魔王会議
玉座に深く腰掛けながら頬に手をついている。
「進行の規模は…把握しておるか?」
「規模は不明ですが、少なくとも五百以上」
ノルタは淡々と報告を終えると、一礼して下がった。
「俺が出るぜ陛下ァ!!魔王軍最強の俺様なら五分で勝負がつくぜ!」
怪力無双のグランドス、こやつなら確かに。
そう思っていたところ横で小さく首を傾げたヘルシャンのフードが目の端に掛かった。
「でも〜王都の本隊っていうのが気になるですね?勇者がいるとすれば間違いなく少数精鋭でしょうし、罠でじっくり虐めません?」
卑劣な手段を私に選ばせてなるものか、凛々しく玉座の間の隅で妙に凛々しくたたずんでいたウォルターの影が前へ出る。
「ハルファス魔王陛下、ご命令いただくこと叶いましたらば、どの方面からでも我が斬り込めます」
天井の隅に張り巡らされた糸の上に座っていた。張り付いた笑顔のまま口ではない場所から反響する。
「あらあら、それはワタクシの糸を渡ってのことでしょう?……森の中なら、私が先に潰せますわ♡」
それぞれの長所を生かした見事な提案、私の勅命の奪い合いが発生する。
四人の手腕は、見るだけで愉快な粒揃いの切り札。
見捨て難い活躍のスタイルを熟考する、この時間に舌なめずりが止まらない。
戦局をどう動かすか——その判断は、すべて魔王の私!そう、妾の手にだけ委ねられているのだ。
「主ら...各々よくぞ食い下がった...妾がこの戦に勝つより素晴らしい策を思いついた...」
イタズラに小石を投げてみたくなるものじゃ。




