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計測拒否
計測不能、お手本のような驚きで入門官への報告へ駆け出したのを見て妹(仮)のチェロが安堵した。
「ふぁ〜...助かったー!でもまさか水晶が壊れるなんてね〜?やっぱり魔王様万歳♡どんな力使ったの?」
「もちろん使ったわヨ...アナタにも教えてあげるわよ。チ・カ・ラ!」
「えぇ!いいの!?やった___ぁ?」
営業スマイルの張り付いた笑顔で怒りのピクつきの収まらぬ手を上品な裾から晒しチェロの顔面に迫った。
「アナタもされるかもしれないし...ね!!」
「痛い痛いッ!?ちょっほんと死ぬっ"!!」
ガシッ、とチェロの顔面がミシリと音を立てた、馬車の床からチェロの足が離れるか離れないか、そのギリギリまで持ち上がってから人間ナイズされたハガークローから解放した。
「はぁ...はぁ..ごめんごめん、じゃあ私は受付の見た記憶の処理を済ませてくるから!!」
馬車、妾と同じ空間から逃げるように城門の如き大きな受付所へ駆けて行った。
顔には真っ赤な指の跡がクッキリしていたが、すぐに変身魔法で覆い隠す。
「全く..ふざけた妹ね」
呟くと同時、馬車の扉が外から開けられた。




