【150話後感想返信】ジネット、悪夢を見る
――陽だまり亭、ジネットの部屋。深夜
ジネット「……う~ん…………はっ!?」
――ジネット、ガバッと飛び起きる。寝汗ぐっしょり
ジネット「……夢……でしたか…………」
――明けて、朝
ヤシロ「悪夢を見る?」
ジネット「はい……ここ数日立て続けに……」
ヤシロ「どんな夢なんだ?」
ジネット「それが……胸の上に、何か重たいものが乗っかってきて……」
ヤシロ「おっぱいじゃねぇの?」
ジネット「違うんです! 凄く重たいものなんです」
ヤシロ「巨乳だな」
ジネット「違うんですってばっ! 堪えられないような重さなんです!」
ヤシロ「爆乳か!?」
ジネット「もう! 真面目に聞いてください!」
ヤシロ「それで、胸が重くなって、それからどうなるんだ?」
ジネット「なんだか、ジィ~っと見られているような視線を感じるんです……」
ヤシロ「………………それって、幽れ……いや、まさかな」
ジネット「しかもですね、その間、体がピクリとも動かないんです!」
ヤシロ「金縛り……いや、違う! そんな怖いもののはずがない!」
ジネット「何か心当たりがあるんですか?」
ヤシロ「待て! 今、怖くない解釈を探してるから」
ジネット「思い当たることがあるなら、教えていただけませんか?」
ヤシロ「分かった! お前が眠っている時に体をベッドに縛りつけ、お前の爆乳をじぃ~っと見つめる何者かが寝室に侵入しているんだ!」
ジネット「怖いですっ!? それは物凄く怖い状況ですっ?!」
ヤシロ「いや、でも、しかし……幽霊とか、金縛りとか、あるわけないし……二十歳まで金縛りに遭わないと一生遭わないっていうし……!」
ジネット「お……お化け、の……仕業なんですか?」(顔真っ青)
ヤシロ「いや、違うな! そんなわけがない!」
ジネット「あ、あの……ヤシロさんっ!」
ヤシロ「ど、どうした?」
ジネット「お願いがありますっ!」
――その日の夜。ジネットの部屋
ジネット「すみません……なんだか、怖くなってしまって」
ヤシロ「あ、あぁ、……まぁ、俺が変なこと言っちまったせいだから……」
ジネット「わたしが眠るまで、そばで見守っていてくれますか?」
ヤシロ「おう。任せとけ(うっひょ~、パジャマ姿だ~ぃ!)」
ジネット「……少し、恥ずかしいですけど…………」
ヤシロ「安心しろ。変なことは、しないから(たぶんっ!)」
ジネット「はい。その点は、ヤシロさんを信用していますから」
ヤシロ「……そ、そっか(……そう言われると…………くそ)」
ジネット「あぁ……でも、困りました。緊張してしまって、なかなか眠れそうに……すぅすぅ」
ヤシロ「早いっ!? 寝たの、もう!?」
ジネット「……くぅ……くぅ…………」
ヤシロ「気持ちよさそうに眠ってるな……これなら、今日は悪夢も見ないだろう」
ジネット「う…………うぅ……」
ヤシロ「ジネット?」
ジネット「…………ヤシロ、さん…………」
ヤシロ「……うなされてんのか? 起こすか?」
ジネット「…………お願い……です…………どこにも…………行か……ないで…………」
ヤシロ「…………」
ジネット「一人は…………寂し…………」
ヤシロ「あぁ……確か、なんだっけな…………夢占いで、胸が苦しいのは悩みがある……だっけな?」
――ヤシロ、ジネットの髪をそっと撫でる
ヤシロ「……心配すんな。少なくとも、勝手に出て行ったりは、……しないから」
ジネット「…………そぅ……ですか……………………よかったぁ…………すぅすぅ」
――ジネット、穏やかな表情で眠る
ヤシロ「……結局、不安が悪夢を見せていたってわけか……」
ジネット「ヤシロさん…………すぅすぅ」
ヤシロ「また寝言か?」
ジネット「ちょっと……胸ばかり見過ぎです……すぅすぅ」
ヤシロ「…………」
ジネット「あぁ、また……ほら、また……ガン見は、やめてくださぁ~い……むにゃむにゃ」
ヤシロ「…………確か、夢ってのは、その日の出来事を脳が整理する時に見るとかなんとか…………胸への視線は、俺のせい……か?」
ジネット「…………もう、見過ぎ、です、よぉ…………」
ヤシロ「……ごめんなさい、自重します」
ジネット「…………はい。……くぅくぅ」
――翌朝
ジネット「ヤシロさん! 昨日は悪夢を見ませんでした!」
ヤシロ「あぁ……たぶん、もう大丈夫だ」
ジネット「何か、してくださったんですか?」
ヤシロ「何かしたっつうか…………やり過ぎてたことをやめたっつうか……とりあえず、自重する」
ジネット「……自重?」




