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野菜たちの主張  作者: 西玉
プリンスメロン編

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マクワウリ2 三つ巴

 慣例で、マクワウリは毎年作るようになった。

 2025年から、肥料をやめた。

 長年、サツマイモを作り続け、ヘアリーベッチとヘイオーツという緑肥作物を使い続けた場所だったこともあるだろう。


 蔓がかつてないほどたくさん伸び、実もついた。

 実の数はそれほどでもなかったかもしれない。

 多すぎると感じた時には摘果もした。


 結果、全てではない。安定はしないが、ニューメロンが極甘に育った。

 黄金マクワが、期待を遥かに超えて甘くなった。

 特に黄金マクワの変化に驚いた。


 これまで食べた果物でも、断トツに甘いほど甘くなった個体が出た。

 その個体は、育ちすぎて表面にヒビが入っていた。

 黄金マクワは、完熟すると内側から爆ぜるのだ。


 破裂したばかりの黄金マクワを畑で舐めてみると、確かに甘い。

 この時から、黄金マクワはできるだけ、ヒビが入る段階まで待つようになった。


 2026年の春、プリンスメロン、ニューメロン、黄金マクワの3種は、どれが秀でているとも言い難い。 まさに群雄割拠である。

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