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第76話 ダンジョン攻略④

「ダンジョンの中はこうなってんだなぁ。」

「グルゥ~!!」グルゥ..............グルゥ...........................グルゥ...................................

『音がはんきょう』

(ぽちゃん)「ッ!?ギャギャ!?」


かたや山彦かたや水滴にびっくりする。

楽しんでんな。


「ほらほら集中しろ。たとえ第一階層でも油断大敵だ。」

(主の言うとおりだ。油断するものに明日はないぞ。同僚たちよ。)

「グルゥ?」

『新入り、なまいき』

「ギャギャ!!」

(ほう、いうではないか。どれ主よ、一度体を我に預けるのだ、そしたら一つこ奴らと手合わせを....)

「しなくていいからな?余計なことはしないでくれよ...........」

(そうか.........)


お前戦いたいだけじゃねぇか。



この刀、名は長いから災禍と呼んでるけど、中に宿る魂は武神オロチというこの世界に嘗ていた英雄らしい。

なんでも、かつての神代戦争を無傷で生き抜いたとんでもねぇ武人だったらしい。

すごすぎだろ。


「なぁ災禍。こんな時に聞くもんじゃねぇかもしれないが、生きてた頃のお前はどんな人生を送ってたんだ?」

(ふむ、我の人生か.........それはもう日常が戦場、戦っているときなどない日々であった。そんな生活を続け、何年経過したのか分からぬ頃に体は何も食わずとも飲まずとも生きていられる体になっていた。それが只人から上位種へと成った瞬間であったな。)

「え、お前人族じゃなくなってたのか??」

(そうだぞ主よ。我は今でいえば何と呼称されるか分らぬが、かつての名は刀鬼羅獄(とうきらごう)と呼ばれた種まで昇りつめた。まぁその幾年後、仇討ちでやられてしまったがな。いやぁあの侍はまっことなき戦人であった!!)

「へぇー。災禍レベルの人がそこまで評価する人もいるんだな。」

(ん?お主たちも知ってる存在だぞ??)

「え、そんな奴いるか??せいぜいゼロ暗いだろ。なぁ。」

『でもゼロ、生まれた時からあじん種、人だったことない』

「だよなぁ。んー長生きしてそうな奴。んー???」

(まぁよい。何れ気づいたときにその本人と話すがいいさ。さぁくるぞ、最初の敵だ。)

「え、うそまじ?全然サーチに引っかからねぇけど。ってあーほんとだ。6体寄ってきてるな。うっし、じゃあ肩慣らしだ。各個撃破でいくぞ!!」

「「『グルァ!!(承知)(ギュギャ!!)』」」




――――――――――――――――――――




「ウラァァァ!!!」

――――ザシュッ!!


「グルァ!!」

――――ドォォォォン..........ゴォォォォ!!!


『影よ』

――――コォォォォォォ.................


「ギャギャ!!」

――――コポポポポ..........ボォッ!!!



(ふむ、主らはかのような隊列を組むのではなく、ずいぶん変則的な戦い方をするな。)


「あぁ??(ザシュッ)だってこういうザコ敵にはッ!!(ズシャァ.......)こっちのほうっがぁっ!!(ドンッ!!).........ふぅ、バランスよく戦えるんだよ。それにほら、息抜きだ息抜き。」

(息抜きだと??戦いが息抜きとは、我が生きていた時代ではとてもじゃないが口には出せんな。)

「まぁ、そうだろうなぁっと!!(ギャァウ!!?)あぶねぇ、今のまったく気配感じなかったぞ。そんなモンスターまで出んのかよ。」

(あれはエレメントだ。あれはモンスターではない。思念体だ。)

「へぇ。なら思念体ってのはどれもこれもあんな個体ってことか?」

(いや、このダンジョンにいるエレメントはどれもこれも本来のエレメントと比べると粗末なものだ。気配がないだけでこちらへの攻撃の意思が発せられた途端に気配が色濃く出る。そんなもの粗末というほかないわい。)

「さすが生きた化石。知識も豊富ってかっと!!(ヒュッ!!)...........うーん、この戦い方もなれねぇなぁ。今まで主が囮大作戦ばっかやってきたから自分がメイン張って動き回んのも疲れる。特に脳が。」


おかしいよな、脳みそが俺今複数あるはずなのに全然疲労すんの。本当に複数あんのか??


(主の今の考えていることの答えはすべて深淵にあるだろ。主の深淵の力はどんなものだ?)

「は?え、んー。確か自分の本能を顕現するだかなんだかで、今3つの姿がいる...........え、まさかのまさかなのか?」

(その表情を見るに気づけたようだな。)


まじか、いやまじかそっちの俺に脳みそ持ってかれてんの??嘘じゃん。


「えぇーじゃあ今までの疲労感は全部れっきとした疲労じゃねぇか.........」

『ぽん』

「誰の頭がぽんじゃおい。くぁ............ふぅ。だから以上に眠いんだな。」

「グルゥ??」」ドシンッ

「いいから、眠いのを察知してルンルンとベッドになろうとしないで。本当に寝ちゃうから。」

「グルゥ??」

「いや、悪いのー?じゃないのさ。」

「ッ!!ギャギャ!!」

「グルァ!!」

『名案、おとうとながら優秀』

「絶対ホムラが警戒してニトが未然に防げば寝れるねってなったじゃん。」

『バツは休む、気づいていないとおもう、顔いろ悪いよ?』

「.........え、そんな悪いか?」


まぁ多少ふわふわしてるけど。まだ今日そんな時間経ってないだろ...........んー経ってそうだわこれ。感覚狂ってるわこれ。ゲームメニューの表記時間朝の7時だもん。14時間ログインですかまじか。


「あーっと、すまん。ちょいと外界行って新鮮な空気吸ってくるから小一時間ほど俺の体の守りは任せた。

「グルァ♪」

「分かった分かった。よいしょっと。」


意外と寝れるやないのルクスの背中。


「んじゃ、申し訳ねぇけど、しばし頼む。『ログアウト』」


――――シュンッ............





「グルゥ。」

(主が居らぬとなればやることはただ一つだな。)

「ギャギャ??」

『いない間にとっくん』

「ギャギャ!!?」

(ほう、姉上よ、特訓とな。では、我も助力しよう。)

『たのんだ弟。』

(ふむ、弟、か。良いな。)







バツがログアウトから戻ってくる間、契約獣たちの特訓が続いた。


ログアウト中のバツ


「だあ”あ”あ”あ”あ”あ”..........やっべトイレッ!!!」ダダダダダダッ............

~15分後~

「...........ふぅ。ギリギリセーフだった。あ、やべぇ咲稀とかからめっちゃ連絡来てる..........うわぁゲーム内で落ち合おうとか言ってるよ嫌すぎる。」




このFFF、システムの都合上セーフゾーン以外でのログアウトはプレイヤーの体が残る。

即ち契約獣もその身体のまま残ることになるわけで、その状態でいる場所がダンジョン。モンスター無限沸き。体が残ってるので経験値は入る。つまり.........??


では、今回もお読み頂きありがとうございます。

高評価、感想・意見等お待ちしております。

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