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第6話 チュートリアル⑤

ようやくチュートリアルが~?

「はっ……はぁっ……ははっ……!!」


生きてるって幸せ〜!!!

足が産まれたての子鹿になっちまってら。


「まっっっじで……死ぬかと思った……。」

「キュ………」

「ルクスも急にごめんなー。」


ルクスも緊張からか不安そうだ。

そりゃそーだろーなー、さっきの咆哮。

普通に生きた心地しなかったからなぁ。


「……さすがに今すぐやるのは無理だわあれ。」


あれと正面からやり合うとか、今の段階じゃどう考えても無理だ。


「……生きてるだけマシ生きてるだけマシ。」


しばらくその場で呼吸を整える。


門番がちらっとこっちを見てるけど、今は気にする余裕ない。

あとすっごく目線感じるけどそんなの知らない。僕は悪くない!!


「……よし。」


ゆっくり立ち上がる。


「とりあえず、報告行くか。」

「キュ。」


道中串焼きの兄ちゃんところでホーンラビットの串焼きを買って食べつつ、ギルドへ向かう。


中に入ると、戻ってきたと感じる。

さっきまでいた外と違って、“安全圏”って感じ。


「あ、受付のお姉さん、討伐終わりましたー。」

「……あ、お帰りなさいませ!」


「ふぅ……どうも……。」

「大丈夫ですか!?かなりお疲れのようですが……」

「ちょっと熊に追いかけられてました。」


「え?」


「え?」


一瞬、空気が止まる。


「熊ってあの熊ですか?」

「どの熊か分からないしそんないっぱい居てたまるかって感じですけど、あの熊です。」


「……ご無事で何よりです。」


ほんとそれな。


「えっと、討伐の報告を。」


「あ、はい!確認いたしますね!」

「では、こちらの魔道具に触れてください。」


手元の魔道具に触れる。


数秒。


「……はい、確認できました!ホーンラビットの討伐、完了しております!」


【クエスト完了を確認】

【お疲れさまでした】


「よし、よーし、ハードやったぁ..........」


あのクマ公がち許さん。

一気に気抜けたなぁ......。


「では報酬をお渡しいたします!」


━━━━━━━━━━━━━━

【報酬獲得】


経験値:150

ダラー:80


━━━━━━━━━━━━━━


「ありがとうございます。」

「キュ!」


「あ、薬草納品の報酬をお渡しそびれておりましたので、今合わせてお渡ししますね!」


━━━━━━━━━━━━━━

【報酬獲得】


経験値:100

ダラー:50


━━━━━━━━━━━━━━


ルクスも軽く鳴く。


「それでは――」


受付のお姉さんが、少しだけ姿勢を正す。


「これにて、基礎チュートリアルはすべて完了となります。」


「……おぉ。」


ついに来たか。


「お疲れ様でございました!」


━━━━━━━━━━━━━━

【チュートリアル完了】

━━━━━━━━━━━━━━


「終わった……。」


なんだろうな。


ちょっとだけ達成感ある。


「完了報酬もございますので、お受け取りください!」


━━━━━━━━━━━━━━

【チュートリアル報酬】


経験値:200

ダラー:200


━━━━━━━━━━━━━━


【プレイヤー、契約獣のレベルアップを確認】


━━━━━━━━━━━━━━

【LEVEL UP】


バツ

Lv2 → Lv4


━━━━━━━━━━━━━━


【ステータス上昇】


MP:84 → 114

SP:76 → 106


STR:18 → 24(+6)

VIT:18 → 24(+6)

INT:14 → 18(+4)

MND:14 → 20(+6)

AGI:23 → 29(+6)

DEX:12 → 14(+2)

LUK:10 → 12(+2)


BP:0 → 6

LP:1 → 7


━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━

【LEVEL UP】


ルクス

Lv2 → Lv4


━━━━━━━━━━━━━━


【ステータス上昇】


HP:111 → 147

MP:84 → 114

SP:74 → 98


STR:19 → 25(+6)

VIT:18 → 24(+6)

INT:14 → 18(+4)

MND:14 → 20(+6)

AGI:19 → 25(+6)

DEX:14 → 16(+2)

LUK:13 → 15(+2)


━━━━━━━━━━━━━━


さっきの戦闘で上がった分も含めてだけど、結構上がってるやないの。


「チュートリアル完了でももらえるんですね。」

「序盤支援も兼ねておりますので!」


ありがたやぁ~


「以上で、ギルドからのチュートリアル案内は終了となります!お疲れ様でした!!」

「ありがとうございます。」

「今後は自由にクエスト受注・素材売却などをご利用いただけますので!」


はい、使い倒します。


ひとまず一旦次に何すっかk〈 バツ様 〉んが......


「お、ファーブリー。」

〈 チュートリアル完了を確認いたしました 〉

〈 これにより、補助AIの常時サポートは一時停止となります 〉



「……は?」



一瞬、理解が遅れる。



「ちょっと待て。」

〈 はい 〉

「今のどういう意味?」

〈 基本私の応答などはなくなり、会話の機会がほぼなくなります 〉

「いやいやいや、それってさ。」


「今みたいに普通に会話できなくなるってこと?」


〈 はい 〉


「は???」


一気に現実に引き戻された気分なんですが。


「それは困る。」

〈 システムによる仕様です、覆りません 〉

「いや、そこをなんとか」

〈 仕様です 〉

「融通の効かねぇ頑固じじぃかよ……!」

〈 じじぃではありません、補助AIファーブリーです 〉

「今じゃねぇよ!?」

「キュ?」


ルクスが首をかしげてる。


えぇーおもんなくなるやないかい(メインはそこじゃないでしょ by 作者)


……あ、待てよ。


「なぁ。」

〈 どうされましたか 〉

「個別に届くアナウンスの音声って変えられる?」


〈 ........確認してみましょうか 〉


「お前の声にできるか聞いてみてよ。」


〈 ……確認いたします 〉


沈黙。


ほんの数秒なのに、妙に長く感じる。


「運営、ぐう有能かもんぬ........!!」


〈 ……申請が承認されました 〉

「よっしゃぁぁぁ!!」


「キュ!?」


確変きちゃぁぁぁあ!!!


〈 あくまで音声です 〉

「細けぇことはいいんだよ!」


〈 ……了解しました 〉


ほんの少しだけ、人間みたく声が柔らいだ気がした。


〈 では、これにて一時離脱いたします 〉

〈 また必要な時にお呼びください 〉


「おう、今度会う時は空いてる期間の話をちゃんとしような。」


〈 ……はい、ではまた 〉


音が、消える。


何となくだけど寒くなったりして。


「……。」


少しだけ、寂しい。


「まぁ、また会えるやろ。」

「キュ?」

「声は残ってるしな。」


ふぅ、と一息。


「次どうするか。」


教会もよし、冒険もよし、ルクスのためにクラフトもよし。

ただ、頭に浮かぶのは、あのクソ熊。


「……アーマードベアの野郎にはお礼参りしてやらないとだなぁ?」

「キュ……!!」


ルクスも燃えているらしい。

いや物理的に燃やしてかないで!?

主人燃えちゃうから!?


「でもま、いつかじゃなくて、倒すなら最速狙うでしょ。」

「キュ!」


じゃあ一旦近作ってことでー..........


「さっき色々手に入ったアイテムとか整理しますか~。」


素材買取窓口へ向かう。


「すみませーん。」


「はい!いらっしゃいませ!」


「これ、全部売れます?」


肉、皮、角、爪、魔玉。


まとめて出す。


「おぉ、かなりの量ですね........こ、これ!?」


どれだろう。


「ま、魔玉手に入れたんですか!?」

「あ、そうなんですよ。これ何に使うんです?」

「こちらは属性素材です、武具や魔道具の強化に使用されますってそんなあっけらかんに........」


いやいや、こちらは手に入れたから出してるのよ。


「レアものなんです?」

「そうですよ!」


あ、そなのね。

一応情報見てみるか。


━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:魔玉(風)

レアリティ:エピック

分類:属性素材


説明:

風属性の力を宿した素材。

武具や魔道具の強化に使用される。

また、これを好む契約獣に渡すと........?


━━━━━━━━━━━━━━


ほーん?

意味深じゃん?

てかエピックかよ。


「この玉は取っときます。なんか貴重そうだし。」

「ギルドとしては非常に、それはもう非っ常に惜しくはありますが!!!そのほうがよいかと思います......!」

「お、おぉ。」


起伏ぅ


「こほん。す、少し取り乱しましたが、残りのアイテムを査定してきますので、少々お待ちください!」


そういって裏に入っていった受付嬢お姉さん。

名前知らないじゃんそういえば。


そうこうしていると、


「お待たせしました!こちらが本日の査定金額となります!」


━━━━━━━━━━━━━━

【素材売却】


獲得ダラー:7,820


━━━━━━━━━━━━━━


「おぉ、結構もらえるなぁ。」

「魔玉を除いても、レアのアイテムとかがあったりしましたので、これくらいになりました!」


あ、レアもあったのね。角とかか?


「ありがとうございます。また来ますね。」

「はい、ありがとうございました!」


軒並み用事は終わったのでギルドを出る。


「...........あ、名前聞いてない。」


ま、いっか。また来た時に聞けばいいし。


「よし。」


「キュ!」


「じゃあ次は教会――教会ぃぃ……」


一歩踏み出すが、止まる。


「……いや。」


違うな。


「その前に、もう少し強くなってからやな。」


詰まった時の息抜きにでも教会は行けばいっか。


「まずは戦闘して俺らの連携も高めたいしな。」

「キュ!」


再び、都市の外へ。


「……さっきよりは心穏やか、冷静だな。」

「キュ。」


草むらが揺れる。


「さてと、サーチ。」


気配を探ってみると、だいたい200m付近に1体。

デカい反応あるけど、お、目視行けた。


「グラスウルフっぽいなぁー」


でもなんかデカいなぁ。


「念のため、鑑定。」


━━━━━━━━━━━━━━

【対象:???】


種族:獣型

レベル:??

契約適正:極

危険度:??


━━━━━━━━━━━━━━


「……は?」


表示がおかしい。


その瞬間。


【ユニーク個体を発見しました】

【グラスウルフの特異進化個体を確認】


「……ユニーク?」


特異進化個体!?


「激アツキタコレッ!!!」


ルクスを見る。


「キュ……!」


構えてる。


「序盤にこれなら、」


契約狙ってみてもいいよな..........!!


ウルフがこちらを見る。


「……行くぞ。」


「キュ!」


次の戦いが、始まる。

終わりました~!

長いなぁと思ってましたらすみません。

どれもこれもちゃんと書かなきゃかちゃくちゃなくて笑笑


次のお話からは初の契約チャンスの戦闘でございます!

契約方法の基準はいくつか条件がございますが、それは追々。


では、今回もお読みいただきありがとうございました。

高評価、感想・意見等あればよろしくお願いいたします。

ブックマークも待ってます。


※ 2026.4.11 ルクスのステータス数値を修正しました。

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