第101話 地底に眠る懺悔と傀儡⑳
「ノーム!!左10セカンド!!」ドゴォッ
「了解!!イフリートは後ろ地中24セカンドだ!!対応頼む!!」
「承知した。」
「皆さん、30秒後全体攻撃の予兆があります。契約獣を一時避難させてください。ウンディーネは前に。」
「あいあいさー!!いくでぇスイレン!!”ウォーターベール”!!からの”アイス・エイジ”!!」
「------------------!!!」
――――ザァァァァァァ...........パキンッ!!
「lkjzdghkjghfchgh.lirygslkjdhfd!?!??!!??!?!」
「うわぁ............いつもながらえげつねぇなぁ、あの技。」
「防御こそ最大の攻撃を体現するべく、常に鍛錬を重ねるやつだ。すさまじい技能でなければ困る。」
「でも、そういいながらイフリートはウンディーネちゃんのこと頼ってるよね??」
「.............ったく、エアリアル嬢はいつもながら揶揄うのがお好きだな。」
「んふー♪でも、私のお供のほうがちょっかい大好きだよ??ほらあそこ、さっそく飽きてプレイヤーの装備勝手に緑色にして風属性纏わせてる。」
「ちょっ!?お前それはまずいだろ!?」
「まぁでもいーんじゃなーい??あのプレイヤーだってーわるーいかおしてなーいしー??」
「..................ねむい。」
アンナは、先ほどまでと打って変わった戦況に安堵と不安を覚えていた。
精霊の依り代が合流してくれたことによって地底旧神に対するDPSは格段に向上し、現在は残りHPを7割としたところ。今も少しずつだが着実に減ってきている。
だが、精霊の依り代は全員で7人。それぞれの属性別で契約獣を分けている都合上、得手不得手はある。その不得手を他のメンツでカバーする手法をとってはいるが、その部分が瓦解したときが怖いのだ。そして、その対策を現段階で見出せていない状況が予期せぬ不安を募らせていた。
「ねぇテネブレ。その眠いのどうにかならへん??今日結構いかつい巨人が相手なんやけど、頑張れへん?」
「..............ねむいのはねむい。だから、ヤミは自由にさせてる。」
「いやそれはええんよそれは。でもなぁ、自分やる気出さんと、ヤミちゃんも寂しいんとちゃう?」
「*************、*****、**********??」
「...............自由にさせてくれるから楽しいって。」
「絶対最後クエスチョンついとったやろ!?あんた、そないな態度とっとったら愛想つかされて逃げられてしまうで!?」
「..........................................にげ、る?」ゴゴゴゴゴゴゴ..................
「ッ!?まずい、ウンディーネ!!貴様何した!!」
「い、いやぁ.............ねむいねむいいうてたら愛想つかされて逃げられてまうで?っていったら..............てへっ。」
「可愛いわけあるか!!貴様は毎回毎回テネブレにちょっかい出しては求めてもいない結末を引っ張り出す!!いい加減学んだらどうだ!?」
「そんなんしゃあないやんか!?あぁ言わな全ッ然参加せぇへんもん、あぁやって煽らな、貢献度足らんくて参加してへんことになったらどないするん!?」
「いや、それもそうだが...........」
「ど、どうしましたか!?って、あの人は...........?」
「...............すまない、私共のクランメンバーだ。」
「ああやって暴走しないと戦闘に参加せぇへんのよ。」
「あぁ、暴走...............暴走!?それってまずくないですか!?」
「え?あいつ暴走した?おいおいまじかよまた俺が子守すんのか!?せっかく興が乗ってきたってのにさぁ..............」ドゴッ
「今日はー、私が子守役を買ってでよーではないかー。」
「いいのか!?助かるぜぇルシフ!!んじゃ、またあの巨人野郎を殴ってくるぜ!!行くぞヒーロス!!」ダダダッ...........
「dddddddddddddddd」ダッダッダダッ.............
「........あの暴走はどれくらい続きますか?」
「んー、どれくらいやろなぁ。はやいとこやと60秒で沈黙、長いと1時間は下らんなぁ。」
「貴様のちょっかいのうざさで変わる。」
「はぁ!?うちのちょっかいのうざさは変わらんけど!?」
「皆さん??私たちは途中合流組です。先行組に迷惑をかけてどうしますか??」
「............でもだんちょー。イフリートが「でももだってもありませんよ、ウンディーネ。」、はぁい。」
「団長、大変申し訳ご「謝罪は不要です、事実あの子はこうでもしなければ動きませんから。今はこの瞬間をうまくあの巨人にぶつけるよう策を練りましょう。」............かしこまりました。」
「その件で!!...............その件で一つご提案が。」
「.........................??」
アンナはあの暴走を見て、かねてから考えていた作戦を一つ実行に移すことを決めた。
「彼女の暴走状態で漂う余剰魔力を皆さんの精霊が吸収して私の開発した魔法を共同発動してほしいんです。」
――――――――――――――――――――
~~~バツが復活してすぐ、ダンジョン街にて~~~
「フェル!!あの天使モドキ、石像だから炎は通りにくいわ!気を付けて!!」
『承知!!”聖なる炎”!!』
――――ゴォォォォッ!!!...................シャンッ...............シャンッ..................
――――ッ!?アラガウカ!?
「なんでっ、お前、は、わしらを執拗に狙うんじゃ!?」
『モテモテじゃ~ん♡でも、ミヤちゃんを狙う悪党はこのオロチ様が成敗してあげるわ!!』
アラミアとツルギノミヤが自身の召喚獣を呼び出してから、石像天使モドキは執拗に呼び出した召喚獣ーーー不死鳥のフェルと刀型契約獣のオロチの2体のことだがーーーを狙い続けている。
何か過去に因縁があったのかは分からないが、抹殺する勢いだ。
「ねぇねぇホムラ。ぼく達蚊帳の外だねー。」
「クルルゥ。クルル、クル、クルルァ??」
『いや、ありゃ私怨だろうな。おそらく封印された時に敵対していた地底都市の人間があの不死鳥と刀型の契約獣に似た存在と契約していたんだろう。だからその思い当たる存在に似てる、だから狙うんだろうよ。けっ、その私怨を悪魔に喰わせりゃけったいな悪魔が生まれただろうに。』
「ブレイン、言葉が過ぎるよ。」
『す、すまねぇ宿主。でも、あの漏れ出る怨念。ありゃ最ッ高の餌なんでさぁ。.............俺も少しでいいから、いや、一舐めさせてくんねぇかなぁ................』
「ブレイン。気持ち悪いよ?」
悪意そのものは悪魔の格好の餌。それはつまり、今のこの環境は悪魔にとって絶好の環境ということ。気配を探れば、悪魔の気配が徐々に集まってきているのがわかる。
「金太郎。体ほぐしとこう。たぶんあと数分で乱戦会場に早変わりのはず。」
「ぷぅ。」
「ブレイン、神経系統の接続確認をしよう。今回は僕達でも骨が折れそうだからさ。」
『合点招致だ宿主。ついでに1,2体くらい悪魔をかっぱらってもいいだろう?』
「.............いい子が居てくれれば、ね?」
周囲に悪魔がぞくぞくと集まってきているのは、アラミアとツルギノミヤも察知していた。
がしかし、この石像天使と戦闘しながら周囲の急速に増える存在に気を留めるのは自殺行為でもあった。
「こりゃちとまずい.................周りが囲まれてきてやがるわぃ。」ガィィィィンッ!!
「えぇ。カルナちゃんたちに周りの対応でもしてもらったほうがいいんじゃないかしら?」
『我が伝えよう。思念を飛ばす故、文言を言ってくれ。』バサッ!!
『ミヤちゃん。私すこぉし切れ味強化したいんだけどー、あの悪魔ども切ってきてもいい??』
「あ"ぁ"??」
『ヒィッ.............あ、でも久々の怒りんぼミヤちゃんメロ............♡』
「いい?って確認せずに行って来いよ。その代わり別の刀呼ぶけどそれでもいいならな。」
『..............んー、いいよ。あいつ切り飛ばしたいし、そのためにっと!!』.................ふぅ、人型戻って周りの奴ら減らしてくるわ。」
「あぁ、んじゃまたあとで。」
「行ってくるわん♡」
――――タッタッタッ
「さて、イザナミ。」ブォンッ
『...........おはよう、主。』
「さっきまでオロチを呼んで戦ってたんだが、あいつ周りの悪魔を切りに行きやがったからのぅ、それまで頼めるかい?」
『まぁ、あいつの代わりってのが俺的には気に入らないけど、いいよ。単純な切れ味と火力なら俺が一番高いと思うし。』
「助かる。さて、アラミア!!」
「なに!?っと、フェル、ちょっと抑えて!!」
『承知!!』
「で?どうしたのよ。」
「今からあいつをわし一人で対応する。そんな長く持つかはわからねぇが、おぬしらで回りの悪魔を蹴散らしてきてくれ。」
「あんたそんなに張り切れる年じゃないでしょ?大丈夫なの??」
「なぁに、心配あるまいよ。弟子とともに作り上げた武術もある。むしろ倒してしまうかもしれんのぅ。んじゃ、そういうわけじゃ、行ってくる。イザナギ。」
『分かった。”加速”。』
――――シュンッ
「その首頂戴するぞ!!過去の偶像よ!!シィィィィッ!!!」
――――クルカチイサキモノヨ!!
ツルギノミヤはそう言い残すと、颯爽と石像の天使へと肉薄した。
肉薄してすぐだというのに、お互いの戦檄は毎秒激しさを増していく。
「.............フェル。あの子らと一緒に悪魔どもを倒すわよ。」
『しかし主人、あの御仁だけでは不可能とまではいかないが、厳しいのでは?』
「あの男が決めた死地よ。そこに横槍を入れるというのは誇りをけなすことなの。だから、私たちは頼まれたことをあの男のためにやり切る。それがあの男を助けることになるの。」
『............主人がそういうのであればそうなのだろう。では主人よ、悪魔共を始末しようか。』
「えぇ、サポートは任せなさい。」
『あぁ。』
戦闘はやっぱり難しいですね..............
脳内イメージを文章で書き起こす難易度の高さ。もしかしたら今後、この地底に眠る懺悔と傀儡シリーズの先頭描写、大幅に書き換え・加筆するかもしれません。
ただ、まずは自分の欲望のまま書きたいように書きます!!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました!!
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