国谷がイレギュラーだった?
至極驚いた、そこにいた三人の表情が驚愕で埋まった。俺たちがどれだけ話し合って、大切な守るべきものと向き合って、世界の心理を覗いて、それでいて崇高な判断を下したと思っているのだ。
「お前……自分が何を言っているのか分かっているのか?」
「今までの話も全部聞いていたし、サンタクロースの知識ならちゃんと頭に入っている。モラルも、ルールも、勿論みんなの気持ちも分かっている。でもね? それでも私は、あの人に教えてあげた方がいいと思う」
それは……教えたらどうなるか、そこまで分かっていっていると判断していいのだろうか。いったい……どんな正義があって、そんな考えをしているのだ? どんな待機名分がある?
「制覇ちゃんは私の友達だよ。友達には嘘なんかつきたくない」
「国谷、お前はあいつの真の恐ろしさを分かっていない……。桜台制覇の異常性を理解していない訳じゃないだろう」
「制覇ちゃんのどこが狂っているの? どこにでもいる普通の女の子だよ」
それは違う。桜台則之が既に悪党の代表のような男であって、制覇様もあのお年でありながら、かなり機械工学に長けている。喋り方、考え方、切り捨て方、それは大人びているという意味ではなく、人間という生き物としての何かを超越している。
「あいつは普通の女の子じゃない。何度も言っているだろうが!! 本当は去年のクリスマスだって、あいつは本当は『規定外』でクリスマスプレゼントを受け取れるやつじゃなかったんだ。それをお前が軽はずみな行動をするから」
……書類審査で落ちた? 馬鹿な……。制覇様はまるで狙ったように、サンタクロースが自分の元にやってきたと語っていた。規定を調べ尽くしたと言っていたのだ。あの人がクリスマスプレゼントを受け取れない理由なんて……。
「だって、このままじゃ……可哀想じゃん」
裏で初めから国谷と関わっていた? 打ち合わせしていた?
それは『無い』。だって、捕獲をする意味がないからだ。堂々とプレゼントを手渡しすればいいだけのこと。
国谷がイレギュラーだった? あの日に既に桜台制覇が『良い子』じゃない事がバレていたのか。本来ならば、確かに桜台制覇は口が裂けても良い子とは言えない。マセていて、我が儘で、ルールを無視して、自分勝手で……サンタのルールを調べて……それに合わせて演技をするような女の子だ。
プレゼントをもらえるはずがない……。だいたい、制覇様をアデライデさんと美橋は充分過ぎるくらいに警戒している。お互いに会話をしたりした回数はゼロだろうに。プレゼントをあげるリストから外れていたはずだ……去年から。
「じゃあ……国谷が、独断で……プレゼントを持っていったのか……」
太刀風居合
本領発揮
もっと日常話しようと思いましたが
やめます。
『私』、太刀風居合のフルスロットルをします




