【150話後感想返信】マグダの気遣いは、時々あさっての方へ向かう
――レジーナの店
マグダ「(ノック)…………私だ」
レジーナ「誰やねん!?」(ドア「ガチャッ!」)
マグダ「……実は、マグダ」
レジーナ「なんや、虎の娘かいな? けったいな挨拶してたらアカンで、ホンマ」
マグダ「……こういうの、好きかと思って」
レジーナ「まぁ……嫌いでは、ないけどな。せやけど、虎の娘がウチの店に来るなんて珍しいやんか。今日はなんの用やのん?」
マグダ「……ハ・ジ・メ・テ・の・おつかい」
レジーナ「なんで、ほんのちょっとだけエロい言い回しにしたんや!? おつかいなんやろ!?」
マグダ「……マグダのハ・ジ・メ・テを、レジーナに捧げる」
レジーナ「う~っわ、めっちゃ嬉しいわぁ。しゃーないなぁ、サービスしたるわぁ…………お薬も、個人的にも、な?」
マグダ「……あ、そういうの、いいんで」
レジーナ「自分から振っといて、なんちゅうツレへん態度!? 厳しいやっちゃなぁ!?」
マグダ「……ヤシロに頼まれた薬がいくつかあるから、それを見せてほしい」
レジーナ「え~っと、巨乳になれる薬は~っと」
マグダ「……非常に興味深いけれど、それじゃない」
レジーナ「ほなら、体がビックンビックン反応するオトナの薬は~っと」
マグダ「……ヤシロのイメージのみで薬をチョイスしないでほしい」
レジーナ「ほなら、なんの薬がいるんや?」
マグダ「……胃腸薬」
レジーナ「あぁ……確か、新製品の試作しとるとか言うとったなぁ……シスターはん、またやらかしたんか?」
マグダ「……ちょっと、ベルティーナのツボにハマる味だったようで……」
レジーナ「凝りひんなぁ、あのシスターはんも」
マグダ「……いや、むしろ……最近はヤシロに甘えるためにわざとやっている節がある」
レジーナ「まさかぁ、そんなわけ…………ホンマなん?」
マグダ「……よもや、ベルティーナが堕ちるとは……」
レジーナ「どんだけやねん……美女キラーか」
マグダ「……そういうレジーナも、ヤシロには甘える傾向にある」
レジーナ「はぁ!? ないわ! アホかっ!?」
マグダ「……マグダは、こんな包装紙を見つけた」
レジーナ「そ、それはっ!?」
マグダ「……睡眠薬の包装紙……それだけならなんということはない紙……しかし、折り目が二重にダブっている箇所が複数確認出来る……」
レジーナ「そ、そそ、そうか? なんでやろうなぁ?」
マグダ「おまけに、何かを書きかけてやめた形跡もある……」
レジーナ「ぴ~ぴ~(← 口笛)」
マグダ「……これは明らかに、『睡眠薬を使わないと眠れないけれど、やっぱり薬に頼るのはよくないからやめておこうかな……という葛藤があったんだよ』とヤシロに伝えるための仕掛け」
レジーナ「……この娘、どこまで鋭いねん……っ!?」
マグダ「……現に、ヤシロはこのメッセージに気付き、レジーナの様子を見にここに来ている。そう、昨日の出来事っ」
レジーナ「…………あぁ、もう。敵わんなぁ……そうや、虎の娘の言う通りや」
マグダ「……そして、まんまとヤシロを呼び出したレジーナは、用意していた鈍器でヤシロの後頭部を殴り……」
レジーナ「いつの間にか、ウチが殺人犯なっとるんやけど!?」
マグダ「……犯人は、この中にいる!」
レジーナ「二人っきりやで!?」
マグダ「……まぁ、レジーナもつらい時はある。それに……ヤシロはそういう時に頼ってくれる人を放ってはおけないタイプ」
レジーナ「……せやな。なんだかんだで、世話焼きやもんなぁ」
マグダ「……頼られることに快感を見出している」
レジーナ「ほなら、甘えてやんのも人助けのうちか。は~、ウチえぇことしたなぁ~!」
マグダ「……そして、今日ヤシロが、わざわざマグダをここに寄越したということは、レジーナがまだ悩みを解決出来ていないということ」
レジーナ「…………」
マグダ「……少なくともヤシロはそう感じたはず。自分では力不足だったと。だから、マグダを寄越した」
レジーナ「…………ホンマ、敵わんなぁ……」
マグダ「……女同士でないと出来ない話もある」
レジーナ「いや、まぁ……そんな大した話やないんや…………孤独を求めてこの街に来たはずのウチが、困った時に男に頼ってるって状況がな……このままでえぇのんかなぁ……って」
マグダ「…………」
レジーナ「な、なんや、アカンな! しんき臭い話してもぅたなぁ? 今の、忘れてんか。もう大丈夫やさかい」
マグダ「……レジーナ」
レジーナ「せやかて、虎の娘はホンマ凄いなぁ。よぅ人の心察しとるわぁ。脱帽やで」
マグダ「…………おっぱいが縮んで悩んでたんじゃ?」
レジーナ「察してくれてへんかったんかぃ!?」




