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第四十四話 正式依頼

更新頻度がゆっくりでかたじけないっす

メガネが眩しい…

「私はこのメガネがなければ魔力は微塵も感じ取れませんよ」

イータが興味深そうにのぞいている

「ダンガンあなたも作ってもらえば?」

確かに、ダンガンが魔力を感じ取れるようになれば、なかなか強い気がする

「俺はいいよ、直感があるからな!」

ドヤ顔で言ってくる、その顔やめろムカつくから…さっきやられたこと忘れた訳じゃないよな?

という目を向けてみた

「なんだよ睨まないでくれよ…」

シェッツがクルッと向きを変え、ソファに座った

「さて、そろそろ本題に入ろうかな」

「君たちを呼んだのは依頼したいことがありましてね、七英雄のお二人かたに」

あ、僕は関係ないのかな?

「改まって言うってことは何かあるのかしら?」

イータが鋭く睨む

「そんなに警戒しないでくださいよ、七英雄は私尊敬をしています、特にダンガンさん、あなたは魔力を持たない

身でありながらあの魔術師に立ち向かった、大変勇気のいることだと思います」

敵意は無いとは思うが…なんだか怪しく見えてしまう…


…そういえば、七英雄ってなんなんだ?

行動を共にしているのに僕全然わかって無いや

ここで聞くのは不躾かな

「ケーティさん何か有れば伺いますよ」

この人鋭いな、僕が顔に出していただけかもしれないけど…

「七英雄って何ですか……?」

シェッツはキョトンとした

「これは驚きましたね、行動を共にしているのに意外です」

当然の反応だ

「ご本人たちからは何も聞いていないのですか?」

「特に、これといって…」

「なるほど、では、ご本人方を前にして説明するのも変ですが、お話しましょう」


「まずは、狂乱の魔術師はご存じですよね?」

えっと……という顔になり

僕は思わずお茶を濁した…

「そこからですか…いいでしょう、手短にいうとこの世界に魔物を放った元凶ですね」

「魔王的な存在?」

シェッツは首をふる

「魔王は別にいます、ただそれは魔物を統治しているのではなく、魔族を統治しているものに言う言葉ですね、魔王は別に悪者ではありません、いわば国の代表者です」

なるほど、魔王と聞くと固定概念があったが、そういうことね

「続けても?」

僕は頷く

「で、その狂乱の魔術師を倒したのが、そこに居られる七英雄の方々ですよ、まぁ今は二人ですが」

僕が会ったのは

 イータ

 ダンガン

 ネイルズ

この三人だ、あと四人いるのか…

「ただ、その、これは言いにくいのですが…皆がいい目で見てくれているわけではありません」

「え、その魔術師を倒したんでしょ?」

「もちろん、倒されていなかったら今頃世界は崩壊していたでしょう、しかし、意見の中には、魔術師を刺激しなければこんなことは起きなかった、なぜもっと早く倒せなかった、や、そもそも元凶はあいつじゃないとまで言い出す輩がおりまして、英雄として扱われておりますが、皆がみな尊敬の眼差しを向けているわけではないのです」

そもそも何で、疑惑の目を向けるものが出てきたんだ?

シェッツがキラッとメガネを輝かせる

「当然疑問はありますよね」

心を読まれた感覚だ…それと眩しい

「簡単なことです、世界が変わってしまったそれだけです」

「えっと…」

「今までいなかった"魔物"と言われるものが出てきた、生活様式が一変、怒りや混乱の矛先は何処に向ければいいか…もちろん魔術師にも目は向けられました、が、根も葉もない英雄たちに対する噂が広がり、あっという間に矛先が変えられたということです、少し考えれば、英雄方に槍が向くのはおかしなことだと気がつけるのに……」

イータ、ダンガンは黙って聞いていた

「そんなことが」

「ケーティさん貴女は世間知らずみたいだ、己に対してもね」

ぐーのねも出ない…

…己に対して?

「ネクロの力もっと知りたいと思いません?」

一瞬沈黙が流れる

 

「さて、英雄方の話はここまで、やっと本題です、中央区長から直々にご依頼をしたいと思いましてね」

シェッツは満面の笑みだ

かなり不気味……

「面倒事はごめんよ、私たちだって別に暇なわけではないのよ」

イータが軽くあしらう

「いえ、今は暇なはずですよね?大陸鉄道動が動かないのでしょう?」

まさか、こいつが止めたんじゃないだろうな

「まさか橋が崩落するとは思いませんでしたよ、私どももかなりの痛手でして、崩落させた魔物を今すぐぶちのめしたいぐらいですよ」

笑っているが目が笑っていない…

流石に崩落させたのはこの人ではないか

「目的地に行けない方々はいま、我が街を観光中だとか」

沈黙が流れる

「僕たち暇ですね…」

イータから視線が飛んでくる

まずい思わず言ってしまった

「ご理解頂けて何よりです、単刀直入に申し上げます、水のダンジョンの最深部に行っていただき、何があるのか見ていただきたいのです」

「何でそんなことを?」

「女神の伝説とやらが有りまして、最下層には女神の部屋に通じる門があるだとか」

「あなたが行けばいいじゃないのかしら」

「ええもちろんいきましたよ、ただ、何もなかったのです、根も葉もない噂を信じた私が愚かだったのですが、少し気になる所が有り、一ヶ所大きな縦穴がありまして、まだ下があるという新事実と共にかなり濃い魔力溜まりが見えましてね、魔力に強く干渉できない私が近づいても無駄だと思い引き返したのですが、やはりどうしても気になりまして、せっかくの機会ですし調べて頂きたいなと、私からの正式依頼です、何かつかめましたら報酬はそれなりに」

ダンジョンか…ちょっと行ってみたい感はある

ダンガンが突然手を叩き

「よし乗った、その話!」

と大声を出した

「体がなまっても嫌だし、なにもしないのも性にあわない、調査ぐらい行ってやるぜ」

「ちょっとダンガン本気?」

「イータ、お前もダンジョン興味あっただろ、前回来たときよれなかったし」

顔をしかめるイータ

「ケーティさんはどうでしょう?」

いきなり僕にふられた

「興味あります…」

自分の意思に反して尻尾を若干振っていた

ダンジョンって異世界っぽくて否が応でもワクワクするじゃん

「私は姉貴に任せるっす」

「右に同じですマスター」

「うんうん皆の意見がまとまってきたよ、イータさんどうか引き受けていただけませんか?」

「そうね………わかったわ行きましょう」

「よかったです!!ありがとうございます!!!」

今にも飛び跳ねそうな勢いだ

「あ、そうだ、ケーティさんあなたまだうまく魔力を制御できていないのでは?バカや鈍感な人にはわからないかもしれませんが、強大な魔力が駄々漏れですよ」

「駄々漏れ……どう制御すれば?」

「いい人を紹介しますね、あなたと同じ闇魔術の使い手でありネクロの力も持つ方です」

おぉそんな人が

「どこにいるんですか?」

「歓楽街です」

歓楽街?いわゆる夜の街?

「是非あってみてください、私の名前を出せば大丈夫なはずです」

ダンガンがガッツポーズを小さくしていた

「歓楽街に遊びに行けるぜ」

「はぁ~」

イータのでかいため息が聞こえた

「確か、店によったらドレスコードがあるのよね?」

「はい、しっかりおめかししてくださいね」

僕見た目子供だし対象外でしょう

「年齢性別関係ありませんので悪しからず」

え、着るのそういう服を…

イータの目が急に輝き出した

「ケーティちゃんにドレス…興奮してきたわね、早速ヒールに慣れてもらわないと!」

ギルゥも便乗する

「姉貴期待してくださいっす!!」

切り替えが早い

「絶対着ないよ!」

イータがわざと色っぽく僕を視てくる

「力が制御出来るようになりたいのでしょう?」

ぐ…イータお前は敵か見方か……

目線をはね除け疑問をぶつける

「あの、ちなみにその人の名前は?」

「道行く人に"歓楽街のマダム"そう伺えばわかるはずです」

なるほど?


水のダンジョン

歓楽街のマダム

どんな所だろう、どんな人だろう

そして

最大の難所、ドレス……

どうなる僕……


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