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「どうすりゃいいんだ」


 「兄ちゃん、またいじけてんのか? そんなに筆記試験に自信無いないのかよ。俺みたいな体を苛めることを趣味とした人間ならまだ分かるけど、兄ちゃんは結構頭良さそうじゃねーか」


 悪くはない自信はあるのだが、別に普通の一般高校生レベルだよ。だが、このサンタ資格試験の筆記テストには、誰にも負けない自信があった。この試験会場に到着するまでは。自分が危機的状況に物事を考えすぎるという悪い癖を持っているということをを思い出すまでは。


 「俺は自信が無いんだよ。ついこの間も俺は大切な試験があってだな。そこで深読みしすぎるという性格が繁栄して、試験に失敗したんだ。馬鹿みたいな勘違いをしてだな。今回の一次試験でまたそれが発作みたいに再発したんだ。それで俺、次の二次試験でもまた同じ過ちを繰り返すんじゃないかなって気にしているんだよ」


 真上に向けていた頭を金髪に隠すように、俺は横を向いた。情けない面を見せたくなかったのもそうだが、同情的な言葉を聞きたくなかったからでもある。これ以上、こいつと会話したくなかったのだ。だが奴は、ずけずけと話掛けてくる。


 「おいおい、それでどうするつもりだよ。このまま黙って落ちるつもりじゃないんだろ」


 打開策か、それがしっかりした作戦なら俺も安心するのだがな。


 「……俺の友人からのアドバイスはな、『考えるな!!』だってよ。全く、筆記試験を考えずに解こうなんて本末転倒だぜ。無茶苦茶にもほどがある。俺はこの試験に全てを掛けているんだ、絶対に敗北する訳にはいかないんだ。なのにどうしてあんな無責任な言葉を言えるんだろうな」


 金髪は直ぐには喋ってはくれなかった、この場にいない人間の事を非難するというのが彼の流儀に反したのいだろうか、確かに我ながら見っとも無い様だとは思うが。少し考えたかのような素振りを見せると、俺にこう言った。


 「俺、スポーツ好きだからさ、色んな友達と様々な種目をして遊ぶんだけどよ。どんなスポーツをしても、決まって皆からこう言われるんだ。『もっと考えて行動しろ!!』って。いや、最もな事だと思うよ、スポーツは馬鹿じゃ勝てない、相手の出方を読んで、作戦を立てて、仲間との連携に重きを置ける奴が強いに決まっている。でもさぁ、スポーツって無制限に時間がある訳じゃないだろ、タイムを貰えば別だが、瞬時に決断を迫られる時だってある。じゃあ大切なのは何か、スピードだよ。強面の爺さんも言っていただろ、『七時間の猶予を貰って、七時間で終了する奴なんかいらない』って」


 いや、若干違う気がする。というか、お前もあの場にいたんかい。


 「つまりだ、考えるのに制限時間を設ければいいんじゃね?」

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