つぎは、どこから始めるの?! 3
結果だけ言うと、女性騎士だけ残った。
巫女姫が乙女神ことお姉ちゃんの護衛に遣わせたのは、10数人で。
女性騎士は、女性?って雰囲気の偉丈夫な方が4人ほどあって。
『種族とか、出身によってオトコは村の外、戦場の戦利品でいいと考える者たちがあって。彼らは往々にして巨躯にしてシックスパックな体躯を持っていることがある。女戦士なんてもんはそういうルーツなんだよ』
って解いてくれた、が。
代表してついてきた4人はやや俯き加減に。
「私たちは貴族の末子か庶子でして。家に席が無いのと嫁ぎ先が、その。絶望的でしたので騎士へ」
あ、なんかごめん。
お姉ちゃんが知ったかぶりして。
と、まあ。
酷く気まずい時間が流れまして。
4人の女騎士は禊の場にて、おそらくこれまで生きてきた時間の中で一番、女子扱いされた細やかな幸福を味わったことだろう――各個人に与えられた個室風呂の奥から『きゃっ』って可愛い声が聞こえたもん。
あれ、絶対、赤面してるよ。
間違いない。
そうソレは間違いようのないものだった。
ごり、いえ、ひどく大柄な女性騎士は、自身の毛深さに細やか以上に絶望していて。
剃刀でこそぎ落としても、こそぎ落としても伸びる剛毛に手を焼いていたと告げた。
そのなんとも男らしい太い毛を、白の塔にある修道女たちが献身の献身により剃るのではなく、抜くに集中力のすべてが注ぎ込まれたという。敏感でデリケートなゾーンは最新の注意と、神をも唸る指技でもってツルツルに磨き上げたっていうから。
もしや?!
『そこは妄想しちゃダメでしょ』
え、だって。
敏感な場所の、も。抜いたんでしょ?! 痛かったはずなのに4人とも清々しい。
『――っ、こら』
「禊ってなにやったの?!!!」
基本的なことは“身を清めること”、それ以外の施術はオプションでしかない。
4人の騎士も上ずった声が漏れるどの施術を受けたんだけど。
基本的には生まれた時の姿にされただけに過ぎない。
毛深い娘もツルツルになったくらいか。
「いや、そのツルツル具合が、ですね」
『だから野暮だと』
塔の上階にあった修道女が降りてきた。
これはなかなか上階に上がってこなかった、あたしらのせいだ。
だってツルツルが気になるじゃんよ。
しかも、しかもだよ。
みんな小奇麗に絹のような衣に袖を通しているってのに、あたしのこの麻衣は何?!
酷くない? あたしだって禊で新しい服が欲しいよ~




