっちりアイリさんがメイクの仕方や勉強を教えてくれたらしく、
勉強は生前よりちょっといいくらい、メイク技術は格段に腕が上がったらしい。
そしてメイクの面白さに目覚めた向こうの私はメイクの専門学校に通うことにして、
親の説得に当たっているんだとか。
お父さん、お母さんも娘の様子がコロコロ変わるもんだから、
だいーーーぶ心配してるみたいだ。そりゃね。
クラスはいうと、ちょうど4月でクラスが変わったので問題もなく。
昔から仲良い子たちも夏から雰囲気が変わったので、辟易していたが、
元に戻ったといって結構変わらずらしい。
事故の影響でところどころ記憶がないとかってことになってるみたいだけど。
元に戻ったのかな?中身…一応私だけど、ちょっと違うはずなんだけどな。
まぁ、いいや。
私はというと、しばらくはブレイのオーサでケイさんの補助の仕事をしたり、
商品開発の仕事をしていた。ライザさんが私を雇ってくれたのだ。
仕事をやってる間は、アイリさんが話掛けてきて、王子様との生活はどうだとか、
向こうではこれが流行ってるから流行らせたら面白いとか提案してくることもあった。
まぁ、いい提案なら採用したけど、大体は「それはダメだろ」ってものが多かったけど。
ブレイの商家の娘であるシャロンちゃんも時折仕事でやってきた。
ケイさんの服を買ったり、私に飴の発注にくることもあった。
その度、
「エリーちゃんもリリアちゃんもいい男ゲットしたもんだから、
妥協できなくなった!!」
と嘆いていたけど、違うと思う。シャロンちゃんにも色々あったみたいだけどさ。
でも今はクラーミストのシリルさんちに里帰り中だ。
というのも私は子どもを産んだ。
金髪で緑眼のクラーケンの女の子。名前はハル。
ハルカからとってハルにした。
この子の父親はそれはもうデレデレ顔をして娘を可愛がっている。
そういえばあんな顔しょっちゅうしてたなぁ。
本当残念なんだから。
他にも色々手紙に書きたいことはあるけど…書ききれない。
何せ向こうの1日はこちらの1ヶ月だ。書いたいことは沢山あって。
とにかく幸せに暮らしているってことは伝わるといいな。
おしまい。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
気がついたら人魚でした〜番外編〜の方も
興味がありましたらお願いします。
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リリアちゃんとお別れするのが寂しくなったからなんかじゃないからね!(誰得)