街までの道
久々に投稿しました。
夏休み一杯までは毎日投稿していこうと思います!
フェルに乗って走り出してから、約3時間が経った。
しかし、未だにボコボコとした獣道を走り続けている。
未だに街道はおろか人とは人も出会っていない。
ちなみにモンスターの方は、やたら出現するがあの場所に比べると、一階層の方モンスターよりも格段に弱く、フェルがある程度の距離に入ると、
風魔法を使って仕留めているので、特に何もない獣道をただただ進んでいくだけとなっていたのである。
そうなこんなで、さらに5時間が経過した。
あれから同じ方向に進み続けているが、未だに街道には、出ていない。
そろそろ夕日が落ち始めてきた頃なので、野営の準備をし始める。
野営と言っても大したはしない。
リゼが魔法で結界を張るのでその中で一晩夜が明けるのを待っているだけなので、徹夜で見張り!
や交代制で見張り!的なことをする必要がない!
これに関してはマジでリゼが居てくれて助かったと思う所である。
夕食をローズを呼び出して、その辺の魔物を狩って、肉を確保して後の足りない部分は、俺が召喚魔法で用意した。
そして、野営の準備をする。
野営といっても適当な場所を確保して、後はリゼが結界を張って、おしまいなのである。
野営の準備を終えて眠りにつこうとした時、リゼが
「ねぇ咲耶〜 ずっと思って担だけど?
なんで街道と反対の方向に進み続けるの?」
「…………………っは?」
「いやだから、なんで」
「おいちょっと待て!リゼ街道と反対の方向といったな?」
「えぇ、いったわよ!」
「じゃぁ、リゼはなんで街道の方向知ってるのに
俺に教えなかったんだ?」
「いや〜 教えなかったわけじゃなかったんだけどね、今探知魔法使ってみたらそうだっただけでね、黙っていたわけじゃないんだよ」
おれは少し力を入れてリゼのデコにパンチをした。
当然「ちょっと何すんの!私の美肌に傷ができたらどうすんの!」
などと騒ぎ立てているが、今日一日を無駄にしたという、とてつもない徒労感に襲われて、リゼのことは、無視して寝ることにした。
俺は明日の予定を変更して、今後のことを考えながら眠りについていった。




