天空の檻ー11 脱出
あの、キメラをついに倒した。
今のところ次の階層に降りるための階段はなく、
小さな扉が開くあるだけだった。
あいつを倒して、久々に疲れたのでグッスリと寝た。(リゼは元気が有り余ってるいる様子だった。
俺が起きてしばらくしてから、小さな扉の存在に気付いた。
リゼに聞いても「知らないわよ。気付いたらあったんだから」
ということだった。
覚悟してその扉を開けると、その中は宝物庫にはなっていた。
目が痛くなるぐらい中は、眩しくてクラクラした。
その中の物を物色していると、ある石碑に気がついた。
「なぁリゼ…これなんて読むんだ?」
「あらこんなのも読めないなんて、頭の方はよろしくないのかしら」
「いいから早く読め」
「そんなに怒んなくてもいいじゃん プンプン
えーとこれに書いてることよね
『おめでとうございます!!
あなたは、この私が作った一世一代のダンジョンをクリアしました。
ぶっちゃけ隠しルートあったんだけどねwww
いっぱいあったのに一つも気づかないなんてことあるなあwww
「なぁこれ叩き割っていいか?」
「ダメよ 一応大切な情報源なのに、 勿体無いわ それより続きよ
『この中にはある宝物庫に物は、全部あげるから許してね
本題はここからです、この場所が攻略されたということは、あと30秒後にこの塔が崩壊し始めるって言うことだから、頑張れ って脱出してね〜
あと、この世界には6つ私の作った塔があるから
頑張って全部クリアしたら嬉しい嬉しいご褒美があるので、是非挑戦してね〜
ご褒美が何かは、お楽しみなので頑張ってね
名もなき者より』」
リゼが読み終わるのを待ったようにはグラりと地面が大きく揺れた。
そうして、上の方から何かが崩れてくるような男が聞こえた。
「まずいまずいどうしよどうしよう」
「そんな事言ってる暇あったら走るぞ! 急げ早くしろ!」
「……っ 分かったわよ!」
ゴールので門までは、200m程全力で走れば間に合う。
ゴールに向かって走り始めた。
天井からは、見ただけで数トンあると分かるような瓦礫ので山とモンスターの大群が降ってきた。
俺とリゼは、瓦礫瓦礫あと数メートル上のかなりギリギリのところで門をくぐった。
そして、扉を全力で閉めた。
中からは、すごい轟音とモンスターの断末魔が聞こえてきた。
もし、あれにまきこまれていたらと思うだけでゾッとしたが、もう気にしない事にした。
そして、俺とリゼはめでたく天空の檻を脱獄したのであった。