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TS奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。  作者: ときひな
奴隷になった親友と、俺は今日もいちゃいちゃする。
25/50

男だったけど、今は女の子で奴隷だから

前回に引き続き、気分の悪くなる内容にお気をつけください。


「あの盗賊も酷いわねぇ、売りに出すというのに、殴りつけるなんて」


俺は今、奴隷の女に治療を受けている。名前は知らない。向こうも俺のことを、銀髪から銀ちゃんと呼んでいるから気にしないことにした。

変化したことといえば、服は捨てられたのか、代わりに麻袋を被せたようなものを着せられていたこと、首輪の先に鎖がついたものをつけられていることだろうか。

この治療を受ける前に、走って逃げ出そうとした。そうすると、意識とは裏腹に、身体がだらんと動かなくなって、そのまま運ばれてしまった。

この首輪自体が、奴隷に命令を与える道具ーー奴隷具と言うらしいーーになっているそうだ。

そのせいで、脱走できないようになっている。

俺にできるのは、誰とも分からない主人になる人物を待つことだけらしい。


「ねぇ、あなた、セックスはしたことあるの?」


俺は思わず吹き出した。

あまりにも直球すぎる質問だった。


「お、俺はそんなことしたことない!」


思わず素で返してしまった。

思えばこれがいけなかったかもしれない。


「ふーん、そっか、そう言う喋り方、するのね」


奴隷の女はニタリと笑った。

俺は何が気に入ったのかわからず、その不気味な笑いに恐怖した。


「ふふっ、楽しみだわ、ご主人様に報告しなくちゃ。怪我は大丈夫かしら」


不気味な女の問いかけに、俺はコクコクと頷いた。

それを見た女は、俺の首輪に繋がれた鎖を引っ張り、歩き始めた。

首輪が引っ張られる。女の足取りが、俺よりも早い。俺が足を止めれば、首が絞まって苦しくなる。だから、小走りで急いでついていく。

それを見た女は、満足そうな顔をする。

足取りがさらに早くなる。

それ以上早くなったら、走らないと、でも、足がもつれて、転んでーー


「痛い!痛い!痛い!」


俺は転んでしまい、引きずられてしまう。

首が締まる。それを抑えるために首輪に手をかける。引きずられたままだと、足だけじゃ立てない。身体ごと、引きずられる。

女は歩くのをやめて、こちらに近づいてきた。


「あらあら、転んじゃったのね。治療が必要かしらね」


俺は女が近づいてきたことが怖かった。

またさっきみたいに、引きずられるかもしれないという恐怖が、俺の脳に焼きついている。

女は、ボソッと、こう言った。


「逃げようとしたり、男の子みたいな言葉を使ってみなさい。さっきみたいな、ううん、さっきよりも酷い目に会うかもしれないわね」


あははははと女は笑う。

俺はいつの間にか泣いていた。

痛くて泣いたんじゃなくて、怖くて泣いていた。

俺が俺でなくなるような、そんな恐怖を感じていた。


1日のうちほとんどの時間を、檻の中で過ごす。

食事も檻の中で。

檻の中には俺しかいない。

近くに別の檻があって、そのなかに他の奴隷もいるようだったけど、誰も話したりしようという気はなかった。

俺も、話そうとは思わなかった。

勝手に話したりして、またあの女に何かされるのかと、考えただけで怖かった。

自分で勝手に恐怖して、檻の中でガタガタ震えて過ごしていた。


ある一定の時間になると、女が俺を檻から出して、奴隷館のいろんな部屋に連れ出す。

キッチンだったり、リビングだったり、ベットの上だったり。

そこで、女の奴隷としての知識を身につけさせようという、いわゆる調教だった。

料理だったり洗濯だったり、そういったことを主に身につけさせようということだったが、そこは俺には女子力のチートスキルがある。

なので、そういったことは普通にできるのである。

ただ、うっかり男言葉を使ってしまった時が酷かった。

男言葉を使ってしまうと、お仕置きをされる。

例えば、手足を縛られた状態で、トイレに行かせてもらえずそのまま、とか、色々見えてしまっている恥ずかしい格好で、他の奴隷の前を歩かされたりなど、思い出しただけでも、恥ずかしい思いをさせられた。

それが嫌で、しだいに言葉遣いが、女の子のそれになっていくのが、自分でもわかった。


それから、男性の悦ばせ方も教え込まれた。

まず、自身の感じるところの開発から始まり、女に身体中弄ばれた。

胸や、あそこなど、執拗に責められた。

それだけならまだよかったかもしれない。

男性のそれを模したおもちゃを、舐める、咥える、挟む、など、いろいろなことを仕込まれた。

この時には、あまり深く考えないようにしていた。

考えると、俺が俺じゃなくなる気がして、それが怖かった。


奴隷になって2週間が経った。

俺は今日も檻の中にいる。

カツンカツンと足音が聞こえる。

あぁ、女が、今日からお前も商品として売られるって言ってたっけ。そのせいなのだろうか、意識を奪われ、ただボーッとしている。内面に意識はあるけれど、身体は言うことを聞いてはくれない。

知らない男に買われるのだろうか。嫌だけど、もうどうしようもない。

奴隷商の声が聞こえる。

誰かの声も聞こえる。

ボーッとしているせいで、顔がよく見えない。

何か話をしているのが聞こえる。

最後に、俺の檻の前で、ハッキリとした声が聞こえた。


「皐月。今そこから出してやるからな」


会わす顔がなくて会えなかった、だけどずっと会いたかった、親友ヒーローが、そこにいた。

サツキちゃんかわいそう!と思った方は、是非作者を罵ってください。

感想、等々お待ちしております。

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☆ 新連載始まりました!☆

『ようじょ・はーと・おんらいん!』

同僚から誘われたそのVRMMOゲームの中で、様々な出会い、友達と遊び、色々なことを経験する。

『自分自身が幼女となって、懐かしのおもちゃや遊具で遊びまわる。子どもの頃の心を取り戻そう!』

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