表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/62

第四十四話 最後の悪意

それまでの俺の人生はロクなもんじゃなかった。


一時期は結婚して落ち着いた生活を送った時期もあった。が、それからはまたさんざんな目にあうばかり。


やめていたギャンブルにちょいと手を出せば負け続け。

ガキのいたずらに手をあげて説教すりゃ、児童相談所なんてふざけた場所からガキを連れていかれる始末。


借金まみれになってもう面白い事など何もないと思った時。

あいつは現れた。

正直最初は誰だかわからなかった。

ちょっとした事であいつの本名を知った時、俺はあいつの普通知りえない存在を知る唯一の人物だと悟る。



こいつをネタにちょいと脅すとあいつはホイホイ金を出してきた。

おかげで金にある程度余裕が出来てきた。次は女もほしいと思った。


それを軽く口に出すと、わけのわかんねぇ女が急に絡んできやがった。

いい女だったが、いきなり警察とか叫びやがるもんでついつい手を出しちまった。

途端に俺は殴られ気絶させられる。



妙な場所に監禁はされたがロープの縛りも甘いし、いつでも逃げられる。逃げたら俺を縛りあげた女とあいつを徹底的にいじめぬいてやろうと思った。


あの女が軽くまた俺を殴った。

俺は逃げるチャンスと思い気絶したフリをする。見事女は逃げていきやがった。

さて、逃げようかと思った矢先、俺の目の前に誰かきやがった。


そいつはあまり見覚えのないやつだった。

だがぺらぺらと勝手に俺の過去をしゃべりだし、あまつさえ自首しろと言ってくる始末だ。


俺はまだほどけてないロープの状態を見て、ここで問題を起こしても俺に得はないと思い一応そいつの言う事に納得したフリをした。


だがそいつは急に態度を変え、どこからか持ち出したナイフをちらつかせて言う。














「死んでも罪のない人間って誰だと思う?それは、悲しむ人が一人もいない人間の事だ。」











そのまま俺の意識は薄れた。


・・・・・っち。思えばロクな人生じゃ・・・なかった。

まぁ自業自得ってやつ・・・・か・・・・・・。

でもここまで悪で通したなら最後も・・・・あがいてやろう。

例え・・・・俺が死んでも・・・・これはお前らを狂わすに十分な行動だろう・・・。

俺は薄れていく意識の中で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。








狂え。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ